「フローズン・リバー」
本日の映画
movie-9 「フローズン・リバー」 FROZEN RIVER 2008年
DIR:コートニー・ハント
CAST:メリッサ・レオ、ミスティ・アッパム、マイケル・オキーフ
STORY:カナダ国境近く、ニューヨーク州最北の町で暮らすレイは、新居購入費用をギャンブル依存症の夫に持ち逃げされてしまう。夫の車を発見するが、運転していたのはモホーク続の女性ライラ。彼女に誘われて密入国を手助けする危険な仕事に手を染めるレイだったが・・・
☆☆☆☆サンダンス映画祭グランプリ作。
低予算映画の見本のような映画である。
主演はこの後にオスカーを受賞することになるメリッサ・レオだが、なんといってもこの人の演技がすごい。
人生の疲れがにじみ出る中年女性を見事に演じる。
お金もなく、レンタルしているテレビ代も払えず、夕食はポップコーンだけ・・・必死に働いても、到底一家3人食べていくのは無理という絶望感。
そんな主人公が、夫に死なれ、目が悪いためまともな職につけず、子供も夫の母親に奪われてしまったモホーク族の女性ライラに取りこまれ、犯罪に手を染めていく。
いつばれるのかという不安、ギクシャクする関係・・・
寒々しい風景とあいまって、ざわざわする展開である。
だが、単なるサスペンス映画とは違って、人間ドラマがじっくりと描かれているので、実に見応えのある映画にできあがっている。
お金をつぎこんだ大作ばかり見ているのと、こういう映画を見たくなりますね。
基本的に希望のないお話ではあるのだけど、2人の間に芽生えた友情と、わずかな希望が見えるラストが救い。
先住民族、不法入国、貧困など厳しい問題を暖かく描いた映画です。
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