ボブ・ラングレー『北壁の死闘』
本日の本
book-7 『北壁の死闘』 ボブ・ラングレー著 創元推理文庫
STORY:アイガー北壁で発見された遺体。ナチの騎士十時勲章と美しい女性の写真の入ったロケットをかけ、上半身が氷漬けとなっていた。第二次世界大戦時に何があったのか・・・
☆☆☆☆☆冒険小説の名作。
前々から読もうと思っていながらなかなか機会に恵まれなかったのだが、五十音順読書の「ほ」として読むことにした。
いや、これ、もっと早く読めばよかった!おもしろかった!
だいたい、冒険小説というのは若干苦手意識があり・・・
映画は大好きなんだけど、小説だったら、やっぱりミステリの方がいいなとなるとなかなか手が出なくなってしまうのだ。
が、この小説はミステリ要素も結構あって、ガチはミステリファンも楽しめると思う。
そして、アイガー北壁登攀場面の臨場感たるや!
緊張感漂う場面の連続で、いやもう読んでるだけでぐったりしそうだ。
主人公の任務は不可能に近いもので、どうなるかハラハラドキドキ。
その中で、反目あり、友情あり、そしてロマンスありと盛りだくさん。
結末はちょっと甘めだけれど、いやなかなかいい結末だなあと。
こういう結末だったらいいなあと思っていたので、大満足でした。
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