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2024/12/30

【小杉放菴展】

art-23 【小杉放菴展】 八王子市夢美術館

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八王子市夢美術館で開催されている小杉放菴展に行ったのは、12月14日。
その後、いろいろあって、ようやくこの記事をまとめることができました。

小杉放菴の作品はいろいろな展覧会で見たり、常設展示でも見たりするのだけれど、これだけまとめて見るのははじめてだったし、洋画のイメージだったけれど、この展覧会は日本画が主でとてもよかった。

未醒時代
日光に生まれたというだけあって、日光を描いた作品も多い。

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東照宮、神橋など。吉田博の影響を受けたというだけあって、テイストは近い。

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「農夫」もおもしろいけれど、「黄初平」はなんとも不思議な絵。日本画風の洋画というか。

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屏風絵「列仙屏風」が素晴らしい。これまた黄初平の説話を描いたものという。羊と兎。鞭を打って石を羊に変えたお話と、老婆が化けた兎と交代で仙薬を作るというお話らしい。
南画風の作品が続くが、「煉丹」は不老不死の仙薬を作る道士を描いている。この頃の放菴のタッチだなあと。

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モノトーンの「雨」、雰囲気がいい。

放庵時代

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「奥の細道」シリーズは、禅画のよう。さらさらっと描いている。ユーモアもある。
放菴は、なんと安田講堂の壁画を手がけている。

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その習作とも言うべき作品が「母子採果」、「泉(断片)」。あたたかみのある作風。この壁画はまるでシャヴァンヌのようだ。
そのあとは、墨画が続く。

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かすれやにじみを利用して、等伯の松林図屏風を連想させるような画も。

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「蒼海」は好きな作品。海鵜の目のみ青色がおかれている。

放菴時代

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「南枝早春」「蓮にひよ」「辛夷にうそ」などの花鳥図がよい。

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「ウソ」が何点かあったが、この鳥が好きだったのかな?

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「白雲幽石図」「岩上の老人」は哲学的である。

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めずらしや、かぼちゃなどを描いた「静物」という静物画もあった。なかなかよいのだが、あまり静物画は描かなかったのだろうか。

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「金太郎」「踊る良寛」など晩年の作品は、ほのぼのとした味わい。

小杉放菴記念日光美術館の所蔵作品を中心とした展覧会でした。この美術館も行ってみたいですね。

 

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