【みちのく いとしい仏たち展】
art-4【みちのく いとしい仏たち展】 東京ステーションギャラリー
東京ステーションギャラリーで開催されている【みちのく いとしい仏たち展】に行って参りました。
この展覧会は、北東北の民間仏ー仏師ではなく大工や木地師によって彫られ、お堂や民家に祀られてきた仏像や神像ーを展示するもの。
正直、うまくはないものもあるけれど、素朴な味わいに満ちた仏様神様でした。
1 ホトケとカミ
まずは「毘藍婆像」、「尼藍婆像」に笑ってしまう。セーラームーンかDAIGOのうぃっしゅみたい笑
「十一面観音立像」も頭が取れてしまっているのかもしれないけれど、十一面観音には見えない・・・けれどなんかいい。
2 山と村のカミ
八幡平の兄川山神社に祀られている「山神像」。なんか妙にほそながくて、長い顔と小さな胴体のアンバランスさがおもしろい。螺髪が見えるから神というより仏?
「山犬」は怖くはなくてむしろかわいらしい。
「役行者倚像」東北にも役行者が??なぜか鉈?を持っている。
3 笑みをたたえる
岩手県中部~南部あたりでは聖徳太子像が見つかっている。
のだが、どれもまったく聖徳太子っぽくない笑
でもみな微笑んでいて、なんかほっこりくるのですね。
一般的な観音菩薩像とは異なるが、「観音菩薩立像」も穏やかな笑みをたたえてほっこり。
4 いのりのかたち 宝積寺六観音像
岩手県葛巻町、宝積寺の「六観音立像」。
聖観音、千手観音、馬頭観音、十一面観音、准胝観音、如意輪観音のうち、これはとわかるのは馬頭観音くらい。のっぺり顔の観音様たちだけど、衣は一人一人長さやひだが違うという、どこぞのアイドルグループのよう!
5 ブイブイいわせる
「不動明王二童子立像」。不動明王が全然迫力な笑。なんかくねって踊ってるみたいで、思わず笑っちゃう。他の不動明王も全然怖い顔をしていない。
「多聞天立像」。毘沙門天に竜神、閻魔、大黒天などもりもり。意外と彫りが細かくよい細工。
「達磨像」。達磨大師っぽい!はちまきしてますね。
6 やさしくしかって
十王像いろいろ。
地獄で亡者を裁く十王なのに、笑ってたり、かわいらしいのものあったり。
閻魔様もちょっぴりしか怖くない。
鬼たちがまたかわいらしいこと!踊ってるみたいなのもあるし、角が猫耳みたいなのも!
7 大工 右衛門四良(えもんしろう)
長坂屋右衛門四良を名乗る大工の家系があって、特に安永8年(1779)に亡くなった右衛門四良は多くの仏像彫ったとのこと。
決してうまいわけじゃないのだけど、味わいのあるものばかり。
8 かわいくて かなしくて
一体だけ円空仏が。円空にしては彫り込んでるもので、その影響をうけたと思われる民間仏もあった。
いい意味でゆるーくかわいい仏様や神様。
ほんわかした気持ちになれる展覧会。
是非どうぞ。
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