ロバート・ゴダード『リオノーラの肖像』
本日の本
リオノーラの肖像book-3 『リオノーラの肖像』 ロバート・ゴダード著 文春文庫
STORY:リオノーラは幼くして両親をなくし、祖父パワーストック郷に引き取られるも不幸な生活を送っていた。やがて幸福な結婚をするも、過去の暗い出来事がついて回り・・・生涯をかけて過去の謎をといていく。
☆☆☆☆ロバート・ゴダードの2作目。
一時期ゴタードの作品は読んだものだが、久々だった。
物語は、70歳のリオノーラが娘に、生まれ育ったミアンゲイト館を巡る謎を語りはじめるところから始まる。
重層構造の物語で、時代はいろいろと飛んでいくのだが、いろいろな謎が提示される。
絡みに絡んだ物語は、ほぐれたかと思いきやまた新しい謎が出てきて・・・
後半一気に謎がとけていくんだけれど、犯人はなるほど、もしやと思った人物であったけれど、それなりの驚きがあり・・・
これで物語も収束したと思いきや、なんとびっくり最後にどんでん返しが・・・これは驚き。でも、じわじわと感動がきて、読後感は爽快。
リオノーラがずっと辛い思いをしてきて、読み手としてもずっと辛いなと思い読み進めてきたたのだけれど、ああよかったなと。
ゴダードの作品は長くて、読むまでが大変なのだけど(笑)、読み始めるとあっという間。また別のも読んでみようかな。
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