書籍・雑誌

2018/12/14

東京人 1月号


東京人の1月号。
外濠特集ということで買ってみた。

以前職場が四ッ谷の外濠通り沿いにあって、毎日窓から眺めていたので、興味がわいたのだった。
今まで知らなかったことも多く、とてもおもしろい。

これは、是非とも外濠をぐるりと歩いてみねば!


2018/12/01

ルース・レンデル『街への鍵』

本日の本

book-19 『街への鍵』 ルース・レンデル著 ハヤカワ・ポケットミステリ

STORY:白血病患者に骨髄を提供したことが恋人の怒りを買ったメアリは、
彼と別れ、提供相手に会うが、次第にその男性に惹かれていく。ちょうどその頃、路上生活者を狙った連続殺人が起きていて・・・

☆☆☆久々のルース・レンデル。

ひところ、ルース・レンデルは本当によく読んだ。多分ほとんどは読んでいると思う。
それが、いつしか翻訳が途絶えて・・・

レンデルが亡くなってすぐに発売になったのがこの本。
といっても、1996年の作品なので、20年以上前の作品なんですね。

ウェクスフォード警部シリーズでないノンシリーズは、特にざわざわ・・というかぞくぞくする作品、後味が悪いのについつい読み進めてしまう作品が多いのだけれど、この本はまあマイルドな方だろう。
いやしかし、とてもおもしろかった。

はじめは、何ら関係ない出来事が語られ・・・それが次第に収束していくというおもしろさ。
骨髄移植をした女性と、その暴力的なストーカー的な元恋人。
女性が骨髄移植をした相手の男性。
元エリートだが、今は路上生活者となっている男性。
異常な性癖を持った元主人からアパートを贈られたが、犬の散歩を引き受けて金稼ぎをする元執事。
浮浪者を狙う殺人鬼。

はじめはほそい糸でつながっているに過ぎないこれらの登場人物が次第に太い線でつながり、最後にぴたりとおさまる。
なるほどね、ともう一回パラパラとページをめくってしまいましたね。
もちろん、ちゃんとフェアに語られているのだけど(1つの物語だけちょっと宙ぶらりんだったが)、気づかなかったなあ。

いやーやっぱりうまいです、レンデルは。
まだまだたくさん未訳の作品が残っているので、是非とも翻訳してほしいな。

2018/11/12

ハーラン・コーベン『偽りの銃弾』

本日の本

book-18 『偽りの銃弾』 ハーラン・コーベン著 小学館文庫

STORY:夫を殺人事件で失った元特殊部隊パイロットのマヤは、自宅の隠しカメラに写っていた夫の姿を見て驚愕する。夫の死を調べるうちに4ヶ月前に惨殺された姉の事件とつながっていることに気づく・・・

☆☆☆☆ハードボイルドなサスペンス。

この作家ははじめてだったが、いや~おもしろかった!

ヒロインの夫が殺された事件からはじまるのだが、死んだはずの夫がカメラに写っており、調べを進めるうちに、姉の殺人事件へとつながる。
そして、さらに過去の事件へと行き着くという展開。次から次へと謎が謎をよび、読むのが止まらない!

ヒロイン、マヤの過去も次第にわかってくるのだが、戦争のPTSDに苦しんでおり(この話も最後までひっぱる・・・)、現実か幻覚なのかもわからなくなってくる。

戦友の協力を得つつ、次第に真相に近づくマヤなのだが、ラストはえええ!という展開に(言えないのがもどかしいが)。これは驚いたな。

プロローグでは、うるうるときてしまいましたね。
その前の章で終わっていたら、茫然自失・・・なところ、このプロローグがとても感動的。

マヤがまたカッコいいんですね。生き方が。
追い詰められるマヤをついつい応援してしまう。

今年一番のミステリ!(っていうほど読んではないんだけど)

これ、ジュリア・ロバーツ主演の映画が製作中とのことだけど、ちょっとイメージ違うかな・・・

2018/10/24

東海林さだお『目玉焼きの丸かじり』

本日の本

book-17 『目玉焼きの丸かじり』 東海林さだお著 文春文庫

おなじみ、週間朝日の連載「あれも食いたいこれも食いたい」をまとめた丸かじりシリーズ第37弾。

もう文庫でも37冊目ですよ!(実際は38冊目もとっくに買ってあるのだが)

いやはや、これだけ続いていてネタが尽きないのは驚きですね。
もちろん、新しい食べ物や食べ方は次々出てくるというのはあるけれど、こういう切り口もあったかと驚くこともあり・・・

今回は、「カルピス=薄い思い出」に共感したり、「サンマに大根おろしがない不幸」にハゲシクうなづいたり、「アンコかわいや」の粒あん派とこしあん派の性格分析?に笑ったり・・・

気軽に楽しめるエッセイ、いいですね。

2018/10/21

アン・クリーヴス『空の幻像』

本日の本


book-16 『空の幻像』 アン・クリーヴス著 創元推理文庫

STORY:白い服の女の子を見たと話したあと、行方不明になったテレビ制作者の女性が死体で見つかった。彼女は友人の結婚式でシェットランドを訪れていたのだった。事件と少女は関係があるのか・・・

☆☆☆ペレス警部シリーズ6作目。
正確にはシェットランド4部作が衝撃的に終わり、その後新生シリーズとしての2作目である。

もちろん、5作目から読んでも差し支えないし、なんとなれば6作目から読んでもわかるとは思うが、やはり1作目から読むべきでしょうね。ペレス警部の心の動きは、1作目から読んでいないとわかりづらいからだ。

5作目ではまったく立ち直れていなかったペレス警部だが、この作品では少し・・・ほんの少しだが、立ち直りかけていた。
頼りない部下のサンディも少しずつ成長、頼もしくなりつつあるし、女性警部のウィローのキャラがなかなかよい。
さすが、作者が人物描写がうまいんですね。

現実的なストーリーと、交錯するように語られる悲しい幽霊のお話。
どうからんでくるのかと思いつつ読み進めると・・・

なるほど・・・
あれやこれやの話がからんでどうなるかと思ったら、割とシンプルだったような。
いやでも、少しずつ真相にたどり着く感じは悪くない。幽霊の話とのからみもいいし。

次作でペレスがさらに立ち直りを見せるのか・・・
楽しみに待ちたい。これまた4部作になるのかな?

2018/09/21

宮田珠己『日本全国津々うりゃうりゃ』

本日の本

日本全国津々うりゃうりゃ (幻冬舎文庫)
book-15 『日本全国津々うりゃうりゃ』 宮田珠己著 幻冬舎文庫

宮田珠己氏のエッセイは大好きだ。
あの脱力感がたまらない・・・

この本もしかり。
全国津々浦々、せっせと出かける・・・わけはなく、あくまでもうりゃうりゃ(笑)。

フツーはあまり行かないところに行く。
有名観光地でも、そこに注目する?というところに注目する。
というのは、宮田氏ならでは。

名古屋の珍妙スポット→こんなところはじめて知った
日光東照宮→猿じゃなくてクラゲを探すの?
津軽→そこまで行って石拾い(笑)
神津島→砂漠!を見に行ったがない(別の島だった・・・)
などなど、脱力系旅エッセイ13編。
ただし、そのうち1編は自宅の庭(笑)

続編も是非読まねば!

2018/09/18

エリス・ピーターズ『雪と毒杯』

本日の本

雪と毒杯 (創元推理文庫)
book-14 『雪と毒杯』 エリス・ピーターズ著 創元推理文庫

STORY:クリスマス直前にウィーンで歌姫の最期を看取った人たちを乗せた飛行機が不時着。雪で閉ざされた山奥の小さなホテルにたどり着いた一行は弁護士から衝撃的な遺言の内容を聞く。その夜、遺産を受け取ることになった人物が殺害されて・・・

☆☆☆初エリス・ピーターズ。

E・ピーターズといえば、修道士カドフェルシリーズで・・・
以前から読んでみたいと思いつつ、機会がないままここまできていた。
イギリスのテレビドラマを一回見ただけ。

ノンシリーズならとっかかりとしていいかな?と思い、読むことに。

これ、クラシカルなミステリが好きだったら楽しめますね~

時代はちょっと古く、いわゆる雪の山荘(クローズド・サークル)もので、いろいろなタイプの登場人物が出てきて・・・
言い方は変だけど、安心して読めるというか・・・

物語は当然こういう風に進んでいくんだろうなあと思ったところで、ああそうきたか!と。
なんかうすうすおかしいなとは思っていたし、疑わしいこのヒトは絶対犯人じゃないなとは思っていたけれど、なるほどね。

古風なロマンスも盛り込まれていて、読後感よし。

やっぱりカドフェルシリーズにもチャレンジしてみるべき?
20冊以上あるから大変!

2018/09/01

『怪盗ニック全仕事5』

本日の本

怪盗ニック全仕事5 (創元推理文庫)
book-13 『怪盗ニック全仕事5』  エドワード・D・ホック著  創元推理文庫

STORY:価値のないものだけを盗む怪盗ニック。マネキンのかつら、ビンゴ・カード、サンタのひげなど、価値のないものを盗もうとするが一筋縄ではいかなくて・・・

☆☆☆怪盗ニックものの短編集5冊目。

さすがのニックも年をとって、髪に白いものが混じるようになったとか。
しかし、泥棒の腕は衰え知らずで、難易度の高い盗みに挑戦!
今回も不思議な依頼ばかり。

前に何度か登場している、白の女王ことサンドラ(商売敵だが、今はうまく棲み分けている)が今回は2回も登場するし、以前からニックを追うウェストン警部補も登場したりして楽しい。
そして、ホックの別キャラ、レオポルド警部も登場。レオポルド警部が出る短編集も読みたいなあ。でも今は入手困難みたいで・・・

今回パートナーのグロリアも結構活躍していて、ニックの偽物が現れた時には、自ら依頼者になって偽物を盗むようニックに依頼したりしている。この話もおもしろかったが、一番よかったのは「錆(さ)びた金属栞(しおり)を盗め」。なんと、実在のミステリー専門書店(オーナーはオットー・ペンズラー)が舞台というのにニヤニヤしてしまったが、幕切れはニックものとしてはめずらしくしんみりとしたお話になっている。

メインは盗みの話・・・どうやって盗むかの話だけれど、必ずなぜこんな価値のないものの盗みを依頼したかという謎があって、探偵モノとしても楽しめるのがいいですね。

この短編集もあと1冊で終わりだそうで、残念。

2018/08/29

吉田類『酒は人の上に人を造らず』

本日の本

酒は人の上に人を造らず (中公新書)
book-12 『酒は人の上に人を造らず』 吉田類著 中央公論新社

お酒にまつわるエッセイ。

酒場番組は大好きで、その中でも吉田類の酒場放浪記は一番好きで、毎週欠かさず見ている。
となれば読まねばなりません!

エッセイも、類さん的というか、酒場放浪記の雰囲気そのもの。
日々酒場を巡り、おいしいお酒と肴を。
日本中を訪ね歩き、登山も。
飲み過ぎた日の翌日もあえて山に登るってすごいな~
で、山の上でも飲む(笑)
なんていい人生なんでしょう!

これ、読んでると飲みたくなるから、昼に読むのは危険です(笑)

2018/07/30

ケイト・ミルフォード『雪の夜は小さなホテルで謎解きを』

本日の本

雪の夜は小さなホテルで謎解きを (創元推理文庫)
book-11 『雪の夜は小さなホテルで謎解きを』  ケイト・ミルフォード著  創元推理文庫

STORY:冬は雪に閉ざされほとんどお客のこない小さなホテルに、5人の奇妙な客たちが訪れる。ホテルを経営する夫妻の子マイロは古い海図を拾い、宿泊客たちの目的を探ろうとするが・・・

☆☆☆ハートウォーミングなミステリ。

クリスマスが舞台なのでホントはその時期に読むと雰囲気が出るんでしょうけど・・・なぜかこの超暑い時に読むことに(笑)

閑散期のはずのホテルに5人もの宿泊客・・・それも個性的な面々(赤い髪だったり緑の髪だったり、靴下がカラフルだったりとか)が何か秘密ありげにやってくるのがオープニング。

少年マイロが、料理人の娘メディを相棒に謎を解き明かしていく・・・
というお話なのだけど、はじめはちょっと展開がゆるくて、なかなか読み進めなかった。
が、消えた宿泊客たちのもの(時計やバッグ、手帳など)をマイロたちが見つけ、そのものにまつわる秘密が明らかになる従って、どんどんおもしろくなり、後半は一気に読んだ。

すべてはこのホテルの秘密ともつながっていくわけだけど、最大の秘密は・・・
なんとね~
ネタばらしされると、ああそういうことかと合点がいくのだけど、こうくるとはね。

いやでも、クリスマスに読んだらぴったりだろうなあという心温まるお話。
誰も死なないし(笑)。
やっぱり、読む時期を誤った(笑)。

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