【モネ 睡蓮のとき展】
art-3 【モネ 睡蓮のとき展】 国立西洋美術館
大人気のモネ展に行って参りました。
予約して行ったのですが、入場するのにも時間がかかりました。
第1章 セーヌ河から睡蓮の池へ
モネがジヴェルニーに移住したあとのセーヌ川を描いた作品から。
西洋美術館にある「陽を浴びるポプラ並木」「舟遊び」。いつも常設展でみる作品だけれど、あらためて見ると、水面に映る風景がポイントなんですね。
マルモッタン美術館所蔵の作品も、綺麗だなあ。
一見睡蓮とは関係ないようなチャリング・クロス橋の連作。もやっとした橋と空と水蒸気だけでなく、川・・・水も描かれているというのが共通項。
睡蓮も8点。初期の睡蓮はかなりくっきり鮮やかに描かれている。
第2章 水と花々の装飾
モネが装飾画のために描かれた作品。
睡蓮以外の花も使うはずだったという(結局つかわれないものも)。
西洋美術館にもあるアイリスが4点。水面も描かれているのだけれど、視点が違うのかな。空に見えたり・・・
「藤」2点は横に長い大きな作品だけれど、藤にはないような色も使われている。目が見えにくくなった影響だろうか。でもなかなかよい。
第3章 大装飾画への道
オランジュリーの展示室の再現が素晴らしい。
混み混みで全体を見回すことができなかったのが残念だ。
西洋美術館2点をのぞいてすべてマルモッタン美術館の作品で(マルモッタンは3回行っているのだけど、個々の作品はおぼえているはずもない)、バラエティに富んだ睡蓮だ。
睡蓮がもちろん主役だけれど、水面に映る柳も立派な主役。
中でも一番気に入ったのが「睡蓮の池」。睡蓮の葉が黄色、花の赤との対比もあって、明るい絵だ。
第4章 交響する色彩
日本の橋(太鼓橋)の連作。
目が悪くなった晩年の作品だけに、強烈な色彩と粗い筆致で強烈な印象。ほぼ抽象画である。
それでもかなりわかる絵と、題名がなければ何を描いたのかわからない絵もある。でもこの連作、意外と好きだ。
枝垂れ柳も数点。幹を描いてる作品もあったんですね。
「ばらの庭から見た家」の連作もわかりづらい。ジヴェルニーで見ているのでなんとなくはわかるけれど。
この章はかなり強烈だ。
エピローグ さかさまの世界
最後は柳が主役の作品2点。
特に「枝垂れ柳と睡蓮の池」は柳の存在に圧倒される。
モネ尽くし。
充実した展覧会でした。
是非どうぞ。
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