青柳碧人『むかしむかしあるところに、死体がありました』
本日の本
book-10 『むかしむかしあるところに、死体がありました』 青柳碧人著 双葉社
STORY:桃太郎に浦島太郎、一寸法師など、日本昔話を大胆にミステリー化。全5編
☆☆☆新しい昔話??
一寸法師、花咲かじいさん、つるの恩返し、浦島太郎、桃太郎。
誰もが知っている昔話を大胆にアレンジ、ミステリーに仕立て上げたもの。
そのお話がそんなことに?あんなことに?という驚きの連続で、どれも決してめでたし、めでたしではないという・・・
まあだいたい昔話とか童話とかは、実はブラックで怖かったりするのだけれど、さらにダークさが増しているという・・・
ミステリーとしては、倒叙物あり、密室ものあり、いやミスあり。桃太郎なんてクローズドサークルもののほぼホラー。
いやはやよくできてます。
まさかの犯人というお話もあったりして、いろいろなタイプのミステリーを楽しむことができましたね。
一番うまいなと思ったのは「つるの倒叙がえし」。最後まで読んでみてなるほどと。
好みとしては「密室竜宮城」。
2冊目、3冊目も出ているようなので読んでみたい。
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