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2026/01/11

【小出楢重 新しき油絵展】

art-3 【小出楢重 新しき油絵展】 府中市美術館

2601111

府中市美術館で開催中の小出楢重展に行って参りました。
25年ぶりの大回顧展とのこと。

第1章 画家になるまで 1887-1916
はじめは日本画から。
東京美術学校を受験したものの、洋画科には受からずはじめは日本画を学んだとのこと。オーソドックスな画風。
在学中の自画像もごくごくオーソドックス。
風景画はちょっとルノワール風でもある。

第2章 大阪での創作と欧州への旅 1917-1925
楢重は卒業後すぐに認められたわけではなく、30歳をすぎてようやく画壇デビューとなった。
出世作が大原美術館蔵の「Nの家族」。ちょっとデフォルメしているようにも思えるし、静物はセザンヌ風。
同時期に描かれた「芸術家の家族」は、同じに見えて細部がいろいろと違う。本人はよりこっちの方が近いのかな?「Nの家族」は妙に細く描かれているので。
パリに行ってからは少し軽いタッチに変わる。
といっても、風景画はセザンヌっぽい。
この頃の静物画がとてもよかった(これまたセザンヌの影響を感じる)。こんなに静物画を描いていたんですね。
そして、よく見るアーティゾン所蔵の「帽子をかぶった自画像」。これ、光の当たり方がきれいなのです。

特集 信濃橋洋画研究所
小出楢重は、鍋井克之、国枝金三、黒田重太郎とともに、大阪に信濃橋洋画研究所を開設、関西画壇で大きな役割を果たすことになる。
小出楢重、国枝金三、松井正が研究所の窓から見た
風景画が並んでいたけれど、やはりそれぞれ個性があるものですね。楢重のが一番カラフルかも?

第3章 多彩な活動 ガラス絵、日本画、挿絵、装幀、随筆
ガラス絵が並ぶ。
ガラス絵というとはじめに思い浮かぶのは長谷川利行なのだけど、そう、楢重もたくさん描いているんでした。
ガラス絵の裸婦像、意外によいですね。
ガラス絵は逆から書いていかないといけないので難しそうだけれど、まるで普通の絵のようだ。
洋画家になったのちも日本画を描いた楢重。「めでたき風景」などは新しい日本画だ。
装幀や挿絵なども。「蓼喰らふ虫」の装幀そうなんだと。

第4章 芦屋での円熟期 1926-1931
楢重は芦屋の洋館に引っ越し、さらに精力的な画家活動を行う。
静物画と裸婦像が中心となるが、静物画がとてもよいのだ。
初期の静物画はセザンヌ風だったが、構図はまあセザンヌだけれど、色彩は濃く、ねじ曲がったり、いかにも動き出しそうな静物なのだ。
「帽子を冠れる自像」は格好は同じだけれど、デフォルメはあるかもしれないとはいえ、やせてしまっている。自分を骨人と呼んでいたそうだ。
絶筆の「枯木のある風景」は不思議な味わいの風景画。電線に乗っている人物は画家自身なのだろうか。

ハイライト 楢重の裸婦
最後は7点の裸婦像の展示。
裸婦の楢重と言われたそうで、たくさん描いているのだが、すべて日本女性。そして顔をほとんど描かないという・・・
ややデフォルメされているように思えるし、妙に胴が長かったり、ねじれてたりとユニークだった。

是非どうぞ。

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