ウィリアム・ランディ『ボストン、沈黙の街』
本日の本
book-10 『ボストン、沈黙の街』 ウィリアム・ランディ著 ハヤカワ・ミステリ文庫
STORY:ボストンの検事補の腐乱死体を発見した田舎町の若き警察署長ベンは捜査のためボストンに乗り込む。退職した敏腕刑事の助けを借り、捜査に加わるが、自身に容疑がかかってしまう・・・
☆☆☆著者第1作。
主人公ベンが死体を発見し、ボストンへと行くまではスムーズに展開。その後、しばらく中だるみが・・・なにせ600ペーシ以上あるので・・・
が、この中だるみにもいろいろと伏線が張られていたと後で気づきましたね。
警察署長といっても、まだ25歳、警官として経験も実績もなく、ただ父親から職を受け継いだだけの主人公。
都会ボストンに出て、百戦錬磨の刑事たち、検事、そしてギャングと関わるうちに、さらに事件が起こり、なんと主人公が犯人と目されてしまう。
苦境を脱し、やがて真相に迫る主人公。
若き警官の成長物語なんだなと思っていたら、最終盤にその展開!
まあ確かにヒントはあったし、なるほどとは思ったけれど、そういう結末なのかと・・・
すっきりしたようなしないような。
長いけれど読ませるミステリーであることに間違いはないです。
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