書籍・雑誌

2017/06/26

エドワード・D・ホック『怪盗ニック全仕事4』

本日の本

怪盗ニック全仕事4 (創元推理文庫)
book-15 『怪盗ニック全仕事4』 エドワード・D・ホック著 創元推理文庫

STORY:価値のないものを専門に盗むニックにライバルが。不可能を朝食前にをモットーに早朝に盗みを働く白の女王ことサンドラ・パリスが登場する「白の女王のメニューを盗め」他全15編。

☆☆☆怪盗ニック4冊目。

今回もまた価値のないもの・・・でもいわく付きのものを盗むニック。
いつもお見事!
なのだけど、強力なライバルが登場するんである。
白の女王(不思議の国のアリスのキャラですね。映画のアン・ハサウェイを思い出しました・・・)ことサンドラ・パリス。お手並み鮮やか、ニックを出し抜く。
ニックはライバル心を燃やし、でも時には協力しあったり、助けられたりもする。
今後も登場してほしいな。
サンドラの方が実は泥棒のウデは上のような気がする(笑)

長年の恋人グロリアとの関係にも変化が。
えーグロリアがまさか!の展開。こちらも今後どうなることやら。
グロリアとサンドラ2人が登場する「紙細工の城を盗め」のラストがおもしろかった。

今回も結構うならされました。
次作も楽しみ!

2017/06/16

三上延『ビブリア古書堂の事件手帖7』

本日の本

ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)
book-14 『ビブリア古書堂の事件手帖7』  三上延著  メディアワークス文庫

STORY:ビブリア古書堂訪れた道具商が置いていった1冊の本。シェイクスピアの古書を巡る謎解きにいどむ栞子さんと大輔がたどりついた先は・・・

☆☆☆☆ビブリア第7弾にして最終巻。

今回はシェイクスピアにまつわるお話で、いつも通り蘊蓄たっぷり!
いやほんと、普段は引っ込み思案な栞子さんが、本の話をし始めるとスイッチが入る・・・というのも、大輔くんが不器用だけれどいい奴というのも変わらず、ある意味安定のシリーズ。

これまだいろいろな謎がばらまかれていて、どうやって収束させるんだろうと思っていたけれど、いやなるほどね、上手い具合に着地。
栞子さんの母親がずっと謎めいた存在で、敵なんだか味方なんだかわからなかったのも、落着。
いや~いろいろな因縁があったんですねぇ。
栞子さんと母親、祖母、祖父、そして、大輔くんの祖母、従兄弟・・・

最後は、いろいろな人物が絡み合い、どう転ぶかという場面が結構スリルがあっておもしろかった。
そして、結末はめでたしめでたし。
栞子さんと大輔くんも・・・

とくればこれで終わりだよね、やっぱり。
寂しいなあ。
もっと続いてほしかったなあ。

という願いがかなったか、番外編やスピンオフを書いてくれるようでホッ。
まだまだ楽しめますね。


2017/06/04

キャンディス・フォックス『邂逅』

本日の本

邂逅 (シドニー州都警察殺人捜査課) (創元推理文庫)
book-13 『邂逅』 キャンディス・フォックス著 創元推理文庫

STORY:シドニーのマリーナで海底に沈められた大量の箱が発見され、死体が見つけられる。シドニー州都警察に赴任してきたフランクは女性刑事エデンとコンビを組んで捜査にあたるが・・・

☆☆☆シリーズ1作目。
前々から読もうと思っていたのだけど、2作目が出たということで慌てて読んでみた。
オーストラリアのミステリを読むのは多分はじめて。

これはこれは!
かなりの変化球ですね。

主人公の一人フランクははっきり言ってダメ男。
はじめは、なんだこいつと思って全然感情移入できず。
その後、意外にいい面もあるかもと思いまあ許せる奴かというところまでいったのだけど・・・
いいのか、そんなんでというラストでびっくり。

びっくりはこれだけじゃなくて、もう一人の主人公エデンの生い立ちがなかなかにスゴイのだ。
幼い頃から過酷な運命を背負って生きてきたエデン。
少々いびつな人間になるのは致し方ないのかなとも思うけれど、さらに歪んでいるのがエデンの兄エリック。
これがもう不愉快極まりない人物で(それもまた仕方ないのか)、登場するたびに胸騒ぎがするという・・・

正直、メインの事件(死体遺棄事件が恐ろしい事件へと発展・・・犯人はモンスター)より、エリックとエデンの兄妹の物語の方が強烈。どうなるかと思いきや・・・
ダークだなあ。

エデンの養父ハデスもキャラがたっていて、次作にも出るらしいから楽しみだ。

この本を読んで、久々にキャシー・マロリーシリーズを読んでみたくなりました。どちらも氷のヒロインなので。

2017/05/19

石川英輔『江戸人と歩く東海道五十三次』

本日の本

江戸人と歩く東海道五十三次 (新潮文庫)
book-12 『江戸人と歩く東海道五十三次』 石川英輔著 新潮文庫

東海道歩きのための本、第3弾。
といっても全編東海道の話というわけではなくて・・・
乗り物や宿、旅の持ち物、江戸の旅事情などについても書かれていて、これがおもしろい。

日本人は昔から旅好きだったようで、女性も結構旅に出たとか・・・意外。
お金を持たずに旅をする人も結構いたとか!関所は案外厳しくはなかったとか。
へえと思うこともいろいろ。

江戸の暮らしについての本も読んでみるとおもしろそうだな。

2017/05/01

ヨハン・テオリン『夏に凍える舟』

本日の本

夏に凍える舟 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
book-11 『夏に凍える舟』 ヨハン・テオリン著 ハヤカワ・ポケット・ミステリ

STORY:エーランド島の夏。リゾート施設を経営するクロス家の末っ子ヨーナスはある夜、幽霊船を目撃、元船長イェルロフのボートハウスのドアをたたく・・・

☆☆☆☆エーランド島4部作のラストを飾る作品。

春編を読んでから数年、待望の夏編が翻訳された。
このシリーズ大好きで・・・ゆったりとした時間が流れるミステリなので、じっくりと読み進めるのがよい。
今回もかなり分厚かったというのもあるけれど(2段組525頁)、なんか読み終わるのがおしくてゆっくりゆっくり読んだ。

探偵役は1作目から登場している元船長の老人イェルロフ。このイェルロフがいいんですね。枯れていて、達観していて。
どんどん体は衰えていて思うとおり動けないけれど、長く生きたきた人生の知恵で謎を解いていく。

今回は、イェルロフが少年の頃の話からはじまり、ある人物が新しい国へと旅立ち・・・ある目的でエーランド島に戻ってくることから、物語がはじまる。
過去と現在が交互に語られ、次第にこの戻ってきた男が何をしようとしているのか何が目的なのかがわかってくる。

この物語には罪を犯す人物がいろいろと出てきて、この戻ってきた男もそういう人物ではあるのだけれど、この男がどんな人生を背負ってきたのかが次第に明らかになってくると、応援したくなる、というかついつい感情移入してしまう。
なんとも悲しい結末だった。

そして、イェルロフが最後に下した決断にも悲しくなったが・・・
最後の最後、ああよかったなと。

しかし、これで終わりなのが残念。
またいつかイェルロフに再会したいですね。

2017/04/22

『ウォークマップ ホントに歩く東海道』

昨年、母親とほんのちょっとだけ大山街道を歩いたのだが、今年は東海道歩きをしようという話になった。
ただし、日本橋からではなくて沼津から。
何年か前に母親が三島~沼津を歩いたようで、その続きをということらしい。

おととい、沼津~吉原を歩いたのだが、その様子は明日以降アップするということで、本日は参考にした地図の紹介を。

ホントに歩く東海道 第4集 箱根関所~元吉原(36.7km) (ウォークマップ)
『ホントに歩く東海道』。
今回使ったのは、第4集箱根関所~元吉原である。
地図が4枚と解説小冊子が入っている。折りたたみ式でコンパクト。しかし、情報量はスゴイ!細かい見どころもすべて織り込まれていて、解説も詳しい。
全部に立ち寄っていると大変なので、ところどころはしょってしまったけれど、余裕があったらできる限り寄ってみたいですね。

このマップがあればバッチリなのだが、サブ的にこちらも使用しました。
ちゃんと歩ける 東海道五十三次 東 江戸日本橋~袋井宿

2017/04/19

かゆみ歴史編集部『カラー版徹底図解 東海道五十三次』

本日の本

カラー版徹底図解 東海道五十三次―庶民も歩いた江戸時代の旅路
book-10 『カラー版徹底図解 東海道五十三次』 かゆみ歴史編集部編著 新星出版社

東海道歩きのための本、第2弾。

東海道の宿場1つ1つを見開きに、広重の絵(保永堂版東海道五十三次)や、違う版の東海道五十三次や、写真、そして名物、みやげ、歴史コラムなどで解説する本である。
合間に、弥次喜多珍道中のエピソードや、あるあるミニ知識なども交えて大変充実した本。
しかもカラー版なのでビジュアル的にもよく、広重の絵を見ているだけでも楽しめる。

いよいよ明日から東海道歩きがスタートです!

2017/04/12

清永安雄『東海道五十三次写真紀行』

本日の本

東海道五十三次写真紀行
book-9 『東海道五十三次写真紀行』 清永安雄著(撮影) 産業編集センター

近々、東海道歩きをスタートさせようとしている。
といっても、日本橋からではなくて、沼津からのスタート。
それで、いろいろと研究中であれこれ本を読んでみている。

この本は、全部の宿の写真とともに解説文もあり、様々な伝説、伝承をコラムで紹介する本。

写真がなんとなく古めかしいのも情緒があるというか郷愁を誘うというか。

そして、名物の食べ物も載っていて、あれも食べたいな、これも食べたいなという気分にさせてくれるのもいい。

ゴールなるでしょうか??

2017/04/07

エミリー・ブライトウェル『節約は災いのもと』

本日の本

節約は災いのもと (創元推理文庫)
book-8 『節約は災いのもと』 エミリー・ブライトウェル著 創元推理文庫

STORY:テムズ川で見つかった死体は詐欺師の疑いのあるアメリカ人。またもや事件を押しつけられたウィザースプーン警部補を使用人たちはまたまたサポートしようとするが。

☆☆☆家政婦は名探偵シリーズ第4弾。

このシリーズなんか好きなんですね。
ミステリー的には大甘だけれど、憎めないウィザースプーン警部補と、雇い主のために奔走する使用人たちのコンビネーションが抜群。
いやでも、今回はいままで一番ミステリー的にもよかったかも。
ミスディレクションはバレバレって気もするけれど、犯人はなるほどねと思ったし、その動機もなるほど。いや、その恨み怖いわ~

その推理部分の他、今回は、投資がうまくいっていない警部補が家計費の節約を命じ、それに反対する使用人たちが一致団結して、あの手この手で撤回させようとするくだりがおもしろい。
料理人のグッジ夫人が、これでもかと節約料理・・・いかにもまずそうなお料理を出して、警部補をげんなりさせるのである。一致団結する使用人たち!

読み終わって、改めて題名を見てみたら、なるほど!これ日本題うまいなと思いました。

2017/03/28

アンネ・ホルト『凍える街』

本日の本

凍える街 (創元推理文庫)
book-7 『凍える街』 アンネ・ホルト著 創元推理文庫

STORY:マンションで4人の死体が発見された。海運会社社長と妻、長男、そして正体不明の男。オスロ市警きっての切れ者捜査官ハンネが捜査にあたるが・・・
☆☆☆ハンネ・ヴィルヘルムセンシリーズ第7作。ノルウェーのミステリー。

1990年代に3作目まで別出版社から出て、3作品すっとばして7作目というわけ。

ま、これだけ読んでも大丈夫なのだけれど、やっぱりな~順番に読むべきだった気がする。
主人公の身にいろいろとこの間変化があったらしく、心情が掴みづらいのである。
家族や同性の恋人が亡くなったり、相棒の刑事といろいろあったり・・・
幼い頃から家族とうまくいかなかったハンネ。その葛藤から他人とうまくつきあえないようなのだけど、なんか感情移入しにくいのだ。
どうやら美人らしく(やや中年太り気味だって)、非常に優秀な警官でかっこいい女性なんだけどなあ。

殺された一家も家庭的に問題があり、ハンネの悩みとシンクロするのだが、物語は終盤になって意外な方向へと転換。といっても、ハンネははじめからちゃんと目をつけていたわけで、ちょい伏線の張り方が甘いような。

そしてラストにきてえー、どうなるんだ??
次作も出ているけれど、読むのどうしようかな・・・

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