綾辻行人『どんどん橋、落ちた』
本日の本

book-5 『どんどん橋、落ちた』 綾辻行人著 講談社文庫
STORY:ミステリ作家綾辻行人の元を自作のミステリをもって訪ねてきたU君。読者への挑戦もついた犯人当て小説だったが・・・他4編。
☆☆☆短編集。
綾辻さんの作品というと、館シリーズを何冊か読んでいるのだけど・・・
いやー、これは挑戦状もついていたり、本格パズラーかしらと思ったら、なんとまあ・・・オチがびっくり。特にはじめの3作が。
「どんどん橋、落ちた」で、えええ、そういうオチ?いやまあフェアではあるかと思い・・・
「ぼうぼう森、燃えた」ではそっちきたか、やられたと思い・・・
「フェラーリは見ていた」では、またやられちゃったよと苦笑。
一番好きなのは「伊園家の崩壊」かな。まるであの有名アニメ(漫画)を連想しますね。井坂先生なる人物も出てくるし。このお話が一番ミステリをしてはなるほどと思うものの、かなりブラックだ。
「意外な犯人」は犯人には納得するけれど(これはわかりやすいし)、最後がちょっと不条理な感じですね。
変化球なミステリ短編でした。
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