映画・テレビ

2025/03/23

第97回アカデミー賞授賞式を見て

最近映画館にはまったく行かなくなってしまったし、家でもほとんど見るヒマがなくて、新しい映画にはついていけてないのだけど、それでもアカデミー賞の授賞式は楽しみ。
ダイジェスト版だけれど、見てみた。

「ウィキッドふたりの魔女」のアリアナ・グランデの歌ではじまる。さすがだな~と思っていたところ、シンシア・エリヴォの歌唱力の方がはんぱない!いや~このミュージカルは是非見たい。

司会はコメディアンのコナン・オブライアン。はじめて見たけれど、そんなにクセがない方かも。

助演男優賞は「リアル・ペイン~心の旅~」のキーラン・カルキン。下馬評通りかな。マコーレーの弟も立派になりました・・・

助演女優賞は「エミリア・ペレス」のゾーイ・サルダナ。主演女優がらみでゴタゴタがあったものの受賞できてよかったですね。

主演女優賞は「アノーラ」のマイキー・マディソン。復活デミ・ムーアが受賞というドラマチックな展開にはならなかったか・・・

主演男優賞は「ブルータリスト」のエイドリアン・ブロディ。2回目の受賞。スピーチが長すぎる笑

作品賞は低予算映画「アノーラ」へ。
大作映画じゃない作品が評価されるのはいいですね。

全体に地味目な授賞式だったけれど、それでいいと思う!
やっぱり映画見なきゃ!

 

2025/02/05

「深夜食堂」

本日の映画


movie-2 「深夜食堂」 2014年日


DIR:松岡錠司
CAST:小林薫、高岡早紀、柄本時生、多部未華子、渋川清彦、谷村美月、余貴美子、筒井道隆、不破万作、松重豊、光石研、安藤玉恵、須藤理彩、山中崇、田中裕子、オダギリジョー
STORY:深夜にオープンするめしやに集ういつもの面々。愛人を亡くしたばかりのたまこ、無銭飲食をきっかけに住み込みで働くことになったみちる、被災地からボランティア女性を追って上京した謙三・・・ワケありな客が食べるごはんは。

☆☆☆テレビシリーズの映画版。

本年2本目の映画も元々はテレビ作品。
最近、ちょっと評判になると映画を作るんですよね。

深夜にオープンするめしやに集うわけありのお客たちが織りなす、ちょっぴりほろ苦いながらほっこりするエピソード。
メニューは豚汁定食のみだけど、材料さえあれば、言えばマスターがなんでも作ってくれるといううれしいお店。お酒は3杯までというのも、きっちりしてていいですね。行ってみたい!

今回の映画は、3話分のエピソードで構成されているけれど、一番好きなのは住み込みで働くことになる多部未華子のパートかなあ。この話がのちのテレビシリーズにつながっていくんだなと。

テレビと基本変わらない雰囲気でよかったけれど、やっぱり拡大版でいいんじゃないかなあという気もする。

 

2025/01/15

「ミステリと言う勿れ」

本日の映画


movie-1 「ミステリと言う勿れ」 2023年日


DIR:松山博昭
CAST:菅田将暉、松下洸平、町田啓太、原菜乃華、萩原利久、鈴木保奈美、滝藤賢一、でんでん、野間口徹、松坂慶子、松嶋菜々子、伊藤沙莉、尾上松也、筒井道隆、永山瑛太、角野卓造、段田安則、柴咲コウ
STORY:美術展を観るため訪れた広島で、女子高生に相続争いに協力してほしいと頼まれて大学生久能整。その狩集家は代々遺産相続のたびに何人も死人が出るという一族だった・・・


☆☆☆テレビシリーズの映画版。

テレビシリーズも見たかったのだが、酒場放浪記の裏番組だったので見ることができなかった(笑)
このお正月、一挙放送したので録画して見ることに。まだ全部見終わっていなかったけれど、映画を先に見た(さすがにテレビシリーズ何も見ずに見るのはやめた方がいいけれど、途中まで見ていれば問題なし)。

はじめ、一家が一堂に会する場面、まるで犬神家の一族じゃないか!
と思ったら実際、テレビ版の犬神家の一族と同じ御屋敷で撮ったそう。

それでなく、いろいろな設定や進行もまるで横溝正史作品のようで、クスリ。
大物使ってるからこの人が犯人??という展開にはならず、そこが違うところだけれど、やっぱり思い出すのは金田一・・・

まあでも面白かった。
ただ、映画じゃなくてもいいんじゃない?テレビの2時間枠でいいんじゃない?とは思いました。

 

2024/11/06

「フローズン・リバー」

本日の映画


movie-9 「フローズン・リバー」 FROZEN RIVER 2008年


DIR:コートニー・ハント
CAST:メリッサ・レオ、ミスティ・アッパム、マイケル・オキーフ
STORY:カナダ国境近く、ニューヨーク州最北の町で暮らすレイは、新居購入費用をギャンブル依存症の夫に持ち逃げされてしまう。夫の車を発見するが、運転していたのはモホーク続の女性ライラ。彼女に誘われて密入国を手助けする危険な仕事に手を染めるレイだったが・・・

☆☆☆☆サンダンス映画祭グランプリ作。
低予算映画の見本のような映画である。

主演はこの後にオスカーを受賞することになるメリッサ・レオだが、なんといってもこの人の演技がすごい。
人生の疲れがにじみ出る中年女性を見事に演じる。
お金もなく、レンタルしているテレビ代も払えず、夕食はポップコーンだけ・・・必死に働いても、到底一家3人食べていくのは無理という絶望感。

そんな主人公が、夫に死なれ、目が悪いためまともな職につけず、子供も夫の母親に奪われてしまったモホーク族の女性ライラに取りこまれ、犯罪に手を染めていく。
いつばれるのかという不安、ギクシャクする関係・・・
寒々しい風景とあいまって、ざわざわする展開である。
だが、単なるサスペンス映画とは違って、人間ドラマがじっくりと描かれているので、実に見応えのある映画にできあがっている。
お金をつぎこんだ大作ばかり見ているのと、こういう映画を見たくなりますね。

基本的に希望のないお話ではあるのだけど、2人の間に芽生えた友情と、わずかな希望が見えるラストが救い。
先住民族、不法入国、貧困など厳しい問題を暖かく描いた映画です。

 

2024/10/07

「屍人荘の殺人」

本日の映画


movie-8 「屍人荘の殺人」 2019年日


DIR:木村ひさし
CAST:神木隆之介、浜辺美波、中村倫也、葉山奨之、矢本悠馬、佐久間由衣、山田安奈、福本莉子、塚地武雅、ふせえり、池田鉄洋、古川雄輝、江本時生
STORY:ひょんなことからロックフェス研究会の合宿に参加することになったミステリー研究会所属の大学生葉村。山奥のペンション紫湛荘に到着した一行だったが、緊急事態に巻き込まれ、ペンションから出られなくなってしまう。

☆☆☆今村昌弘原作のベストセラーミステリーの映画化。

センセーショナルを巻き起こしたミステリー。
大好きなクローズドサークルものだけど、なぜそういう状況に陥ったかというアイディアが斬新(すぎ)でびっくりだった。
ありえないシチュエーションではあるけれど、小説だったらそれもありかと。そして、これは映画にするものも大いにありだなあと思っていた。

うーん、だいぶ原作を変えてるなあ。人物の設定とか、主人公の行動、ラストなど・・・
それよりなにより、なんだかコミカルになってしまってるんである。
映像にすると、グロくなるところを抑えてるとも言えるけれども、ちょっとなあ・・・

でも、探偵コンビ、神木隆之介と浜辺美波のコンビはよかったですね。かけあいがおもしろい。
中村倫也は、うーん、なんというか・・・こんな退場の仕方じゃなかったよね・・・

とまあ多少不満はあるものの、まあまあ楽しめた映画でした。

 

2024/09/07

「127時間」

本日の映画


movie-7 「127時間」 127 Hours  2010年米

DIR:ダニー・ボイル
CAST:ジェームズ・フランコ、アンバー・タンブリン、ケイト・マーラ、トリート・ウィリアムズ
STORY:アーロンはロッククライミングを楽しむためブルー・ジョン・キャニオンへ出かける。落石で右腕を挟まれて身動きが取れなくなったアーロンは、なんとか抜けだそうとするが・・・

☆☆☆登山家アーロン・ラルストンの実話の映画化。

このお話は知っていたので、結末は知っていたのだけど・・・
いやあ、もうワタクシにとってはホラーというか・・・
あの有名なサスペンスホラーを思い出してしまいましたね。

冒険好きな青年(ちょっとチャラい)がハイテンションでトレッキングに。途中、女性2人と出会ってしばらく同行したのち、再び一人になり、ロッククライミングを楽しんでいたが・・・ここまでは、ミュージックビデオ的演出。

その後、大きな石に腕が挟まれてしまい、身動きできなくなる。
人はまったく通らない、携帯もない、行き先は誰にも告げていない・・・
この絶望的状況からどうやって抜け出すか?
快活だったアーロンは次第に追い詰められ、幻想を見、死が近づく中で、助かるための大きな決断をする。並大抵の精神力ではない。
この場面は凝視出来ないし、こんなにリアルに表現しなくとも思ってしまったくらい。

でも、ほぼ一人芝居のJ・フランコの鬼気迫る演技は見応えあるし、これだけでも見る価値はあると思うけれど、怖いのダメな方はやめた方がいいかも・・・

2024/09/02

「パーフェクト・ゲッタウェイ」

本日の映画


movie-6 「パーフェクト・ゲッタウェイ」 A PERFECT GETAWAY  2009年米

DIR:デヴィッド・トゥーヒー
CAST:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ティモシー・オリファント、キーリー・サンチェス、スティーヴ・ザーン、クリス・ヘルムズワース
STORY:ハワイに新婚旅行にやってきたクリフとシドニー。トレッキングをする二人だが、カップルを狙う殺人犯がいるというニュースを聞く。ニックとジーナのカップルと同行することになった二人だったが・・・

☆☆☆サスペンススリラー。

幸せなカップルが旅行中、新婚夫婦が殺されて、殺人犯の男女が逃走中と聞いて不安になる中、別のカップルと一緒に旅することになる。途中、粗暴なヒッチハイカーに出会い、この2人かと思ったり、同行のカップルが怪しいと思ったり・・・

どっちのカップルが殺人犯なのか??
というところで、ヒッチハイカーカップルが連行され、とすると???という展開で、いやこれ絶体絶命!

というところで、なんという離れ技!
なんとまあそんなオチだったかという・・・
これ、かなり強引すぎるというか、反則スレスレというか・・・フェアかというと、うーんと思ってしまう展開。

ミラ・ジョヴォヴィッチの主演なのになあと。
でも、それが狙いなのかもしれない・・・だってミラですよ!
スティーヴ・ザーンはちょっと意外な役でしたね。

2024/08/28

「ゆるキャン△」

本日の映画


movie-5 「ゆるキャン△」  2022年日


DIR:京極義昭
CAST(声の出演):花守ゆみり、東山奈央、原紗友里、豊崎愛生、高橋李依
STORY:女子高生キャンプ仲間のなでしこやリンたちも大人になり、それぞれの道を歩み始めていた。山梨の観光推進機構で働く千明はキャンプ場開発を計画、5人が集結し、キャンプ場造りをはじめるが・・・

☆☆☆☆大好きなアニメの劇場版。

テレビシリーズでは、高校生のなでしこ、リン、千明、あおい、恵那のアウトドアライフが描かれているのだが(第4シリーズもあるかな?)、劇場版は、皆が大人になってそれぞれ働いているという設定。

なでしこは、アウトドアショップの店員で、アルバイトの延長みたい、リンちゃんは本好きの図書委員だったので編集者に、千明はリーダー的存在だったのが、イベント会社勤務からUターンして観光の仕事、いつもリンちゃんの髪を結んでいて恵那はトリマーに、うーん、ほらふきの葵はなぜか小学校の先生に笑
まあまあ納得の設定。

ちりぢりになっていた5人が、ひょんなことから集まって、キャンプ場造りに打ち込み、挫折もあって、でも無事・・・というストーリーはすがすがしい。こんなにうまくいくかなというところはあるけれど・・・

置かれている環境は違えど、大人になっても変わらない5人の友情も素敵で、ほっこり。
相変わらずキャンプをはじめとして、アウトドアが楽しそうだし、ご飯もおいしそう!

やっぱりこのシリーズは好きだなあ。

2024/07/03

「ジョン・ウィック:チャプター2」

本日の映画


movie-4 「ジョン・ウィック:チャプター2」 JOHN WICK: CHAPTER 2 2017年米


DIR:チャド・スタエルスキ
CAST:キアヌ・リーヴス、コモン、ローレンス・フィッシュバーン、ピーター・ストーメア、ジョン・レグイザモ、イアン・マクシェーン
STORY:伝説の殺し屋ジョン・ウィックが平穏な生活に戻ろうとした矢先、イタリアン・マフィアから殺しの依頼が舞い込む。渋々引き受けたジョンだが、復讐を恐れるマフィアから多額の懸賞金をかけられてしまう。

☆☆☆ジョン・ウィックシリーズ第2弾。
1作目は相手がロシアン・マフィアだったが、2作目はイタリアン・マフィア。

前作でも無敵だったジョンだが、今作はさらにすごい!
これでもかと沸いてくる敵を次々なぎ倒していく。いったい何人倒したことか・・・
後半、目がちかちかしそうになったほど。
あまりに強くて笑っちゃうくらい。

アクションもスケールアップはしているけれど、ドラマ部分がちょっと希薄になった気も・・・

殺し屋世界の独自ルールとか仁義とか美学とか、ちょっとおもしろいのだけど、このままいくと次作はさらに殺しの場面が多くなるのかしらん・・・

前作の方が好きだったなあ。
まあ次作も見るけれど。

 

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2024/05/20

「運び屋」

本日の映画


movie-3 「運び屋」 THE MULE 2018年米

DIR:クリント・イーストウッド
CAST:クリント・イーストウッド、ブラッドリー・クーパー、ローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ペーニャ、ダイアン・ウィースト、タイッサ・ファーミガ、アリソン・イーストウッド、アンディ・ガルシア
STORY:アールはユリの栽培で有名な園芸家だったが、家族を顧みない生活で、90近い今では孤独な生活を送っていた。農園の経営に行き詰まり、荷物を運ぶだけで退勤がもらえるという仕事を紹介され・・・

☆☆☆実話をモチーフとしたお話。

大量の麻薬の運び屋として逮捕されたのが著名な園芸家の老人だったという実話を元に、イーストウッドが映画化したもの。

大分前にもう監督は引退といっていたイーストウッドだったけれど、まだまだ撮る気満々笑
実際のイーストウッドは88歳!
ということで、大丈夫かな~と思ったけれど、心配は無用でした。さすが、イーストウッド。

役柄もぴったり。家族をないがしろにしたせいで家族とは疎遠になり、頑固で不器用で、謝ることもできない。いつもの役柄といえばそうだけれど、ぴったりの役だ。

実話というのも驚きで・・・
確かに90歳のおじいさんが、麻薬の運び屋とは思わないものねぇ。みんな、見過ごしちゃう。

はじめは積み荷が麻薬とは知らず、もらった大金にびっくり、やがて知ることになり、だんだん大胆になっていく。
でも、お金で家族との絆は買えるわけでなく・・・
ようやく絆を取り戻した時には・・・という展開。
最後は家族の物語になってちょっとしんみり。

まだまだ、イーストウッド、傑作を作ってくれそうだな。

 

運び屋

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