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2024/01/02

【モネ 連作の情景展】

art-1 【モネ 連作の情景展】 上野の森美術館

本年初の展覧会はモネ展。

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モネ展は何度も見てきているけれど、すべてモネ作品というのは案外少ないかも?今回は100%モネなのである。

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睡蓮の池をモチーフにした体験型インスタレーションを通って展覧会は始まる。
一部撮影可でした。

第1章:印象派以前のモネ
モネがモネになる前の絵はあまり見たことがないので新鮮。
初来日と話題の「昼食」は言われないとモネとわからないかも?いやモデルがどうみてもカミーユとジャンというのはわかるけれど・・・サロンに気に入られそうなのに、落選したというターニングポイントになった作品。どちらかというとマネが描きそうだ。正しい感じの絵。
意外と気に入ったのが、「桃の入った瓶」。桃のコンポート?モネに静物画のイメージはあまりないけれど、100近くは描いているとか。
ザーンダム(4ヶ月ほど滞在したアムステルダム近郊の地)の風景画が何点か。水面の表現がすでに印象派の先駆けのようだ。
「ルーヴル河岸」はめずらしや、パリの風景だ。

第2章:印象派の画家、モネ
1870年代、モネはパリ郊外のアルジャントゥイユで暮らし始める。
「アルジャントゥイユの雪」。「かささぎ」と同じようなイメージ。白が美しい。
「モネのアトリエ舟」。水の画家ドービニーのボタン号を真似てモネもアトリエ船で絵を描いたという。
1878年、モネはセーヌ川下流のヴェトイユに移る。私生活では大変な時期だったが、ヴェトイユを描いた作品は明るい色彩で、光を美しく描いたものが多い印象だ。
「ヴェトイユの春」の緑の美しさ、「ヴェトイユ」の花がアクセントになっていてよい。赤い花はひなげしだろうか?「ひなげし」を思い出す。
「ヴェトイユの教会」の水に映る教会は、印象派的表現だ。

第3章:テーマへの集中
「プールヴィルの断崖」。1882年2度滞在したモネは100点もの海景画を描いている。富士美術館所蔵の作品は未完成なのか?という具合にちょっと粗いな。
「ラ・マンヌポルト(エトルタ)」と「エトルタのラ・マンヌポルト」。モネは1883年から86年にかけて毎年エトルタの風景を描いている。アヴァルの門もよく描いているけれど、マンヌポルトもおもしろい風景ですね。前者の方が海が荒れているかな。後者の方が暖色系も使っていて穏やかな感じだ。
「ヴァランジュヴィルの漁師小屋」に描かれている小屋は、他のヴァランジュヴィルの作品にも出てくるから、探す楽しみもある。
ルノワールと旅行した際に地中海沿岸を描いた「ヴェンティミーリアの眺め」。それまであまり使わなかった青やピンクも使うようになったとのことだが、ピンクはもしかしてルノワールの影響?
「海辺の船」、「3艘の漁船」。港にある船を描いた作品はあまり見たことなかったかも?わりとくっきり描いている。

第4章:連作の画家、モネ
モネと言えば連作!
摘みわら、ポプラ並木、ルーアン大聖堂、チャリング・クロス橋、ウォータールー橋、国会議事堂、そしてもちろん睡蓮・・・
これは初めて見たかも?「クルーズ渓谷、曇り」「クルーズ渓谷、日没」。これまた確かに描きたくなる風景かも?おもしろい景観だ。
積みわらが3点。一番、らしい積みわらは「積みわら、雪の効果」だろうか。マグネット、これにしようか迷って結局ラ・マンヌポルト(エトルタ)に・・・

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ウォータールー橋が3点。一番好きなのは「ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ」。ポツポツとつく灯りがきれい。「ウォータールー橋、ロンドン、日没」は朝に見えなくもない・・・

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「国会議事堂、バラ色のシンフォニー」。バラ色の作品は大聖堂などにもあるけれど、美しいなあ。

第5章:「睡蓮」とジヴェルニーの庭

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ジヴェルニーというと、「ジヴェルニーの草原」の方のイメージだけれど、「ジヴェルニーの風景、雪の効果」のような雪の風景もあるんですねぇ。初来日作品だそう。

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「ジヴェルニーの洪水」。木が水に映る様子が人のような・・・

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「芍薬」。すごい色彩。

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「睡蓮」。睡蓮だけにスポットをあてた作品はめずらしい。

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「睡蓮の池」。水と空と蓮と木々が一体になったような作品。
「睡蓮の池の片隅」。後期の作品だが、わりと細かく描いている。色はやはり濃いけれど。
「薔薇の中の家」。これは相当抽象画。

モネ尽くしでした。
是非どうぞ。

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