文化・芸術

2018/05/11

【浮世絵ねこの世界展】

art-17 【浮世絵ねこの世界展】 八王子夢美術館

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はじめての美術館。
今までなかなか行く機会がなかった美術館だが、大好きな猫の浮世絵がきているし、ちょうどコストコに行くのでついでにと思って行ってみた展覧会である。

この美術館、決して広いわけではないけれど、うまく区画を作って展示していた。約150点もの展示!
それほど混んではいなかったのでゆったりとみることができてうれしい。

第1章 猫のプロフィール~ありのままの猫~
迫力ある猫からスタート。
小林清親の「猫と提灯」は何度か見ているけれど、獲物を狙う猫の目つきがするどい。ネズミはもう観念した様子。
「暁斎落画 猫と鼠」。こんなに鼠が固まっていると、猫も狙いにくそうな?
これはきっとあるだろうと思ったのが「名所江戸百景 浅草田園酉の町詣」。この猫の後ろ姿(丸い)がかわいいのなんの。名所江戸百景の中でも一番好きな部類。

第2章 お茶目な猫たち~猫の戯画-国芳作品を中心に~
猫といったらやっぱり国芳!いやあ楽しい・・・
にゃろめみたいな「荷宝蔵壁のむだ書」や当字はよく見るけれど、楽しい。
「流行猫の戯」シリーズは歌舞伎のパロディ的作品。ワタクシは歌舞伎に全然詳しくはないのだけれど、これだったら見てもいいかも!登場人物?も猫なのだけど、着物の柄、周囲の小物は貝殻だったり、葉っぱがアジの開きだったりで、細部にわたって描きこまれている。
「心学稚絵得 猫と鼠」。このシリーズはこどもにわかりやすく学問をとくというもの。猫とともに酒を飲み、ほろ酔い気分になっている鼠の運命は・・・油断大敵!

第3章 国芳と猫と美人たち~浮世絵師・国芳描く自画像、猫、美人~
まだまだ続く国芳。
国芳はよく自分を描きこんでいるのだけれど、何かに隠れていたり、後ろ姿だったり。決して顔は見えないように描いているところがシャイですね。
「山海愛度図会」は好きなシリーズ。猫が登場するのはその中の3点。
「えりをぬきたい」はお化粧する女性の後ろでじゃれあう猫たち。
「おおいたい」は猫にとびつかれた女性が痛そうに顔をしかめる。猫、爪を出してるんですね。
「はやくきめたい」は早く結婚したいと思う女性と、猫箱になってる猫。香箱座りというそうで、女性の嫁入り道具とつながる。
背後には各地の名産品が描かれているシリーズである。
「妙でんす十六利勘」は右上に描かれた十六羅漢とそのパロディの女性が楽しいシリーズ。猫が登場するのは2枚。
「降那損者」では猫は女性の半天の中に入ろうとしていて、「朝寝者損者」では女性にすり寄っている猫。ワタクシとしては決して朝寝坊は損とは思いませんけれど(笑)。
「七婦久人 寿老人」は寿老人を婦人に見立てた絵。寿老人は巻物をつけた杖を持ち、鹿をひきつれているのだが、婦人は長い手紙を持ち、袋をかぶった猫が鹿なんでしょうね。

第4章 猫は美人が好き~美人画の中の猫~
美人画というと国貞。
「新板風流相生尽 卯 春 竹にすずめ」。コマ絵が竹と雀。女性の着物から猫が顔を出すという図。猫に美人は似合いますね。
少し時代は進んで、豊原国周、揚州周延、月岡芳年など。
明治になっての浮世絵は色が鮮やかすぎて正直微妙なんですね。
でも二四時間制がとられてからの、それにちなんだシリーズは結構好き。
国周の「見立昼夜 廿四時之内」シリーズ、芳年の「新柳二十四時」シリーズなど。
芳年のこのシリーズはわりと好き。
美人画シリーズの「風俗三十二相」も~さう(そう)で統一されておもしろい。うるささうの猫はちょっと怖いけれど。

第5章 猫は子どもの友だち~猫と子どもは仲よし~
猫と子どもは似合うけれど、仲よしかどうかは・・・
子どもにむぎゅっとされたり、引っ張られたり、どちらかというと猫は迷惑そうな表情だったりする。
この中で気に入ったのは、歌川国貞(三代目豊国)の「江戸名所百人美女 四ッ谷」(このシリーズは全部見てみたいもの)、鈴木春信の「鼠をねらう猫」。猫というよりは春信の美人画が好きだというのもあるのだが。

第6章 楽しくユカイな猫の国~猫のおもちゃ絵~
幕末から明治にかけて子どものために描かれた浮世絵で、切ったり組み立てたり、まだ着せ替え人形のようにして遊ぶものもあった。
擬人化された猫たちが描かれていて楽しい玩具。
歌川国芳の弟子たちが多く描いていて、温泉や宴会など、まるで人間!

第7章 化け猫ものがたり~妖怪になった怖い猫~
猫は猫でも化け猫。
国芳は「東海道五十三対 岡部」と「五十三駅 岡崎」である。五十三次関連いろいろあるんですねぇ。歌舞伎や狂言をよく知っていたらもっと楽しめるのですが・・・
化け猫といってもかわいい・・・というかおもしろいのが弟子の芳藤「五拾三次之内猫之怪」。はめ絵で化け猫が猫9匹(多分)で描かれている。
月岡芳年「豪傑奇術競」。芳年はこういう絵の方がいいなあ。鮮やかな色彩がこうした絵にはあう。

予想以上に充実していて楽しめました。
猫好きの方は是非どうぞ。

2018/05/09

【プラド美術館展】

art-16 【プラド美術館展】 国立西洋美術館

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近代美術館→三菱一号館美術館に続いて西洋美術館へ。
プラド美術館展である。
何年か前、プラド美術館は一日かけて(開館時間から閉館時間までいた)まわってじっくり見てはいるのだが、何度でも見たいですからね~

1 芸術
スタートはベラスケスの「ファン・マルティネス・モンタニェースの肖像」。ごくごく正しい肖像画。
今回の目玉はベラスケスの作品が7点もきていることなのだが、プラドのベラスケスの間のように並んでいるわけでなく、テーマごとの展示の中に1点ずつ展示されているのである。どうせなら並べてほしかった気もする。
この章で一番気に入ったのは、スルバランの「磔刑のキリストと画家」。色を落とした中、キリストが浮かび上がる。画家はスルバラン自身とも言われる。
これもきたか!とびっくりしたのはカーソの「聖ベルナルドゥスと聖母」。プラドではじめて見て衝撃を受けた絵なのだ。スペインで人気の聖人なのだけど、これが聖人?なのである。

2 知識
ベラスケスの作品は「メニッポス」。ギリシャの哲学者であるが、フツーのおじさんに描かれている(笑)。哲学者には見えない・・・
ルーベンス工房の「亡く哲学者ヘラクレイトス」の方がいいなあ。悩める哲学者という感じ。
ベレーダの「聖ヒエロニムス」。これまた悩める聖人。やせた体が痛々しい感じ。
ワタクシの好きそうな絵が見えた。絵の中の絵。左下に花のブリューゲルのような花が描かれている!と思ったら、やはりヤン・ブリューゲル他合作の絵だった。

3 神話
ベラスケス「マルス」。これがまた実に人間臭い。たるんで肌、くたびれた表情はとても神には見えない。
ティツィアーノ「音楽にくつろくヴィーナス」は画家お得意の題材。ヴィーナスというより生身の女性に見える。結婚を記念した絵という。
マルチネス「鎖につながれたディテュオス」。冥界に送られて鎖につながれ日々ハゲタカについばまれるディテュオスの苦悶の表情がリアル。
カルドゥーチョ(帰属)の「巨大な男性頭部」はあまりに大きくてビックリ!

4 宮廷
ベラスケス「狩猟服姿のフェリペ4世」。宮廷画家ベラスケスといえばやはりフェリペ4世やその家族を描いた画。まさにこの絵で気に入られ宮廷画家になったというが、あごを若干短めに描いたのがよかったのか・・・
ミランダの「甲冑姿のカルロス2世」は王の狂気がみてとれる。こんなに描いてオッケーだったのか?
もう1枚ベラスケスは矮人の少年を描いた「バリェーカスの少年」。ちょっとゴヤ的だ。

5 風景
スペインで風景画家はほとんどいなかったそう。
ん?ベラスケスの「王太子バルサタール・カルロス騎馬像」が風景画?確かに背景の風景は細かく描かれてはいるけれど、これは肖像画の範疇では?
風景画家がいなかったとはいえ、スペインでは風景画は人気でフランスやイタリアの風景画も好まれたようだ。
今回きていた風景画には廃墟っぽいものが何点かあり、中でもよかったのはロラン。

6 静物
さすがにベラスケスはなかったが、静物画は大好きなのでどれもよかったですね。
なんで、昔の静物画には逆さに吊された鳥が描かれるのであろうか・・・
ラミーレス「食用アザミ、シャコ、ブドウ、アヤメのある静物」とイエペス「卓上の二つの果物皿」が特にお気に入り。果物だけだが、一つ一つ個性がある。
ヤン・ブリューゲル「花卉」は華やか。

7 宗教
ベラスケスは「東方三博士の礼拝」。初期の作品とのことで、のちのベラスケスの作品とは若干違って固い感じ。
リベーラの「聖ペテロの解放」は光が効果的に描かれて劇的な場面が演出されている。
スタンツィオーネ「洗礼者聖ヨハネの斬首」。このテーマだとモローを連想するが、まだこれは切り落とされる前の絵なのである。右に描かれているのがサロメと王らしい。
ルーベンス「聖アンナのいる聖家族」。暖かみのある絵。
ムリーリョ「小鳥のいる聖家族」。妙に生活感がある。

ベラスケスファンの方は是非ともどうぞ。
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2018/05/08

【ルドン-秘密の花園展】

art-15 【ルドン-秘密の花園展】 三菱一号館美術館

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国立近代美術館から移動、昼食をはさんで向かったのは三菱一号館美術館。
三菱一号館ではよくルドンを見るけれど、今回は特別。
グラン・ブーケはこの美術館所蔵だけれど、その兄弟たち・・・ドムシー男爵の食堂壁画がすべて揃うのです!

1 コローの教え、ブレスダンの指導
ルドンは若い頃は黒、その後彩色というイメージだが、黒の時代でもカラーの絵は描いている。このちっちゃな風景画が意外といいんですね。生前、発表することがなかったらしい。
体が弱かったルドンが親戚に預けられていたというペイルルバードを描いた「ペイルルバードのポプラ」が一番気に入った。
ブレスダンの影響が感じられるエッチング「スペインにて」もいい。

2 人間と樹木
シェイクスピアのテンペストに出てくる怪物、キャリバンを描いた2枚が不気味なようなかわいいような・・・
不気味というかなんか不安になるのが、何度か見ているゴヤ頌。
「エジプトへの逃避」や「ヤコブと天使」などはなんとなくモロー的である。

3 植物学者 アルマン・クラヴォー
植物学者のクラヴォーの影響で植物のみならず、文学、仏教などに感心を持つようになったというルドン。
確かにゴヤ頌のあの人間の顔は、植物的。
「若き日の仏陀」は安らぎが感じられる絵。
版画集「夢想」は自殺してしまったクラヴォーに捧げた作品集だ。

4 ドムシー男爵の食堂装飾
今回のハイライト!オルセーから15点の装飾画が来日。
欲をいえば、すべての同じ部屋に展示してほしかったのと、グラン・ブーケもいつもの部屋から持ってきてほしかったところだが・・・
黄色をベースとした淡い感じの画が並んで、いい雰囲気。素敵な食堂だっただろうなあ。
こうして見ると、カラフルなグラン・ブーケは1枚だけすごく目立っていたのではないだろうか。
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5 「黒」に棲まう動植物
このあたりの作品は何度か見ているものが多いのだが、不気味なような神秘的なような・・・
体調がよくない時にはあまり見たくないような・・・

6 蝶の夢、草花の無意識、水の眠り
途端に華やかな絵になる。
蝶や蛾に花。花も蝶に見えたりする。
「眼を閉じて」はお気に入りの作品の一つ。「若き日の仏陀」にも共通する穏やかな空気が感じられる。
「オルフェウスの死」はまたまたモロー的だなと感じた。


7 再現と想起という二つの岸の合流にやってきた花ばな
ルドンにしては写実的に描いた作品もあったのが、やはりルドはもやもやっとした感じがいいんじゃないかなあ。
ルドンはたくさんの花瓶を持っていたとのことだが、日本的な絵が描かれた花瓶がおもしろい。

8:装飾プロジェクト
「オリヴィエ・サンセールの屏風」がなかなかよい。

ドムシー男爵の城館の食堂壁画を是非どうぞ。

2018/05/06

【横山大観展】

art-14 【横山大観展】 国立近代美術館

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国立近代美術館で開催されている生誕150年横山大観展に行って参りました。
十年ぶりの大回顧展という。

第1章 「明治」の大観
展覧会は「屈原」からスタート。以前一度見ているが、東京美術学校を追われた岡倉天心と楚の政治家屈原を重ね合わせた絵。どうりで、屈原の顔が険しいはず。
大観、菱田春草他2名の寄せ書き。猫はてっきり春草が書いたかと思いきや大観だった。
「迷児」はなんとも変な絵。少女のまわりに孔子、釈迦、老子まではわかるとしても、なぜここにキリストがいるのだろう?
「ガンヂスの水」はガンジス河には見えない。
「白衣観音」100年以上行方不明になっていて最近発見されたという。うーん、これ足短いし、フォルムが相当変。
「瀑布(ナイヤガラの滝・万里の長城)」金屏風に描かれている。屏風絵にあうかどうかは微妙だが、迫力は満点。
「山路」新岩絵の具を油絵のように使っている。雑に見えそうなところをぎりぎり踏みとどまってる感じ。大観って新しもの好きだったのかも?
「彗星」。ハレー彗星を描いている。おもしろい題材。墨絵風。

第2章 「大正」の大観
「山茶花とリス」かわいい!こういうのいいな。大観は動物好きだったという。
「松並木」人物は微妙だが、あくまでも松が主役。東海道を連想するなあ。
「瀟湘八景」トーハクにある方じゃない作品。わりと牧歌的に描かれている。
「焚火」2人の男性が猿っぽい顔なのが気になる・・・
「荒川絵巻(長瀞之巻・赤羽之巻)」前期は長瀞。歩いてみたくなる。
「群青富士」なんか妙に気に入ってマグネット購入。非常にデザイン的。カラーもビビッド。
「霊峰十趣」春、秋、夜、山が出てきた。どれもいいのだが、一番の好みは山。
「胡蝶花」いたちがかわいい。
「雪旦」静かな朝。
「生々流転」第2会場はこの作品のみ。いや~すごいな。40メートルと日本一長い絵巻が今回すべて見えているのだ。雲が雨となり川となり、海へと流れ込み、海から龍が上っていき、天へ。そして雲へと振り出しに戻る。季節も春~冬と移り変わる。人物や猿、鹿、木々。これを見るだけでも行く価値あり!

第3章 「昭和」の大観
「龍蛟躍四溟」うねる龍。少々漫画チック。
「海に因む十題」何回か見ているが海も山も好き。波騒ぐは五浦なのかな。
「春光る(樹海)」明るい富士山。
「或る日の太平洋」波のうねりがすごい。波から龍につながり、その上に富士山。
第3会場にうつって、「霊峰飛鶴」青が美しい富士山と鶴の取り合わせ。

こうしてみると大観もバラエティに富んだ作品を残していますね(微妙な作品も含め・・・)
後期はかなり入れ替わるようなのでもう一回行きたいところですが・・・

是非どうぞ。

2018/05/04

【リアル 最大の奇抜展】

art-13 【リアル 最大の奇抜展】 府中市美術館

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毎年この時期に府中市美術館で開催される春の江戸絵画まつり。
今年のテーマはリアル!
前後期あっていつもだいたい後期しか行けないのだが、やはり今年も後期のみとなった。

1章 「リアル」の力
展覧会は、森狙仙の「群獣図巻」からスタート。狙仙というと猿のイメージだが、こ図巻にはいろいろな動物が描かれる。カワウソ?かと思うのだが、なんだかわからない動物も・・・さすがに猿は毛並などリアルだ。
狙仙の「紅葉に鹿図」もいい。
亜欧堂田善「花下遊楽図」は田善版草上の昼食といったところ。なんかのどかな雰囲気。
長谷川雪堤「浅草雪景図」は一瞬、川瀬巴水の作品を連想した。
一番おもしろかったのが片山揚谷「蜃気楼図」。ハマグリが気を吐くと楼閣のかたちが現れると言われていたらしいであるが、ハマグリは実にリアルに描かれている。
一番気に入ったのは矢野良勝「全国名所図鑑」。裏見の滝と華厳の滝の部分を見ることができたのだが、滝がリアル!

2章 「リアル」から生まれる思わぬ表現
亜欧堂田善「少女愛犬図」。西洋の銅版画の模写なのだが、まあなんてかわいくないんでしょう(笑)。わざとなのか・・・
葛飾北斎「雪中鷲図」。迫力あり。
北鼎如蓮「鯉図」はメタリックな鯉。何か変。金属製の動くおもちゃのような感じに見える。
黒田稲阜の「千匹鯉図」はデザイン的だ。
一番のお気に入りは小泉裴「鮎図」。鮎を狙う鳥がポイント。

3章 ところで「これもリアル?」
東燕斎寛志「美人瞋焔図」がおもしろい。
障子の向こうにシルエットとして写る仲良くする男女を見る女性の顔のいまいましげな表情がなんともいえない。

4章 従来の描き方や美意識との対立と調和
米田松洞「西山秋景」が楽しい。よくよく見るといろいろな物が小さく描かれており、安野光政の旅の絵本を見ているかのよう。
忍頂寺静村「菊に猫図」の猫はまったくかわいくない。天竜道人「牡丹に猫図」の猫の方はまだ少しはかわいげがある。
ちょっと気に入ったのは、淵上旭江「真景図帖」。あまりにデフォルメしすぎで中国の風景みたいになっているが・・・

5章 二人の創作者 司馬江漢と円山応挙
最後に真打ち登場!
司馬江漢というと、不思議な油彩画のイメージだが、それ以前には花鳥画や水墨画風な絵も描いていたんですね。むしろそっちの方が好きだなあ。
花鳥画はちょっと詰め込みすぎという気もするが・・・
「相州江之島児淵図」や「馬入川富士遠望図」など富士山が登場する作品いいですね。
「七里ヶ浜図」はやや抽象画っぽい。
さて、応挙。
「虎皮写生図」にびっくり。サイズ等も記されていて、熱心に記録した様子がうかがえる。
「猛虎図」はそうした写生をもとにリアルに描いたのだろうけれど、なんかやっぱり顔がかわいすぎる・・・
「鼬図」「雪中残柿猿図」は毛並みがリアルだ。
応挙といえば、ワタクシにとっては狗子図で、今回は「時雨狗子図」が出ていた。なんともいえずかわいい。
「鯉魚図」もリアル。
大迫力なのは「竜門図」だった。上っていく鯉!

おもしろい企画の展覧会でした。
是非どうぞ(5月6日で終了です)。

2018/04/17

【猪熊弦一郎展 猫たち】

art-12 【猪熊弦一郎展 猫たち】 Bunkamuraザ・ミュージアム

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国立新美術館で至上の印象派展 ビュールレ・コレクションを見たあと向かったのは渋谷。猪熊弦一郎展である。

猪熊弦一郎って誰?と思ったけれど、絶対これなら皆さん知ってますね。
三越の包装紙をデザインした画家である。

そして、無類の猫好きで、常に家の中にたくさんの猫を飼っていたことでも知られており、展覧会は猫だらけ!!

初期の作品はまあフツーの絵で、でもそこにもすでに猫が登場しているのだが、まだまだ脇役。
藤島武二に師事しただけあって、人物画は師匠の影響が感じられる。

その後次第に猫が絵の中心を占めはじめるのだが・・・
フランス留学中はマティスに師事したとのことで、この色使いはまさにマティス!
でも人物の横には必ず猫がいる!

その後は猫、猫、猫・・・
写実的な猫の絵もあるのだが、さらさらっと描いたデッサン、漫画風、墨絵、線画もあり・・・
かなりデフォルメされた猫もいる。

そして、ややキュビズム入ってるようなピカソ風(色あいなんかも)のも。
一時期は、なぜか?人の頭に猫が乗っている絵を描いていたとのことなので、解説によれば人物は埴輪を連想させるとあったが、これがどうみてもピカソ風(笑)

このまま猫を描き続けたのかと思ったら、ニューヨークに製作の場を移した時期はまったく描かなくなり、抽象画を描いていたという。
これはこれでおもしろい作品で、特に摩天楼を描いた作品が気に入ったのだけれど、やはりその後また日本に戻って猫を描くようになったのですね。

一番気に入ったのは、画面のなぜか下半分に猫たちがたくさんイラスト風に描かれている作品で(ほとんど作品には題名がないのです・・・)、バッグとかあったらほしいなあと思ったのだけど・・・
手ぬぐいはあったものの、すでに売り切れ。残念!

そして、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、是非行ってみたいなあ。

最後の部屋のみ撮影可能でした。
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猫好きな方は是非どうぞ。
明日で終了です。

2018/04/16

【至上の印象派展 ビュールレ・コレクション】

art-11 【至上の印象派展 ビュールレ・コレクション】 国立新美術館

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国立新美術館で開催されているビュールレ・コレクションを見に行って参りました。
ビュールレはドイツに生まれ、スイスで後半生を過ごした実業家で、富を築いたのち、美術品を収集した人物。死後、邸宅の別棟が美術館として一般公開されたものの、2008年4点の絵画が盗難事件にあい(その後すべて戻る)、結局閉館に。2020年にチューリッヒ美術館に移管される間に巡回しているもの。
これだけのコレクションを見られるのは最後の機会となるらしい。

第1章 肖像画
フランス・ハルス「男の肖像」からスタート。晩年の作品とのことだが、サラサラッと描いた感じ。
アングルは好みの画家ではないのだけど、「アングル夫人の肖像」はよかった。仲の良い夫婦だったとのことで、やさしさが感じられますね。
ルノワールが友人のシスレーを描いた肖像画は、後年のルノワール作品とはまったく違っていて、少々固い感じ。

第2章 ヨーロッパの都市
カナレットが2点きていてうれしい。どちらも細かく描かれている。ヴェネツィアの風景が美しい。どちらかというと「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、ヴェネツィア」の方がすきかな。犬も小さく描かれているし。
シニャックの点描のヴェネツィアの絵も明るくていいですね。
モネの「陽を浴びるウォータールー橋、ロンドン」。同じ題材のは何度か見ているが、このもやもや感がいかにもモネ!
マティスの「雪のサン=ミシェル橋、パリ」はマティスらしからぬ作品。

第3章 19世紀のフランス絵画
コローの「読書する少女」。コローというと風景画家のイメージだが、晩年外での写生が難しくなって室内画を描くようになったという。小品だがなかなかよい。
ドラクロワ「アポロンの凱旋」は天井画。らしいドラマチックな作品。
マネが3点あったが、一番気に入ったのは「燕」。エキゾチックな「オリエンタル風の衣装をまとった若い女」はちょっと好みでないなあ。

第4章 印象派の風景 ―マネ、モネ、ピサロ、シスレー
ピサロ、シスレー、いいですねぇ。風景画好きなワタクシとしてはこの章はうれしい。
特にピサロ。「ルーヴシエンヌの雪道」は静かで、でも暖かな光がさす感じがいい。
「会話、ルーヴシエンヌ」は妻と隣人が会話する様子が描かれているが、子供がこちらを見ていてなんかほほえましい。
マネの「ベルヴュの庭の隅」は、印象派風でめずらしい。
ヒナゲシの花が見えると思ったら・・・やはりモネ。
「ジヴェルニーのモネの庭」。花、花、花。明るい陽射しがいい。

第5章 印象派の人物 ―ドガとルノワール
ドガといえば踊り子、そして馬。定番だけれど、「リュドヴィック・ルピック伯爵とその娘たち」がおもしろい。娘の一人はしっかり描きこまれているが、伯爵ともう一人の娘がささっと描かれている。
そしてルノワール。
なんといっても、今回の目玉「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」。ホントにかわいいというか、もっと大人びた感じの美少女。髪もドレスも美しく描かれている。

第6章 ポール・セザンヌ
セザンヌ好きとしてはうれしい章。
個人的に思い入れのある「赤いチョッキの少年」(盗難にあったものの戻った)がきてくれたのがホント、うれしい。赤い色が目立つのだが、それよりも右腕が長すぎる・・・
ちょっと変といえば、「聖アントニウスの誘惑」。アントニウスは隅に追いやられ、誘惑する女性たちが目立っているし、この体はいったい?
晩年よく題材とした庭師のヴァリエの絵もあった。未完に終わったらしく、白い部分が残っている。

第7章 フィンセント・ファン・ゴッホ
ゴッホが6点。
ヌエネン時代の「古い塔」は暗い。
「自画像」はかなり神経質な感じ。
「日没を背に種まく人」はミレーの種まく人を題材としているが、梅の木は広重の影響を受けており、おもしろいコラボ作品となっている。色は強烈。
「二人の農婦」と「花咲くマロニエの枝」は青を基調としており、特にマロニエの絵がいいなあ。ワタクシ、ゴッホの青っぽい作品が好きなのかも。アーモンドとか。

第8章 20世紀初頭のフランス絵画
青の時代より前に描かれたピカソの「ギュスターヴ・コキオの肖像」が新鮮。フツーすぎる・・・
ゴーギャンの「肘掛け椅子の上のひまわり」は2年前のゴッホとゴーギャン展でも見ているが、いろいろあったけれど、ゴッホのことを思って描いたのだろうか。後ろに見えるタヒチの海が不思議な感じなのだけど。

第9章 モダン・アート
ドランの「室内の情景(テーブル)」の色が強烈。
同じフォービズムのヴラマンクよりも。
そのヴランマンクの作品に印象が似ていたのがブラックの「レスタックの港」なのだけど(フォービズムの時代があったんでしたね)、やっぱりブラックといえはキュビズム!「ヴァイオリニスト」はまさにという作品。
ピカソ「イタリアの女」もキュビズムの範疇かな。

第10章 新たなる絵画の地平
最後に大きなモネの絵でしめくくり。これだけは撮影OK(冒頭の写真)。
大きさに圧倒される。

ビュールレ・コレクションをまとめて見られる機会です。是非どうぞ。

2018/03/22

【パリジェンヌ展】

art-10 【パリジェンヌ展】 世田谷美術館

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雪(みぞれ)の降る中、世田谷美術館へ。
ここは駅から少し距離もあり、行こうかどうしようかちょっと迷ったのだけど、この日を逃すといけなくなりそうだったので、えいやとお出かけ。
こんな日なのでほとんど人がいないかと思いきや、案外いました・・・

昨年7月から改修工事を行い、今年1月初旬にリニューアルオープンしたとあって、キレイになってました。そして、広く感じられるような空間作りに。

第1章 パリという舞台―邸宅と劇場にみる18世紀のエレガンス
美しいドレスに美しいお茶のセット。目の保養になる。
茶器は日本の有田焼だった。
当時はやったという髪型を描いた版画が何枚かあったが、ここまでやるか!という髪型。
眠る犬?ハリネズミ?フリゲート艦まで!!
どんどんエスカレートしていったのだろうけれど、これじゃ身動きできない(笑)。

第2章 日々の生活―家庭と仕事、女性の役割
ナポレオン統治下、社会は大きく変化したものの、結婚して母となり過程を守るという伝統的な価値観がいまだ根強くあった時代だが、市民を描いた風俗画が描かれるようになった。
フラゴナールの「良き母親」は、柔らかな筆致の絵だが、母親たるものこうあるべきと考えられた理想像が描かれている。
未亡人となると生活は大変厳しかった時代。クチュール「未亡人」は暗い表情がそれを者勝手いる。
ボワイー「アイロンをかける若い女性」は庶民を描いたフツーの風俗画かと思いきや、目線などちょっと意味深な感じだ。
ドーミエの風刺画はおもしろいけれど、女性の独立、社会的進出には批判的だったことがわかる。
結局、一番気に入ったのは、ファンタン=ラトゥールの「窓辺で刺繍をする人」。

第3章 「パリジェンヌ」の確立―憧れのスタイル
ナポレオン3世の統治下。近代化が進み、女性のファッションもきらびやかに。パリの流行は遠くアメリカにも伝わったという。
ドレス製作に革新をもたらしたウォルトのドレスの展示があったが、美しいですねぇ。上品な紫色。
サージェントの「チャールズ・E・インチズ夫人」のドレスもウォルトのドレスに着想をえたものという。
この絵、視線の先にあるものがなんなのか?が気になったりするが、「マダムX」でスキャンダルとなったサージェントとしては、おとなしく上品に描いたものなのだろうか。
パリで流行したというお下げ髪で描かれているのがハントの「マルグリット」。
パリジェンヌ(というか当時の人々)の流行として、海岸への鉄道旅行がはやったということで、空のブーダン「海岸の着飾った人々」の展示もあった。ブーダンらしい絵。

第4章 芸術をとりまく環境―制作者、モデル、ミューズ
19世紀後半、印象派などの新しい勢力が台頭した時代。女性はモデルとして活躍するだけでなく、制作者としても活躍するようになった。
ここで思い浮かぶのはモリゾとカサット。
めずらしや、モリゾの静物画がきていた。「器の中の白い花」。あまり静物画を描かなかったというモリゾだが、なかなかよい。
カサットは2点。油彩はずばり印象派である。
ドガの「美術展にて」はルーブルで絵を鑑賞するカサットとその姉が描かれている。油彩でもなんだかパステル画のように見えてしまう・・・
ルノワール「アルジェリアの娘」。パリジェンヌがテーマなのになぜこの絵?と思ったら、モデルはフランス人の女性のようだ。
ピカソの作品は、ピカソがパリに出てはじめて付き合った女性「フェルナンド・オリヴィエ」の肖像画。彫刻「女性の頭部」もオリヴィエがモデル?キュビズム彫刻なので、もはや誰がモデルかわからないのだが(笑)。
しかし、この章で一番見るべき作品はマネ「街の歌い手」。約70年ぶりに修復されて公開されたとか(とすると以前見たときはくっきり見えなかったのか?)。サクランボをもぐもぐしながら酒場から出てくる女性歌手。こうした階級の女性を大きな絵に描くというのはチャレンジングなことだったんでしょうね。モデルは、「草上の昼食」や「オランピア」のモデルも務めたムーランで、酒と貧困の中で死んだと言い伝えられていたが、実は後にサロンに出品する画家として活躍したとのこと。

第5章 モダン・シーン―舞台、街角、スタジオ
パリ万国博覧会の頃、キャバレーやミュージックホールが次々開店し、歌手や踊り子の女性が活躍した。戦争が始まり、働き手をとられて女性が様々な職業へと進出、第二次世界大戦後はますます女性の活躍の場が増えている。
華やかな舞台、活気のある街角などの写真の展示などが多かったが、一番のツボは、ゲアダ・ヴィーイナのエッチング。
ゲアダといえば、映画「リリーのすべて」でアカデミー助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィカンダーが演じた女性画家。はじめて見たかもしれない。
中でも傘の先をひっぱる猫(目つき悪し!)が描かれた画がいいなと思ったら、マスコットが売られていて、一瞬買おうかと思ったほど。

おしゃれな展覧会です。
是非どうぞ。

2018/03/08

【仁和寺と御室派のみほとけ展】

art-9 【仁和寺と御室派のみほとけ展】 東京国立博物館

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ブリューゲル展を見終わったのが5時半。普段ならここで帰るところだけれど、この日はさらにトーハクに向かう。
どうしても千手観音が見たかったから。

こんな時間というのに、中は混み混みでびっくり。
皆さん、遅い時間なら多少はすいてるかもと来るんでしょうね。

書などは見てもわからないので軽く流し、画、曼荼羅、仏像を中心に見て回る。
以下印象に残ったもの。

「薬師如来像」
わずか12センチの仏像。白檀に彫刻が施されているのが細かいな~
ぐるりと1周して見られるのだがかなりの列ができていた。
「孔雀明王像」
残念ながら国宝作品は前期展示だったが、孔雀に乗っているというのはおもしろい。
「鳥獣戯画甲巻、丁巻」
高山寺とは距離が近かったため、仁和寺の僧が写しをとったと言われる。ここで鳥獣戯画に出会えるとは!

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「観音堂の再現展示」
普段は非公開の観音堂の仏像が再現展示されており、なんと撮影可!
どれも迫力ありますね。すばらしい!
「十一面観音菩薩立像」(道明寺)
道明寺というと桜餅を連想するけれど、まさにそこのお寺なんですね。
きれいな菩薩。
「馬頭観音菩薩座像」(福井・中山寺)
普段見る街道沿いの馬頭観音では馬頭がほとんどかけてしまっているが・・・
これは立派。顔はいかつい。
「如意輪観音菩薩座像」(兵庫・神呪寺)
これ、ツボにはまった(笑)。なんかやる気が感じられない観音菩薩(笑)。左後ろにある手でまわしているものはいったい何??

しかし、なんといっても
「千手観音菩薩座像」(大阪・葛井寺)
本当に千本手があるのはこれだけという。だいたいは42の手で千本をあらわすようなのだけれど、いやすごいよ、1000本!
いや、大きな手が40本、小さな手が1001本だから全部で1041本!
重そう・・・
よくよく見ると、手の形にはいくつか種類があるし、長さも違う。
大きな手はいろいろなものを持っており、中にはどくろ(なぜか丸くかわいい)も。鎌は怖いな。
頭もたくさんあるのだけれど、一つ一つ表情が違う。
まあ、とにかく大迫力!

これを見られただけでもいったかいありました!
混んでいるとは思いますが是非どうぞ。

2018/03/07

【ブリューゲル展】

art-8 【ブリューゲル展】 東京都美術館

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渋谷から移動、続いて都美術館で開催されているブリューゲル展へ。
4時近くでしたが、結構な人のいりでした。

ブリューゲル一族、ピーテル・ブリューゲル1世、2世、ヤン・ブリューゲル1世まではまあわかるのだけれど、孫、ひ孫まで画家の一家なのですね。
これって誰だっけ?と混乱しそう・・・
と思ったら、これは誰なのか(父・子・孫・ひ孫)という表示があって、いいですね。わかりやすい。
今回きている作品は、個人蔵のものが多く、そのほとんどが日本初ということで貴重ですね。

1:宗教と道徳
ピーテル・ブリューゲル1世は、はじめにボス風の絵を描いていた。
今回ボスの「告解の火曜日」がきていたが、奇っ怪な生き物がやはり描かれている。引き続いて展示されていたブリューゲル1世の版画作品にも同じような奇妙な生き物が・・・
ピーテル・クックの元で修行を積んだということで、その工房の三連祭壇画の展示があった。
P・ブリューゲル1世と工房作品の宗教画が「キリストの復活」。正直なところ、あまりブリューゲルっぽくはない。
ファルケンボルフ&クレーフェの「バベルの塔」もあった(ルドルフ2世の驚異の世界展にもありましたが)。やはり、ブリューゲルの影響がみてとれますね。

2:自然へのまなざし
P・ブリューゲル1世の自然・山岳風景への関心を引き継いだのが次男のヤン・ブリューゲル1世。ヤン1世というと、花のブリューゲルのイメージが強かったのですが・・・
この風景画がすばらしい!
小さな絵が多いのだけれど、よくここまで細かく描いたなと。単眼鏡を持っていくべきだったなあ・・・
一気にヤン1世のファンになりました~
2世(ヤン1世の息子)も風景画をたくさん描いているけれど、圧倒的に1世の方がいいですね。

3:冬の風景と城砦
ピーテル1世の重要なテーマとして冬の風景があり、「雪中の狩人」とともに有名なのが「鳥の罠のある冬の風景」。
この作品をピーテル2世は何度となくコピーを描いていて、今回もその1つ「鳥罠」がきていた。
ピーテル2世は父親の模倣作を次々と作り出したが、量産作品は安くしか売れず家賃が払えないこともあったとか。一方弟のヤン1世は上流社会に作品が売れて金持ちだったという・・・
ヤン1世にも「鳥罠」あり!ヤン2世の冬の風景画もあったが、やはり1世の方がいいなと。

4:旅の風景と物語
ピーテル1世は船の絵も描いているが、それを受け継いだのがヤン1世。
今回はピーテル1世の作品は版画、ヤン1世の作品は素描がきていた。
ヤン1世の素描がまたなかなかいいんですね。とても細かい。これが油彩になっても細かい(笑)。
この章でもヤン1世に感心。

5:寓意と神話
ここまで全然ヤン2世に感心しなかったのだが・・・
寓意画はいいじゃないですか、2世。どうやら、2世の得意なのは寓意画、戦争画らしい。
ヤン1世の「ノアの箱舟への乗船」も楽しい絵だったが、ヤン2世の「地上の楽園」も気に入った。
共作の四大元素も細かく見るとおもしろい。
ヤン2世の異母弟アンブロシウスの四大元素もあったが、ヤン2世のコピー?
これはちょっとできが・・・
2世の寓意シリーズの方がもっとおもしろいですね。なるほどねと思う。

6:静物画の隆盛
静物画といえば、花のブリューゲル!ヤン1世。
なのだけど、今回の展示は2世、アンブロシウス、ヤン2世の息子であるヤン・ピーテル、アブラハムが中心。
アブラハムは花というよりは果実などの静物画が中心なのだろうか。「果物の静物がある風景」は不思議な構図の絵。
ヤン・ファン・ケッセル1世はヤン1世の孫(ヤン1世の娘の息子)の昆虫の絵がまた細かいこと。大理石に描くというのも変わっているが、なぜか?真ん中にコウモリが描かれており・・・

7:農民たちの踊り
ピーテル1世といえば農民画。
2世もまた多く描いている。
「野外での婚礼の踊り」だが、父親の作品にも同じ主題の絵がありますね。
みんな、羽目をはずして楽しそうな中、花嫁だけはなぜか悲しそう?

ブリューゲル一族がよく理解できた展覧会。予想以上にすばらしかったです。
是非どうぞ。

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