クリス・マクジョージ『名探偵の密室』
本日の本
book-11 『名探偵の密室』 クリス・マクジョージ著 ハヤカワミステリ
STORY:テレビのリアリティ番組で探偵役をつとめるモーガンはある日目覚めると、ホテルのベッドに手錠でつながれていた。そこには互いに面識のない5人の男女がおり、浴室には死体が・・・5人の中から犯人を見つけないと爆破すると告げられるが・・・
☆☆☆作者のデビュー作。
シチュエーションは大変おもしろい。
脱出不可能な部屋に閉じ込められる5名。
遺体が発見され、殺害犯人を見つけなければ、ホテル全体を爆破するという謎の人物からの予告が・・・
これはスリル満点の脱出劇かと思いきや、モーガンの過去が挿入され、その割合がだんだんと占められるようになると、違う方向へと向かっていく。
モーガンが少年の頃に解決したという、教師の殺人事件が解明されるにつれ、なんとこういう話になっていくのかという・・・
だんだん犯人はこの人ではないかというがわかってくるのだけれど、この犯人、なんでこんなことしたんだ?という疑問がわいてきて、なんか後味がよくないというか・・・
ラストはちょっといいなと思ったのだけど、主人公は必ずしも共感できる人物ではないし、トータル的にはあまり読後感はよくないかなあ。
デビュー作ということもあるのだろうけれど、ちょっと力業すぎるしね。
映画化されそうな感じはしました。
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