【フジタからはじまる猫の絵画史 藤田嗣治と洋画家たちの猫展】
art-21 【フジタからはじまる猫の絵画史 藤田嗣治と洋画家たちの猫展】 府中市美術館

府中市美術館で開催中の展覧会に行ってまいりました。
猫は意外だけれども西洋絵画にはあまり描かれなかったという。絵の主役はあくまでの人物ということで・・・
マネの「オランピア」(今回の展示はエッチング)には犬と猫。これは象徴的な存在。
ボナールは家の中の情景の中によく猫を描いていて、これは黒猫。
日本では、菱田春草がはじめに猫をテーマに。「黒猫」。かわいらしいけれど、春草は猫好きではなかったとか。
木村武山の「黒猫」はムキムキ!
そして、藤田嗣治の猫、猫、猫。
飼い猫だろうか、サバトラの猫がよく描かれていますね。「五人の裸婦」の猫もそう。よく牙がでているし。
「猫十態」画文集「猫の本」、全部見てみたいですね。
墨で描いた猫はあまり見たことがなかったけれど、オーソドックスな日本画。
猫の乱闘を描いた絵は、不思議な絵だなあと思っていたが、戦時下に描かれたと聞いてちょっと納得。
子供と猫というテーマの作品も多いけれど、猫はちょっと嫌がっていたり、でもされるがままの猫もいたり。よく観察してるなあ。
とってもおもしろい絵「猫の教室」。人間と同じで、ちゃんと授業を聞いている子はあまりおらず、寝てたり、そっぽ向いてたり、落ち着きなかったり・・・
木村荘八が何点か。
墨東奇譚の挿絵を思い出すが、サラサラっと描いていてよい。
熊谷守一の猫2点。黒猫のほうがらしい。
大好きな作品がきていた。長谷川潾二郎「猫と毛糸」。足の短さがかわいい猫。くつろいでる様子がほほえましい。
朝倉文夫が2点。菱田春草より前に猫をテーマにしていたんですね。ほんと、猫の特徴をよくとらえている。
香月泰男の猫はめずらしいなあ。
最後は猪熊弦一郎。
マティス風だったり、ピカソっぽかったりもあるけれど、結構好きなのは、晩年インクで描いた線画。こういうタイルがあったらほしい!
猫好きな方も是非!
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