書籍・雑誌

2018/09/21

宮田珠己『日本全国津々うりゃうりゃ』

本日の本

日本全国津々うりゃうりゃ (幻冬舎文庫)
book-15 『日本全国津々うりゃうりゃ』 宮田珠己著 幻冬舎文庫

宮田珠己氏のエッセイは大好きだ。
あの脱力感がたまらない・・・

この本もしかり。
全国津々浦々、せっせと出かける・・・わけはなく、あくまでもうりゃうりゃ(笑)。

フツーはあまり行かないところに行く。
有名観光地でも、そこに注目する?というところに注目する。
というのは、宮田氏ならでは。

名古屋の珍妙スポット→こんなところはじめて知った
日光東照宮→猿じゃなくてクラゲを探すの?
津軽→そこまで行って石拾い(笑)
神津島→砂漠!を見に行ったがない(別の島だった・・・)
などなど、脱力系旅エッセイ13編。
ただし、そのうち1編は自宅の庭(笑)

続編も是非読まねば!

2018/09/18

エリス・ピーターズ『雪と毒杯』

本日の本

雪と毒杯 (創元推理文庫)
book-14 『雪と毒杯』 エリス・ピーターズ著 創元推理文庫

STORY:クリスマス直前にウィーンで歌姫の最期を看取った人たちを乗せた飛行機が不時着。雪で閉ざされた山奥の小さなホテルにたどり着いた一行は弁護士から衝撃的な遺言の内容を聞く。その夜、遺産を受け取ることになった人物が殺害されて・・・

☆☆☆初エリス・ピーターズ。

E・ピーターズといえば、修道士カドフェルシリーズで・・・
以前から読んでみたいと思いつつ、機会がないままここまできていた。
イギリスのテレビドラマを一回見ただけ。

ノンシリーズならとっかかりとしていいかな?と思い、読むことに。

これ、クラシカルなミステリが好きだったら楽しめますね~

時代はちょっと古く、いわゆる雪の山荘(クローズド・サークル)もので、いろいろなタイプの登場人物が出てきて・・・
言い方は変だけど、安心して読めるというか・・・

物語は当然こういう風に進んでいくんだろうなあと思ったところで、ああそうきたか!と。
なんかうすうすおかしいなとは思っていたし、疑わしいこのヒトは絶対犯人じゃないなとは思っていたけれど、なるほどね。

古風なロマンスも盛り込まれていて、読後感よし。

やっぱりカドフェルシリーズにもチャレンジしてみるべき?
20冊以上あるから大変!

2018/09/01

『怪盗ニック全仕事5』

本日の本

怪盗ニック全仕事5 (創元推理文庫)
book-13 『怪盗ニック全仕事5』  エドワード・D・ホック著  創元推理文庫

STORY:価値のないものだけを盗む怪盗ニック。マネキンのかつら、ビンゴ・カード、サンタのひげなど、価値のないものを盗もうとするが一筋縄ではいかなくて・・・

☆☆☆怪盗ニックものの短編集5冊目。

さすがのニックも年をとって、髪に白いものが混じるようになったとか。
しかし、泥棒の腕は衰え知らずで、難易度の高い盗みに挑戦!
今回も不思議な依頼ばかり。

前に何度か登場している、白の女王ことサンドラ(商売敵だが、今はうまく棲み分けている)が今回は2回も登場するし、以前からニックを追うウェストン警部補も登場したりして楽しい。
そして、ホックの別キャラ、レオポルド警部も登場。レオポルド警部が出る短編集も読みたいなあ。でも今は入手困難みたいで・・・

今回パートナーのグロリアも結構活躍していて、ニックの偽物が現れた時には、自ら依頼者になって偽物を盗むようニックに依頼したりしている。この話もおもしろかったが、一番よかったのは「錆(さ)びた金属栞(しおり)を盗め」。なんと、実在のミステリー専門書店(オーナーはオットー・ペンズラー)が舞台というのにニヤニヤしてしまったが、幕切れはニックものとしてはめずらしくしんみりとしたお話になっている。

メインは盗みの話・・・どうやって盗むかの話だけれど、必ずなぜこんな価値のないものの盗みを依頼したかという謎があって、探偵モノとしても楽しめるのがいいですね。

この短編集もあと1冊で終わりだそうで、残念。

2018/08/29

吉田類『酒は人の上に人を造らず』

本日の本

酒は人の上に人を造らず (中公新書)
book-12 『酒は人の上に人を造らず』 吉田類著 中央公論新社

お酒にまつわるエッセイ。

酒場番組は大好きで、その中でも吉田類の酒場放浪記は一番好きで、毎週欠かさず見ている。
となれば読まねばなりません!

エッセイも、類さん的というか、酒場放浪記の雰囲気そのもの。
日々酒場を巡り、おいしいお酒と肴を。
日本中を訪ね歩き、登山も。
飲み過ぎた日の翌日もあえて山に登るってすごいな~
で、山の上でも飲む(笑)
なんていい人生なんでしょう!

これ、読んでると飲みたくなるから、昼に読むのは危険です(笑)

2018/07/30

ケイト・ミルフォード『雪の夜は小さなホテルで謎解きを』

本日の本

雪の夜は小さなホテルで謎解きを (創元推理文庫)
book-11 『雪の夜は小さなホテルで謎解きを』  ケイト・ミルフォード著  創元推理文庫

STORY:冬は雪に閉ざされほとんどお客のこない小さなホテルに、5人の奇妙な客たちが訪れる。ホテルを経営する夫妻の子マイロは古い海図を拾い、宿泊客たちの目的を探ろうとするが・・・

☆☆☆ハートウォーミングなミステリ。

クリスマスが舞台なのでホントはその時期に読むと雰囲気が出るんでしょうけど・・・なぜかこの超暑い時に読むことに(笑)

閑散期のはずのホテルに5人もの宿泊客・・・それも個性的な面々(赤い髪だったり緑の髪だったり、靴下がカラフルだったりとか)が何か秘密ありげにやってくるのがオープニング。

少年マイロが、料理人の娘メディを相棒に謎を解き明かしていく・・・
というお話なのだけど、はじめはちょっと展開がゆるくて、なかなか読み進めなかった。
が、消えた宿泊客たちのもの(時計やバッグ、手帳など)をマイロたちが見つけ、そのものにまつわる秘密が明らかになる従って、どんどんおもしろくなり、後半は一気に読んだ。

すべてはこのホテルの秘密ともつながっていくわけだけど、最大の秘密は・・・
なんとね~
ネタばらしされると、ああそういうことかと合点がいくのだけど、こうくるとはね。

いやでも、クリスマスに読んだらぴったりだろうなあという心温まるお話。
誰も死なないし(笑)。
やっぱり、読む時期を誤った(笑)。

2018/07/04

レイチェル・ウェルズ『通い猫アルフィーのはつ恋』

本日の本

通い猫アルフィーのはつ恋 (ハーパーBOOKS)
book-10 『通い猫アルフィーのはつ恋』 レイチェル・ウェルズ著 ハーパーBOOKS

STORY:アルフィーの住むエドガーロードに新たに越してきた一家。人目を避けるように暮らす一家には美しい白猫がいて・・・

☆☆☆シリーズ第2弾。

みんなに幸せをもらたす猫アルフィー。
前作で登場した人々はアルフィーのおかげで皆ハッピーになったわけだけど、またまたちょっとした問題を抱えることに。
もちろん!またアルフィーの活躍で物事はいい方向に・・・
というパターンは同じなのだけど、今回はなんだか怪しい行動をする一家が出現。
この家族はいったい?ということで引っ張るかと思いきや、蓋を開けてみれば、なーんだということだった。

それよりも、その一家の飼い猫にアルフィーが一目惚れしてしまうエピソードの方が中心で、友人(猫)のタイガーとの三角関係?、そしてタイガーにぞっこんのトム。
まるで人間の恋模様みたいだけど、なんかほほえましい。

アルフィーももちろん好きなキャラだけど、今回は友人(猫)としか見てくれないアルフィーのことが大好きで、なんだかんだと助けてくれるタイガーが好きになりましたね。

とりあえず、エドガーロードの住民たちよりも、猫たちがどうなるのか、次作が楽しみ!
もう4冊目まで出てるようなので、是非読みたいな。

2018/06/29

カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ『老人犯罪団の逆襲』

本日の本

老人犯罪団の逆襲 (創元推理文庫)
book-9 『老人犯罪団の逆襲』 カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ著 創元推理文庫

STORY:絵画誘拐を成功させた老人犯罪団ネンキナーの面々はほとぼりが覚めるまでラスベガスで豪遊していたが、故郷が恋しくなり帰国。再び犯罪を計画するが・・・

☆☆☆スウェーデン産ミステリ第2弾。

おとぼけミステリの2作目である。

5人で合計400歳の老人たちがまたもや大暴れ!
といっても、やはり計画通りに行かず・・・
綿密にたてたはずの計画はボロボロだし、うっかりミスが多すぎるし、気づくと盗んだものがどっかいっちゃうし(笑)。

それでも決してめげないネンキナー!
この明るさがいいんですねぇ。
困ったら、「大丈夫ボケたふりをすればいいから。」などと言うのだけど・・・
確かに注意力が散漫になってるところはあるものの、頭脳明晰だし、何より元気。
やっぱりハリがあるからかしら?と思いますね。

犯罪はよろしくないけれど、生きがいがあるというのはいいことで、まだまだやってくれそうな?

ミステリ的にはちょっとご都合主義的な気もするけれど、老人パワーに免じて許しましょう(笑)

2018/06/15

ジャナ・デリオン『ワニの町に来たスパイ』

本日の本

ワニの町へ来たスパイ (創元推理文庫)
book-8 『ワニの町に来たスパイ』 ジャナ・デリオン著 創元推理文庫

STORY:ひょんなことから一時潜伏を命じられ、ルイジアナの川辺の町にやってきた凄腕のスパイ、レディング。おとなしくしていなければならないのに、着いてすぐ、保安官助手に目をつけられ、家の裏で人骨を発見してしまう・・・

☆☆☆☆☆抱腹絶倒のユーモアミステリ。
いや~、これはツボにはまりましたね。

設定がかなり無茶なのだけど、そんなことは全然気にならない。

任務の途中、怒りにまかせて武器商人の弟を殺してしまい、身を隠さなければならなくなった主人公は、元ミスコンの女王にして編み物好きの司書という、自分とは正反対な女性に扮することになり・・・
そんなことうまくいくわけもなく、はじめから馬脚が・・・

なんかこの設定が、サンドラ・ブロックの「デンジャラス・ビューティー」を一瞬連想してしまい、全然違うのに、読んでてサンドラの顔が思い浮かんでしかたなかったけれど、これ、映像化したら絶対おもしろいと思う!

おしとやかにしないといけないのに、ついつい勝手に?体が動いて、暴れることになってしまうレディングのキャラもおもしろいのだが、さらにおもしろいのが、婦人会を牛耳るアイダ・ベルとガーティのおばあちゃんコンビ。
この2人がなかなかの強烈キャラで(最後にちょっとした秘密が明かされるけれど)、レディングも霞む勢い。いや~パワフルなおばあちゃんたち。
おばあちゃんが活躍するミステリが大好きなので、これはホントにツボ。

ついついこの3人に注目してしまうのだけど、ミステリとしてもうまくまとまっていて○。

アメリカでは10作目まで出ているそうで、今後も翻訳が出そうなので、楽しみ!


2018/06/07

ボストン・テラン『音もなく少女は』

本日の本

音もなく少女は (文春文庫)
book-7 『音もなく少女は』  ボストン・テラン著  文春文庫

STORY:夫の暴力にひたすら耐えるクラリッサ。生まれつき耳が聞こえない娘のイヴ。その二人と知り合った壮絶な過去を持つ女性フラン。3人の運命は。

☆☆☆『その犬の歩むところ』に続いてのボストン・テラン。

この本のことはこのミス2位にも選ばれたので、発売当初から知ってはいたのだが・・・
なんか読むのが辛そうで今まで読まずにいた。
が、同じ作者の『その犬の歩むところ』がとてもよかったので、ならばこれにもチャレンジしてみるか!ということに。

思った通り、辛いお話だった。
3人の女性の物語なのだが、みな虐げられていて、絶望的な状況にある。
なんの希望もない人生だったはずが、3人が出会ってよい方向へと転じる。
クラリッサとイヴはフランとの出会いで新しい世界が開け、クラリッサは強くなり、イヴは言葉を知ることにより、才能が開花していく。
一方、過去の辛い出来事で厭世的になっていたフランは、クラリッサとの友情、イヴの母親代わりになることで、少しずつ人生の喜びを取り戻していく。

しかし、なんということか、運命は過酷でさらなる苦しみ、悲しみが3人を襲う・・・
読んでいるこちらが絶望しそうなのだけれど、何度でも立ち上がろうとするヒロインたち。
最後の最後まで辛い状況が続くし、最後このあとどうなるのだろうとも思ってしまうけれど、一筋の光が見えるラスト。

決して屈することのなかった女性たちの物語(それにしても、出てくる男性がクズばかり・・・)。
やはり読んでよかったなと思う小説だった。

2018/04/20

東海林さだお『猫大好き』

本日の本

猫大好き (文春文庫)
book-6 『猫大好き』 東海林さだお著 文春文庫

オール讀物連載をまとめた方のもの。
丸かじりシリーズの方が好きだけど、こちらも読んでます。

今回は対談がどれもおもしろかった。
まず、南伸坊さんとの対談。巨頭巨顔対談(笑)。伸坊さんがいろいろな人になりきるという『本人伝説』読んで(見て)みたいなあ。
続いてパラダイス山元さんとの対談。
パラダイス山元というと、マン盆栽のイメージなんだけれど、餃子屋さんもやってるんでしたね。激しく納得したのは、高いの買ってもどうせいずれは焦げ付くからフライパンは安いのでいいということ。その通り!
最後に近藤誠さんとの対談。健康診断に行く人ほど寿命が縮まる・・・医者に近づくな・・・そうかもね。

その他、「ラーメン店の七不思議」は、そうそうあるあると頷いてしまうことばかりだし、「猫大好き」を読んで猫的な生き方をしたい!と思ったり・・・

今回も楽しく読みました。

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