クリスチアナ・ブランド『薔薇の輪』
本日の本
book-5 『薔薇の輪』 クリスチアナ・ブランド著 創元ミステリ文庫
STORY:女優エステラの人気の秘密は、体が不自由な娘との交流を綴った新聞の連載にあった。服役中の夫が病気のため恩赦で出所、娘と会いたいと言ったことから・・・
☆☆☆ブランドがメアリ・アン・アッシュ名義で書いた本格ミステリー。
ヤクザものの夫がボディガードともに、田舎の農場に娘に会に行ったとこから、事件発生。夫とボディガードが死亡、娘が行方不明になる。
少ない登場人物(女優と秘書、娘を育てている夫婦)がなにやら結託?怪しい行動で、捜査を攪乱。チャッキー警部を惑わす。まあなんとなくこの人が犯人かしらというのはあるのだけど、何せ容疑者たちが演技上手で容易にはしっぽを出さない。
チャッキー警部がなかなかいいキャラで(他の作品にも登場するらしい)、しぶとく犯人を追い詰める。こちらも芝居上手。
この攻防がおもしろい。チャッキー警部の勝ち!
いやあ、しかし、ブランドは人の悪意を描き方が怖いですね。
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