アレックス・マイクリーディーズ『ザ・メイデンズ ギリシャ悲劇の殺人』
本日の本

book-13 『ザ・メイデンズ ギリシャ悲劇の殺人』 アレックス・マイクリーディーズ著 ハヤカワ・ミステリ文庫
STORY:夫を亡くし悲しみに沈むセラピストのマリアナはケンブリッジ大学の学生である姪から友人が殺されたと知らされ、大学に向かう。マリアナは被害者たちの指導教授フォスカを疑うが・・・
☆☆著者の第2作。
のっけから不穏な空気で始まる。
主人公は夫を亡くしたばかりで自身も情緒不安定な中、セラピストの仕事をやっているという設定なのだが、これが読み手の不安を募らせる。
第一の殺人に続いて第二の殺人、さらにという展開で、主人公は犯人はこの人とターゲットを決めて調べてまわるが、端から見て主人公の方がおかしいのではと、さらに追い詰められていく。
ギリシャ悲劇と絡めて、この辺はなるほどねと思ったけれど、うーん、結末が後味悪すぎるなあ。
それにやっぱり、主人公に共感しにくいというのもマイナス要素。やたらもてるというのも・・・
嫌ミスとして読めばいいのかもしれないけれど、ちょっと苦手なタイプのミステリーでした。
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