書籍・雑誌

2017/05/19

石川英輔『江戸人と歩く東海道五十三次』

本日の本

江戸人と歩く東海道五十三次 (新潮文庫)
book-12 『江戸人と歩く東海道五十三次』 石川英輔著 新潮文庫

東海道歩きのための本、第3弾。
といっても全編東海道の話というわけではなくて・・・
乗り物や宿、旅の持ち物、江戸の旅事情などについても書かれていて、これがおもしろい。

日本人は昔から旅好きだったようで、女性も結構旅に出たとか・・・意外。
お金を持たずに旅をする人も結構いたとか!関所は案外厳しくはなかったとか。
へえと思うこともいろいろ。

江戸の暮らしについての本も読んでみるとおもしろそうだな。

2017/05/01

ヨハン・テオリン『夏に凍える舟』

本日の本

夏に凍える舟 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
book-11 『夏に凍える舟』 ヨハン・テオリン著 ハヤカワ・ポケット・ミステリ

STORY:エーランド島の夏。リゾート施設を経営するクロス家の末っ子ヨーナスはある夜、幽霊船を目撃、元船長イェルロフのボートハウスのドアをたたく・・・

☆☆☆☆エーランド島4部作のラストを飾る作品。

春編を読んでから数年、待望の夏編が翻訳された。
このシリーズ大好きで・・・ゆったりとした時間が流れるミステリなので、じっくりと読み進めるのがよい。
今回もかなり分厚かったというのもあるけれど(2段組525頁)、なんか読み終わるのがおしくてゆっくりゆっくり読んだ。

探偵役は1作目から登場している元船長の老人イェルロフ。このイェルロフがいいんですね。枯れていて、達観していて。
どんどん体は衰えていて思うとおり動けないけれど、長く生きたきた人生の知恵で謎を解いていく。

今回は、イェルロフが少年の頃の話からはじまり、ある人物が新しい国へと旅立ち・・・ある目的でエーランド島に戻ってくることから、物語がはじまる。
過去と現在が交互に語られ、次第にこの戻ってきた男が何をしようとしているのか何が目的なのかがわかってくる。

この物語には罪を犯す人物がいろいろと出てきて、この戻ってきた男もそういう人物ではあるのだけれど、この男がどんな人生を背負ってきたのかが次第に明らかになってくると、応援したくなる、というかついつい感情移入してしまう。
なんとも悲しい結末だった。

そして、イェルロフが最後に下した決断にも悲しくなったが・・・
最後の最後、ああよかったなと。

しかし、これで終わりなのが残念。
またいつかイェルロフに再会したいですね。

2017/04/22

『ウォークマップ ホントに歩く東海道』

昨年、母親とほんのちょっとだけ大山街道を歩いたのだが、今年は東海道歩きをしようという話になった。
ただし、日本橋からではなくて沼津から。
何年か前に母親が三島~沼津を歩いたようで、その続きをということらしい。

おととい、沼津~吉原を歩いたのだが、その様子は明日以降アップするということで、本日は参考にした地図の紹介を。

ホントに歩く東海道 第4集 箱根関所~元吉原(36.7km) (ウォークマップ)
『ホントに歩く東海道』。
今回使ったのは、第4集箱根関所~元吉原である。
地図が4枚と解説小冊子が入っている。折りたたみ式でコンパクト。しかし、情報量はスゴイ!細かい見どころもすべて織り込まれていて、解説も詳しい。
全部に立ち寄っていると大変なので、ところどころはしょってしまったけれど、余裕があったらできる限り寄ってみたいですね。

このマップがあればバッチリなのだが、サブ的にこちらも使用しました。
ちゃんと歩ける 東海道五十三次 東 江戸日本橋~袋井宿

2017/04/19

かゆみ歴史編集部『カラー版徹底図解 東海道五十三次』

本日の本

カラー版徹底図解 東海道五十三次―庶民も歩いた江戸時代の旅路
book-10 『カラー版徹底図解 東海道五十三次』 かゆみ歴史編集部編著 新星出版社

東海道歩きのための本、第2弾。

東海道の宿場1つ1つを見開きに、広重の絵(保永堂版東海道五十三次)や、違う版の東海道五十三次や、写真、そして名物、みやげ、歴史コラムなどで解説する本である。
合間に、弥次喜多珍道中のエピソードや、あるあるミニ知識なども交えて大変充実した本。
しかもカラー版なのでビジュアル的にもよく、広重の絵を見ているだけでも楽しめる。

いよいよ明日から東海道歩きがスタートです!

2017/04/12

清永安雄『東海道五十三次写真紀行』

本日の本

東海道五十三次写真紀行
book-9 『東海道五十三次写真紀行』 清永安雄著(撮影) 産業編集センター

近々、東海道歩きをスタートさせようとしている。
といっても、日本橋からではなくて、沼津からのスタート。
それで、いろいろと研究中であれこれ本を読んでみている。

この本は、全部の宿の写真とともに解説文もあり、様々な伝説、伝承をコラムで紹介する本。

写真がなんとなく古めかしいのも情緒があるというか郷愁を誘うというか。

そして、名物の食べ物も載っていて、あれも食べたいな、これも食べたいなという気分にさせてくれるのもいい。

ゴールなるでしょうか??

2017/04/07

エミリー・ブライトウェル『節約は災いのもと』

本日の本

節約は災いのもと (創元推理文庫)
book-8 『節約は災いのもと』 エミリー・ブライトウェル著 創元推理文庫

STORY:テムズ川で見つかった死体は詐欺師の疑いのあるアメリカ人。またもや事件を押しつけられたウィザースプーン警部補を使用人たちはまたまたサポートしようとするが。

☆☆☆家政婦は名探偵シリーズ第4弾。

このシリーズなんか好きなんですね。
ミステリー的には大甘だけれど、憎めないウィザースプーン警部補と、雇い主のために奔走する使用人たちのコンビネーションが抜群。
いやでも、今回はいままで一番ミステリー的にもよかったかも。
ミスディレクションはバレバレって気もするけれど、犯人はなるほどねと思ったし、その動機もなるほど。いや、その恨み怖いわ~

その推理部分の他、今回は、投資がうまくいっていない警部補が家計費の節約を命じ、それに反対する使用人たちが一致団結して、あの手この手で撤回させようとするくだりがおもしろい。
料理人のグッジ夫人が、これでもかと節約料理・・・いかにもまずそうなお料理を出して、警部補をげんなりさせるのである。一致団結する使用人たち!

読み終わって、改めて題名を見てみたら、なるほど!これ日本題うまいなと思いました。

2017/03/28

アンネ・ホルト『凍える街』

本日の本

凍える街 (創元推理文庫)
book-7 『凍える街』 アンネ・ホルト著 創元推理文庫

STORY:マンションで4人の死体が発見された。海運会社社長と妻、長男、そして正体不明の男。オスロ市警きっての切れ者捜査官ハンネが捜査にあたるが・・・
☆☆☆ハンネ・ヴィルヘルムセンシリーズ第7作。ノルウェーのミステリー。

1990年代に3作目まで別出版社から出て、3作品すっとばして7作目というわけ。

ま、これだけ読んでも大丈夫なのだけれど、やっぱりな~順番に読むべきだった気がする。
主人公の身にいろいろとこの間変化があったらしく、心情が掴みづらいのである。
家族や同性の恋人が亡くなったり、相棒の刑事といろいろあったり・・・
幼い頃から家族とうまくいかなかったハンネ。その葛藤から他人とうまくつきあえないようなのだけど、なんか感情移入しにくいのだ。
どうやら美人らしく(やや中年太り気味だって)、非常に優秀な警官でかっこいい女性なんだけどなあ。

殺された一家も家庭的に問題があり、ハンネの悩みとシンクロするのだが、物語は終盤になって意外な方向へと転換。といっても、ハンネははじめからちゃんと目をつけていたわけで、ちょい伏線の張り方が甘いような。

そしてラストにきてえー、どうなるんだ??
次作も出ているけれど、読むのどうしようかな・・・

2017/03/07

マージョリー・アリンガム『クリスマスの朝に』

本日の本

クリスマスの朝に (キャンピオン氏の事件簿3) (創元推理文庫)
book-6 『クリスマスの朝に』 マージョリー・アリンガム著 創元推理文庫

STORY:いじめっ子が亡くなり葬儀に参列したキャンピオン氏だったが、半年後にまたその死体に遭遇する・・・「今は亡き豚野郎の事件」+1編。
☆☆☆キャンピオン氏の事件簿3冊目。

M・アリンガム、長編はどうも趣味にあわなかったのだが、この短編集は好き。
ただ、今回は中編といってもいい長さの「今は亡き豚野郎の事件」と短編の「クリスマスの朝に」の2編である。

「今は亡き・・・」を読み始めて、いつもと様子が違う・・・
と思ったら、これは1人称なんですね。
それと、やっぱりいつも短編で慣れてるからなのか、読み進めるのに時間がかかってしまった。
同じ人物が2度死ぬというパターンは他にもあり、薄々わかってしまうのだが、犯人はちょっと意外。
というか、急に出てきたなという感じ。
最後にパズルが一気にぴたりとおさまるのはよいのだけれど、うーん、やっぱり短編の方が好きかな。

「クリスマスの朝に」の方が好みですね。
読み終わってほっこりくるんですよ。登場人物もホッとしているのだけれど、読んでいるこちらもああよかったなと。

もう一冊くらいは短編集が出るかな?

2017/02/24

東海林さだお『レバ刺しの丸かじり』

本日の本

レバ刺しの丸かじり (文春文庫)
book-5 『レバ刺しの丸かじり』 東海林さだお著 文春文庫

丸かじりシリーズ第35弾。
文庫本を購入してから半年以上置いてしまった丸かじり本。ただいま、次の『サンマの丸かじり』もだいぶ読みつつあります・・・

今回は、題名にもあるレバ刺しについてのエッセイが2つも!
そうか、この頃、レバ刺しが禁止になったんですね。ワタクシ、レバ刺しは食べられないので、ふーんという程度なのだが・・・

今回もどれも楽しいエッセイ。
いやーよく思いつくよねと毎度思う。
こんなに続いていてもネタがつきないとは・・・

と楽しく読み終わってびっくり!
平松さんの解説によれば(平松さんのエッセイも好き)、なんと一昨年末に癌で入院したという。
昨年4月にはまだお酒は解禁にはなっていなかったようだけど、もう解禁されたのでしょうか?

2017/02/20

ピエール・ルメートル『その女アレックス』

本日の本

その女アレックス (文春文庫)
book-4 『その女アレックス』 ピエール・ルメートル著 文春文庫

STORY:男に監禁されたアレックスは、死を目前にしてなんとか脱出しようと試みる。その頃、パリ警視庁の警部カミーユのチームは、救おうとするが・・・

☆☆☆カミーユシリーズ第2弾。

つくづく、『悲しみのイレーヌ』を先に読んでよかった・・・
この本で『悲しみのイレーヌ』のネタバレをバシバシしてるじゃないですか。

『悲しみのイレーヌ』も驚きの仕掛けがあったけれど、こちらも驚きの展開と聞いていたので、どんなものかと・・・
身構えて読んだせいか、それほど驚きはしなかったけれど、1作目とは違った仕掛け。それも1作目は1回だったのが、こちらは何回も物語が変化するのである。

はじめは、誘拐・監禁された女性が助かるかというストーリーが、その女性と、カミーユたちの視点から描かれるが、わりと早い段階で、え?その人物死んじゃうの?と・・・

そして、ストーリーはがらりと変わり、別の話になっていったと思うと、さらにまったく別の様相を見せる。

1作目と同じく、かなりどぎつく、残酷な場面も出てくるので、そういうのが苦手な方にはキツいかなと思うが、後味は1作目よりずっとよかった。こういう結末でよいのかどうかは別として・・・

カミーユのチームの洒落者でハンサムな金持ち刑事ルイは今回も格好良く描かれているが、ドケチのアルマンが・・・こんなにいい奴だったことに驚いた。みなおしたよ、アルマン!

3作目『傷だらけのカミーユ』は、題名からして、なんか辛そうだけど、やっぱり読まざるを得ないでしょうね。

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