書籍・雑誌

2017/08/04

ジュリー・ベリー『聖エセルドレダ女学院の殺人』

本日の本

聖エセルドレダ女学院の殺人 (創元推理文庫)
book-19 『聖エセルドレダ女学院の殺人』 ジュリー・ベリー著 創元推理文庫

STORY:19世紀末、7人の少女が在籍する寄宿学校。ある夜の夕食時、校長とその弟が急に死んでしまう。家に帰りたくない事情をかかえる少女たちは死体を埋め、そのまま学校生活を続けようとするが・・・
☆☆☆コージーミステリかと思いきや・・・
結構ブラックでした!

読み始めて2頁で死体が二つ。
それを、冷静に庭に埋め、何食わぬ顔をして、そのまま寄宿生活を続けようとする。なんかあっという間に、死体が埋まっているという(笑)。スピーディでいい展開。

まあ、それぞれが家には絶対に帰りたくないという事情があったとしても、死体を埋めちゃったらマズイでしょ~
誰も異議をとなえないという・・・

しかし、そのまま平穏な学校生活が送れるはずもなく・・・
次から次へと、大人たちが学校に訪問してきて、ピンチに次ぐピンチ!
校長先生に扮装したりしてなんとかごまかす。
このあたり、かなりブラックなコメディというか、ほとんどスラップスティックコメディ。なんか可笑しい。

7人がそれぞれの特技をいかして、なんとか乗り切っていく様子がおもしろくて、最後まで笑ってしまった。

これ、映画にしたらおもしろいと思うけどなあ。

2017/08/01

ジョー・ネスポ『その雪と血を』

本日の本

その雪と血を(ハヤカワ・ミステリ) (ハヤカワ・ミステリ 1912)
book-18 『その雪と血を』 ジョー・ネスポ著 ハヤカワ・ミステリ

STORY:殺し屋オーラヴの今度の仕事は、不貞を働いているらしいボスの妻を始末することだったが、彼女の姿を見た途端、恋に落ちてしまう・・・

☆☆☆初ネスポ。

ここ数年、北欧ミステリをちょくちょく読んでいて、いつかはネスポも・・・
と思いつつも、なんとなく自分にはあわない気がして見送っていた。
この本も、パルプノワール風というのでやめようと思ったのだが、結構評判がいいし、たまにはチャレンジしてみよう!
ということで読んでみた。

まず本を開いてびっくり!
ポケミスなのに1段組。しかも薄い。
これなら、あっという間に読める・・・
と思ったのだが、予想以上に難航。
やっぱり、苦手なタイプのミステリだったのだ。

しかし、これはよくありがちなストーリーと思っていたのに、思いがけないラスト。
ラスト前は、ああやっぱりこうなるのかと思ったのに、その先があったんですね。
このラストでぐーんと評価アップ。
美しすぎる・・・

ネスポ、他のも読んでみようかな。


2017/07/07

東海林さだお『サンマの丸かじり』

本日の本

サンマの丸かじり (文春文庫)
book-17 『サンマの丸かじり』 東海林さだお著 文春文庫

丸かじりシリーズ第36弾。
だいぶ前から読み始めて、チマチマと読み進めてようやく読了。
1つのエッセイが短いし、改行も多いし、読み始めるとあっという間なのだけど・・・

今回も好奇心旺盛なショージ君はいろいろなことにチャレンジ。
焼き芋をお取り寄せしてみたり、パイナップルラーメン(テレビなんかでもよく見るのだけれど、パイナップルはありえん!と思っていたけれど、案外イケルみたいで)にチャレンジしてみたり・・・

何かの食べ物から、どんどん脱線して、でも思いがけないふかーい考察をしてみたり、というエッセイもおもしろい。

あと、自意識過剰系もおもしろいですね。
例えば、この本でいうと最後の回転寿司やさんでラーメンを食べるというもの。
某K寿司の広告を見て、わざわざ寿司やにラーメン(それもラーメンだけ!)を食べにいき、寿司を食べにきてふと気が変わってラーメンを頼んだ・・・と装うことに失敗、変な人に思われてるに違いないと気をもむショージ君(笑)
いや、人は他人のことをそれほど気にしてないと思うけど(笑)

今回は解説が椎名誠で、そうそうとハゲシク頷いてしまいましたね。


2017/06/29

『歩いて旅する東海道』

本日の本

歩いて旅する東海道
book-16 『歩いて旅する東海道』 山と渓谷社

東海道歩きのための本、第4弾。

本屋さんで見かけ、パラパラとめくったらよさそう・・・
ということで後日買いに行ったら、売れてしまったあとで・・・(別の本も一回見てから違う日にいったらなかった・・・ライバルがいる?)
図書館で借りた上で、アマゾンで購入。

2015年発行とわりと新しいし、写真がいっぱいで見ていて楽しいんですね。
名物(お菓子、お食事等)が書かれているのもポイントで、行ったら食べたいなあなどと思いながら読んでいる。
間の宿の説明もあり、結構参考になります。

表紙が薩埵峠というのもいいなあ。
先日ワタクシが行った時はこんなにキレイに全部は見えなかったけれどね。


2017/06/26

エドワード・D・ホック『怪盗ニック全仕事4』

本日の本

怪盗ニック全仕事4 (創元推理文庫)
book-15 『怪盗ニック全仕事4』 エドワード・D・ホック著 創元推理文庫

STORY:価値のないものを専門に盗むニックにライバルが。不可能を朝食前にをモットーに早朝に盗みを働く白の女王ことサンドラ・パリスが登場する「白の女王のメニューを盗め」他全15編。

☆☆☆怪盗ニック4冊目。

今回もまた価値のないもの・・・でもいわく付きのものを盗むニック。
いつもお見事!
なのだけど、強力なライバルが登場するんである。
白の女王(不思議の国のアリスのキャラですね。映画のアン・ハサウェイを思い出しました・・・)ことサンドラ・パリス。お手並み鮮やか、ニックを出し抜く。
ニックはライバル心を燃やし、でも時には協力しあったり、助けられたりもする。
今後も登場してほしいな。
サンドラの方が実は泥棒のウデは上のような気がする(笑)

長年の恋人グロリアとの関係にも変化が。
えーグロリアがまさか!の展開。こちらも今後どうなることやら。
グロリアとサンドラ2人が登場する「紙細工の城を盗め」のラストがおもしろかった。

今回も結構うならされました。
次作も楽しみ!

2017/06/16

三上延『ビブリア古書堂の事件手帖7』

本日の本

ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)
book-14 『ビブリア古書堂の事件手帖7』  三上延著  メディアワークス文庫

STORY:ビブリア古書堂訪れた道具商が置いていった1冊の本。シェイクスピアの古書を巡る謎解きにいどむ栞子さんと大輔がたどりついた先は・・・

☆☆☆☆ビブリア第7弾にして最終巻。

今回はシェイクスピアにまつわるお話で、いつも通り蘊蓄たっぷり!
いやほんと、普段は引っ込み思案な栞子さんが、本の話をし始めるとスイッチが入る・・・というのも、大輔くんが不器用だけれどいい奴というのも変わらず、ある意味安定のシリーズ。

これまだいろいろな謎がばらまかれていて、どうやって収束させるんだろうと思っていたけれど、いやなるほどね、上手い具合に着地。
栞子さんの母親がずっと謎めいた存在で、敵なんだか味方なんだかわからなかったのも、落着。
いや~いろいろな因縁があったんですねぇ。
栞子さんと母親、祖母、祖父、そして、大輔くんの祖母、従兄弟・・・

最後は、いろいろな人物が絡み合い、どう転ぶかという場面が結構スリルがあっておもしろかった。
そして、結末はめでたしめでたし。
栞子さんと大輔くんも・・・

とくればこれで終わりだよね、やっぱり。
寂しいなあ。
もっと続いてほしかったなあ。

という願いがかなったか、番外編やスピンオフを書いてくれるようでホッ。
まだまだ楽しめますね。


2017/06/04

キャンディス・フォックス『邂逅』

本日の本

邂逅 (シドニー州都警察殺人捜査課) (創元推理文庫)
book-13 『邂逅』 キャンディス・フォックス著 創元推理文庫

STORY:シドニーのマリーナで海底に沈められた大量の箱が発見され、死体が見つけられる。シドニー州都警察に赴任してきたフランクは女性刑事エデンとコンビを組んで捜査にあたるが・・・

☆☆☆シリーズ1作目。
前々から読もうと思っていたのだけど、2作目が出たということで慌てて読んでみた。
オーストラリアのミステリを読むのは多分はじめて。

これはこれは!
かなりの変化球ですね。

主人公の一人フランクははっきり言ってダメ男。
はじめは、なんだこいつと思って全然感情移入できず。
その後、意外にいい面もあるかもと思いまあ許せる奴かというところまでいったのだけど・・・
いいのか、そんなんでというラストでびっくり。

びっくりはこれだけじゃなくて、もう一人の主人公エデンの生い立ちがなかなかにスゴイのだ。
幼い頃から過酷な運命を背負って生きてきたエデン。
少々いびつな人間になるのは致し方ないのかなとも思うけれど、さらに歪んでいるのがエデンの兄エリック。
これがもう不愉快極まりない人物で(それもまた仕方ないのか)、登場するたびに胸騒ぎがするという・・・

正直、メインの事件(死体遺棄事件が恐ろしい事件へと発展・・・犯人はモンスター)より、エリックとエデンの兄妹の物語の方が強烈。どうなるかと思いきや・・・
ダークだなあ。

エデンの養父ハデスもキャラがたっていて、次作にも出るらしいから楽しみだ。

この本を読んで、久々にキャシー・マロリーシリーズを読んでみたくなりました。どちらも氷のヒロインなので。

2017/05/19

石川英輔『江戸人と歩く東海道五十三次』

本日の本

江戸人と歩く東海道五十三次 (新潮文庫)
book-12 『江戸人と歩く東海道五十三次』 石川英輔著 新潮文庫

東海道歩きのための本、第3弾。
といっても全編東海道の話というわけではなくて・・・
乗り物や宿、旅の持ち物、江戸の旅事情などについても書かれていて、これがおもしろい。

日本人は昔から旅好きだったようで、女性も結構旅に出たとか・・・意外。
お金を持たずに旅をする人も結構いたとか!関所は案外厳しくはなかったとか。
へえと思うこともいろいろ。

江戸の暮らしについての本も読んでみるとおもしろそうだな。

2017/05/01

ヨハン・テオリン『夏に凍える舟』

本日の本

夏に凍える舟 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
book-11 『夏に凍える舟』 ヨハン・テオリン著 ハヤカワ・ポケット・ミステリ

STORY:エーランド島の夏。リゾート施設を経営するクロス家の末っ子ヨーナスはある夜、幽霊船を目撃、元船長イェルロフのボートハウスのドアをたたく・・・

☆☆☆☆エーランド島4部作のラストを飾る作品。

春編を読んでから数年、待望の夏編が翻訳された。
このシリーズ大好きで・・・ゆったりとした時間が流れるミステリなので、じっくりと読み進めるのがよい。
今回もかなり分厚かったというのもあるけれど(2段組525頁)、なんか読み終わるのがおしくてゆっくりゆっくり読んだ。

探偵役は1作目から登場している元船長の老人イェルロフ。このイェルロフがいいんですね。枯れていて、達観していて。
どんどん体は衰えていて思うとおり動けないけれど、長く生きたきた人生の知恵で謎を解いていく。

今回は、イェルロフが少年の頃の話からはじまり、ある人物が新しい国へと旅立ち・・・ある目的でエーランド島に戻ってくることから、物語がはじまる。
過去と現在が交互に語られ、次第にこの戻ってきた男が何をしようとしているのか何が目的なのかがわかってくる。

この物語には罪を犯す人物がいろいろと出てきて、この戻ってきた男もそういう人物ではあるのだけれど、この男がどんな人生を背負ってきたのかが次第に明らかになってくると、応援したくなる、というかついつい感情移入してしまう。
なんとも悲しい結末だった。

そして、イェルロフが最後に下した決断にも悲しくなったが・・・
最後の最後、ああよかったなと。

しかし、これで終わりなのが残念。
またいつかイェルロフに再会したいですね。

2017/04/22

『ウォークマップ ホントに歩く東海道』

昨年、母親とほんのちょっとだけ大山街道を歩いたのだが、今年は東海道歩きをしようという話になった。
ただし、日本橋からではなくて沼津から。
何年か前に母親が三島~沼津を歩いたようで、その続きをということらしい。

おととい、沼津~吉原を歩いたのだが、その様子は明日以降アップするということで、本日は参考にした地図の紹介を。

ホントに歩く東海道 第4集 箱根関所~元吉原(36.7km) (ウォークマップ)
『ホントに歩く東海道』。
今回使ったのは、第4集箱根関所~元吉原である。
地図が4枚と解説小冊子が入っている。折りたたみ式でコンパクト。しかし、情報量はスゴイ!細かい見どころもすべて織り込まれていて、解説も詳しい。
全部に立ち寄っていると大変なので、ところどころはしょってしまったけれど、余裕があったらできる限り寄ってみたいですね。

このマップがあればバッチリなのだが、サブ的にこちらも使用しました。
ちゃんと歩ける 東海道五十三次 東 江戸日本橋~袋井宿

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