【魂を込めた 円空仏―飛騨・千光寺を中心にして―展】
art-4 【魂を込めた 円空仏―飛騨・千光寺を中心にして―展】 三井記念美術館

美濃生まれの江戸時代前期の僧、円空の作った円空仏を展示する展覧会。
高山市の千光寺が所蔵する円空仏を中心とした展示である。
円空は生涯に12万体の仏像を彫ったと推定され、現在まで約5300体以上が発見されているという。
展示室1
「地蔵菩薩立像」からスタート。ごくごくシンプルな作りだけれど、これぞ円空仏。
「迦楼羅(烏天狗)立像」「迦楼羅像」。特に後者はちょっとハシビロコウに似てるような・・・
「愛染明王坐像」。怒ってる表情なんだろうけれど、でもちょっと笑ってるみたい。
白山信仰の神の数々。「白山妙理大権現坐像」は装束が彩色されてるようだ。
展示室2
「柿本人麻呂座像」のみ展示。
柿本人麻呂は円空にとっての歌の神。まるで神のように彫っているのでしょう。服のひだが印象的だ。
展示室3

「護法神立像」と「金剛神立像」。
高山市の千光寺と飯山寺に2体ずつ現存。同じ材木から彫ったとの伝承があるそうだけれど、同時期に作られたんでしょうね。似ている。
展示室4
「円空画像」。こんなお顔だったんですか。

今回のメインビジュアル、「両面宿儺坐像」。
2つの頭に四本の手。どちらも怒っているようなでも微笑んでいるような・・・
「不動明王立像及び矜羯羅童子立像・制吒迦童子立像」がいくつか。不動明王も決してすごく怖くはないですね。

三十三観音、大迫力。実際は31体だそうだけど、みな表情も違うし、大きさも違うし。個性豊かで見飽きない。
十一面観音菩薩は上にあるお顔、よく彫ってあるなあと。
展示室5
稲荷神の数々。
狐に見えるのもあるけれど、むしろ鹿?と思えるのもありますね。
狛犬はちょっとイメージしたのと違いました・・・
「阿弥陀如来坐像及び二十五菩薩立像」。この25の菩薩立像がワタクシのイメージしていた円空仏に近いかな。
なにせ、今回は大きい作品が多く、こんなに大きな作品も結構あったのねと言うのが驚きだった。
展示室7
千手観音が素晴らしい!
もちろん千あるわけではないけれど、かなりいい再現度だ。
となりにあるのが龍頭観音菩薩立像。龍が意外とおちゃめ。龍信仰が盛んだったのだろうか。
宇賀神はちょっと不気味・・・
今までに見たことがなかった円空仏が見られてよかったです。
是非どうぞ。
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