« 『パパ、ママ、あたし』 カーリン・イェルハルドセン | トップページ | 日本橋:博多ニューコマツ »

2025/10/13

【円山応挙―革新者から巨匠へ展】

art-22 【円山応挙―革新者から巨匠へ展】 三井記念美術館

三井記念美術館は開館20周年を迎え、特別展として開催中の円山応挙展に行ってまいりました。

前室
伝谷文晁の応挙の肖像画からスタート。応挙といえばこの顔!

展示室1
「元旦図」は裃姿で初日の出をみる男性の後ろ姿が描かれているが、応挙自身の姿ともいわれる。肖像画からするとそうかもしれないと思う。
「子孫への教訓書」は、イラストのような画が入っているところがおもしろい。内容はまじめなのだけど。
眼鏡絵が並んでいた。デフォルメしすぎなほどの遠近法もあったり。眼鏡絵を通して遠近法を習得、立体的な表現へとつながっていったのですね。
「夕涼み図」「行水美人図」はささっと軽く描いた感じ。

展示室2
「水仙図」。描写の細かさ。

展示室3
「寿老人・竹に鶴図」。線の細かさ。

展示室4
「龍門図」。これは好きな作品。龍=滝を鯉が昇っていく画が結構斬新な表現だ。
「竹雀屏風」。左右あわせて、何羽いるのか?スズメたちが生き生きしている。
「虎皮写生図屏風」。応挙は虎を見たことはなく、輸入された虎皮などを参考にして描いたという。このスケッチは実に細かい。

2510131

2510132

2510133

金比羅宮からきた「遊虎図襖」。いやー、虎がまるで猫!かわいい!モフモフ!まるでマヌル猫のような虎も!

2510134

2510135

「雪松図屏風」。いつもはお正月に展示される作品がお隣に並んでいた。冷たい空気が伝わってくるような作品。
「幽霊図」。応挙といえばの幽霊。弟子の芦雪のもあり。

展示室5
渡辺始興の「鳥類真写図巻」とそれを応挙が写生した写生帖が並んでいた。確かな写生力。鴨の顔を上から横から下から写生しているのがおもしろい。
「鼬図」。なんだかひょうきんな顔だ。
応挙、お皿や印籠、お盆なども手掛けている。

展示室6

2510136

「青楓瀑布図」。大胆な構図。岩がアクセント。

展示室7
金刀比羅宮の襖絵がもう一つ。「竹林七賢図」。遊虎図とはまた趣が違う。
「双兎図」はかわいい。「白狐図」はしゅっとしてかっこいい。

2510137

ここで待ってましたの、狗子図!とにかくかわいい!愛らしい!
若冲と応挙の唯一の合作。「竹鶏図屏風」と「梅鯉図屏風」。お互い得意な画題を描いているが、やはりお互い特徴がよく出ていますね。

ぜひどうぞ。

 

« 『パパ、ママ、あたし』 カーリン・イェルハルドセン | トップページ | 日本橋:博多ニューコマツ »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 『パパ、ママ、あたし』 カーリン・イェルハルドセン | トップページ | 日本橋:博多ニューコマツ »

twitter

google


  • Google

    WWW
    ブログ内

amzon