【ルーヴル美術館の銅版画展】
art-16【ルーヴル美術館の銅版画展】 八王子市夢美術館
夏休み9日目は夢美術館へ。
ルーヴルのカルコグラフィーを紹介する展覧会である。
ルーブル美術館にはカルコグラフィー室があり(知らなかった)、その起源はルイ14世のもとで設立された王の版画原板収集室。王政の終わりとともに現在のカルコグラフィー室が誕生し、美術館の名画を版画化。写真いぜんは複製、複写の意味を担っていたんですね。
入口では、何種類かの拡大鏡が大量においてあって、貸し出しをしている。邪魔かなと思ったけれど、借りて正解。
銅版画ってものすごく細かいんですね。その隅々まで見ることができるし、あ、こんなところに人がいた、動物がいた、ここの模様こんなだったんだ!と裸眼では見えなかったところまでくっきり見えるのである。髪の毛の一本一本、服のしわまで細密に彫られていることがわかる。そして、彫りによって陰影をつけるうまさ。
銅版画の精密さを堪能しつつ、ルーヴルに所蔵されている名画たちを版画の形で堪能することができる。
まずは、ルーヴル宮殿とヴェルサイユ宮殿。
彫刻の細かさに感心。ヴェルサイユの噴水ってこんなにいろいろあったっけ?(というか、全部は回れていない)
ルネサンスコーナーでは、岩窟の聖母、春、美しき女教師やモナ・リザ!モナリザってこんなに髪は細かく描かれていたっけ??
バロックコーナーでは、ルーベンスの村祭り、レンブラントの自画像、フェルメールのレースを編む女。原画とちょっと違うかな?というのもあるのはご愛敬だ。
ロコココーナーでは、ヴァトーのジルの他、ランクレの四季の連作がよかった。着色してある方が柔らかな感じだ。
19世紀フランス絵画では、なんといってもモローの出現。これはなかなかよく再現されている。ドガのバレエのレッスンは、イメージが違うような・・・
20世紀絵画になると現代的なので、なんか不思議な気がするけれど、藤田嗣治の女と猫はいいなあ。
ボタニカルアートもあった。
これこそ、植物を記録する手段としては重要だったのかも?
なかなか楽しい展覧会でした。
是非どうぞ。
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