有栖川有栖『月光ゲーム Yの悲劇’88』
本日の本
book-11 『月光ゲーム Yの悲劇’88』 有栖川有栖著 創元推理文庫
STORY:夏合宿で矢吹山のキャンプ場にやってきた英都大学推理研究会のメンバーは、噴火で他の2グループの学生たちとともに、キャンプ場に閉じ込められてしまった。その中で一人、二人と殺人鬼の犠牲者が・・・
☆☆☆有栖川有栖のデビュー作にして、学生アリスシリーズ第一弾。
噴火で道が閉ざされるというクローズドサークルもの。
このジャンルは好きなので、わくわくしながら読み始める。
はじめは、登場人物の見分けるのが大変で、これ誰だっけ?となる(最後までちゃんと覚えられない・・・苦笑)。
少ない食料で救援を待つ学生たちだったが、一人が刺殺体となって発見され、Yというダイイングメッセージが見つかり、さらに死体が発見され、行方不明者の指も見つかる・・・
閉ざされた空間の中で、皆疑心暗鬼になる中、さらなる噴火が起きて、ついに下山を決心する学生たち。
平成のエラリー・クイーン、有栖川有栖の作なので、ちゃんと読者への挑戦もあり・・・
いやしかし、犯人はわからなかったなあ。動機はなんかそんなことかもとは思ったけれど。
そして、ダイイングメッセージだけれど、うーん、ちょい無理があるような?本の中にちゃんと写真があって、あとから見返してみると、まあそうかなとは思ったけれど・・・
カメラのフィルムが盗まれたのはそういうことか!というのはなるほどと思いました。
その他、伏線もしっかり回収され、最後まで読んでみれば、フェアな本格物でありました。
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