『パパ、ママ、あたし』 カーリン・イェルハルドセン
本日の本
book-11 『パパ、ママ、あたし』 カーリン・イェルハルドセン著 創元推理文庫
STORY:ペトラ刑事が公園で冷えきった赤ちゃんを発見、近くで母親と思われる女性の死体も発見する。一方、フィンランドフェリーの船内で16歳の少女の絞殺死体が発見される。2つの事件を任されたショーべり警視。やがて2つの事件が思いがけない展開をみせる。
☆☆☆スウェーデンのショーべり警視シリーズ第2弾。
子供に関係する2つの事件。
たまたま2つの事件はショーべり警視が担当することになるが、まったく関係がないと思われたのが、次第に絡み合い、そしてもう一つの子供をめぐるお話も加わって、集束していく。この展開はとてもおもしろい。
しかも、ちょっとした目くらましがあって、うまくだまされました・・・
しかし、ほんと、北欧ミステリって暗くて重いなあ。
いや北欧ミステリは大好きなんだけれど、心して読まないと!
前作で好感度高かったショーべり警視だけど、あれれ?好感度下がる・・・
女性刑事ペトラのその後も衝撃的な展開が・・・
警察の面々も問題山積み、しょうもない署長や副署長の話もあり、一番かっこいいのは、子供を必死に助けようとするバルブロおばあちゃんかも。
とはいえ、警察の面々のその後も気になるので、次作も是非読みたい。
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