文化・芸術

2020/02/24

【見えてくる光景 コレクションの現在地展】

art-8【見えてくる光景 コレクションの現在地展】 アーティゾン美術館

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5年前から建て替えのため休館していたブリヂストン美術館が、アーティゾン美術館と名前を変えて帰ってきた!
久留米の石橋美術館も閉館し、そのコレクションもやってきており、さらにこの間に新しく収蔵品も増え充実。

チケットは、当日券もあいていればあるけれど、値段も安いし、ネットで予約した方がよいかと。

美術館はビルの1階から6階まで。
1階はエントランス、カフェ、2階にはロッカー、ショップ。3階に受付があり、6階まであがって、4階まで下って鑑賞。

part1「アートをひろげる」

いや~懐かしい!ブリヂストン時代に何度も見た名画が続々!

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マネやセザンヌの自画像、シスレーの風景画にモネの睡蓮、カイユボットのピアノを弾く男の絵・・・

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大好きなセザンヌのサント=ヴィクトワール山の絵の向こうに、なんと!青木繁の「海の幸」が!今回、展示の並びが結構おもしろいんですね。西洋絵画の中に日本絵画が並び、彫刻もあったり。
わくわくしながら進んでいったのだが、すべてにコメントしているときりがないので、新収蔵品を中心に書きたいと思う(新収蔵品には(新))。


ファンタン=ラトゥール「静物」(新)。正統派の静物画。

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メアリー・カサット「日光浴(浴後)」(新)。やさしい絵だなあ。色合いも。
セヴェリーニ「金管奏者」(新)。キュビズムだが、かなりこれはわかるな。
メッツァンジェ「キュビズム的風景」(新)。これもかなりわかる。あくまで「的」な風景だから。

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フアン・グリス「新聞と開かれた本」(新)。この人の絵もキュビズムではあるけれど、かなりカラフル。ワタクシは結構好き。
ブランクーシ「ポガニー嬢Ⅱ」(新)。女性だったのか・・・

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ウンベルト・ボッチョーニ「空間における連続性の唯一の形態」(新)。立体的なキュビズム。流れるような感じ。

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大好きなカンディンスキー「自らが輝く」(新)。楽しい。
堂本尚郎「集中する力」(新)。アンフォルメル。嵐のような波のような。不穏な空気。
エルバン「コンポジション、抽象」(新)。なにげにこういう抽象画は好き。

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ジャコメッティ「矢内原」(新)。絵も描いたんですね。細くないぞ。

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マチュー「10番街」(新)。うーん、街には見えないが・・・なぜか兎を連想。

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岡鹿之助「群落B」(新)。あの発電所の絵も好きだが、これもいいなあ。
マリア=エレナ・ヴィエラ・ダ・シルヴァ「入口、1961」(新)。夜の街を描いているのかなあ。

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草間彌生「無限の網(無題)」(新)。ずっと見てるとちょっと鳥肌が・・・でも見ちゃう。

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マーク・ロスコ「無題」(新)。ロスコにしては色が淡い感じ。
アルトゥング「T1989-H3.5」(新)。滝?これが赤だったら怖い作品になっていたところ。

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田中敦子「1985 B」(新)。これは強烈。草間彌生より・・・

part2「アートをさぐる」
5階に下る。テーマごとの展示。
01 装飾
焼き物の中にさえいげなくガレ。でも違和感なし。

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前田青邨が2枚。これは石橋にあったものかな?「獅子図」。青というか緑の獅子というのがおもしろい。
この並びにドニの「バッカス」という配置もおもしろい。
梅原龍三郎「ノートルダム」はらしくない作品。

02 古典

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ルノワール、セザンヌの水浴画の隣に安井曾太郎の「水浴裸婦」。これは顔はルノワールっぽいのだけど、構図とかはセザンヌだなあ。
小杉未醒(放庵、放菴)「山幸彦」。古典的なテーマなのだが、平面的な画面構成がおもしろい。
大好きな藤田嗣治の「猫のいる静物」に再会!

03 原始
青木繁が2枚。「輪転」は何かの儀式?不思議な感じ。
ブランクーシの「接吻」。これ、なんかほほえましいのだ。
国吉康雄「夢」。これシャガールじゃない!と思ったらお隣にはシャガールがありました。

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古賀春江「素朴な月夜」。いろんなモチーフが並ぶ不思議な絵。

04 異界
あまりイメージなかったけど、ルドンなんかも持ってたんですね。
パウル・クレー「島」。どこが島なのか?という気もするけれど、この色いいなあ。

05 聖俗
いろいろな像、石像など。

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エジプトの聖猫がシュッとしてかっこいい。
向こうに見えるのはヴィーナスだそうだ。
ジャコメッティのブロンズもあった。細いなあ。

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洛中洛外図屏風(新)。とてもきれいな状態で残っている。

06 記録

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ベルト・モリゾ「バルコニーの女と子ども」(新)。向こうに見えるのはアンヴァリッドかな?
岸田劉生「街道」と「麗子座像」。街道はちょっと構図がアンバランスかな。麗子はおとなしめ。
青木繁、坂本繁二郎、中村彝の自画像。イメージとちょっと違う顔だった。

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松本俊介「運河風景」(新)。色調が暗い。戦時中だからか?

07 幸福

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坂本繁二郎「放牧三馬」。馬の絵好きだな。
青木繁「わだつみのいろこの室」。竜宮城のイメージかな。
イングワリィ「春の風景」。藤の花じゃないのか?

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メアリー・カサット「娘に読み聞かせるオーガスタ」(新)。これまた優しい絵ですね。

とても充実した展覧会でした。是非どうぞ。

2020/02/22

【奇蹟の芸術都市バルセロナ展】

art-7【奇蹟の芸術都市バルセロナ展】 東京ステーションギャラリー

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カタルーニャの州都バルセロナは芸術都市。
バルセロナにスポットをあてた展覧会に行って参りました。
カタルーニャ美術館からきた作品が多かったのだが、バルセロナを旅行した際訪ねたものの最終日だったので滞在時間が短く、ゆっくり見られなかったのが残念だった。

1章 都市の拡張とバルセロナ万博
近代化が進み万国博覧会が開催された頃の芸術。
アルナウの「バルセロナ」というブロンズ像からスタート。バルセロナの象徴としての女性像。力強い感じ。
万博が開催され活気あふれる様子がみてとれるが、一方「織工の娘」は、過酷な労働を連想させる。

2章 コスモポリスの光と影
富を得たブルジョワは競って立派な邸宅を建てた。ガウディのカーサ・バトリョーをはじめとした斬新な建築な数々。
椅子やテーブルなどもなかなか斬新。が、使い勝手がいいかどうかは・・・
寄せ木象嵌が素敵だったし、アクセサリーもいいなあ。
ルマー・リベラ「夜会のあとで」のように優雅な絵もある一方、ウピス「アナーキストの集会」など、影の部分を描いた絵もあった。

3章 パリへの憧憬とムダルニズマ
パリで描いた画家たちの作品。
ウトリリョ「シュザンヌ・ヴァラドン」。ユトリロの母の肖像画。意志が強そうに描かれている。この人はユトリロを認知した画家なんですね。
サンティアゴ・ルシニョルの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットでのミケル・ウトリリョ」。ふーん、この人がそうなのか・・・
同じくルシニョル「夢想」。グレコ風とのことだが、色味がかな?
「青い中庭」も青が基調で、ルシニョルが好きな色なのかも。

4章 「四匹の猫」
ルシニョル、ウトリリョら4人の芸術家たちが、パリのシャ・ノワールからヒントを得て「四匹の猫」というカフェを開いた。
ラモン・カザス「影絵芝居のポスター」はまるでロートレック!
カザス「貞奴の肖像」「川上音二郎の肖像」。1902年にバルセロナ公演を行った際に描いたらしい。
ピカソも若い頃通ったとのことで何点か。
「エル・グレコ風の肖像」「エル・グレコ風に描かれた5人の男」。確かにこれはグレコ!!こんな絵も描いていたのは知らなかった。

5章 ノウサンティズマー地中海へのまなざし
地中海文明への回帰を特徴とするノウサンティズマがムダルニズマにかわって出てくる。
トレース=ガルシア「村の女たち」。ドニっぽい感じ。いいかも。
気に入ったのは、ガルガーリョ「ピカソの頭部」。これはパッと見てピカソだとわかる。おもしろい。
シャビエ・ヌゲース、リカル・クレスポのグラスが4個。なんか素朴でいいですね。

6章 前衛美術の勃興、そして内戦へ
この章が一番知っている画家が多かった。
まずはミロ。「花と蝶」。ミロを言われないとわからないですね。色味は地味だし、ペタッとした絵。「赤い扇」はなかなか強烈。
ダリ「ヴィーナスと水兵(サルバット=パパサイットへのオマージュ)」。後年の特徴は見られない。どちらかというとキュビズムっぽいかな。
ル・コルビュジェ「無題(バルセロナ)」。コルビュジェ展でもたくさん見たのだが、絵画はキュビズム・・・いやピュリズムなのがおもしろい。
ピカソ「フランコの夢と嘘Ⅱ」。フランコ政権への痛烈な批判。ミロの「スペインを救え」も同様だ。

こうした切り口の展覧会もいいですね。
是非どうぞ。

2020/02/13

【ブダペストーヨーロッパとハンガリーの美術400年展】

art-6【ブダペストーヨーロッパとハンガリーの美術400年展】 国立新美術館

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日本とハンガリー外交開設150周年記念の展覧会。
国立西洋美術館とハンガリー・ナショナル・ギャラリーから130点あまりが来日。
今回はかなり細かく部屋を区切って展示されていました。


Ⅰ:ルネサンスから18世紀まで
1.ドイツとネーデルランドの絵画
クラーナハからスタート。
「不釣り合いなカップル」2枚。これ、別バージョンを何度か見ているのだけど、風刺画的でおもしろい。
ハインツの「アリストテレスとフィリス」。なんだか、アリストテレスが誘惑に負ける姿が滑稽。

2.イタリア絵画
聖母子
ティッツィアーノの「聖母子と聖パウロ」。優美な作品。なぜここにパウロがいるのかという疑問はあるが・・・

聖書の主題
ジョルジョ・ヴァザーリ「カナの婚礼」。ヴァザーリの作品はあまり見たことがないかも?画面が狭いな。
バロッチの工房「アッシジの聖フランチェスコのいる受胎告知」。受胎告知の場面に猫がいるのは始めてみたかも?
ランゲッティ「監獄でファラオの料理長と給仕長の夢を解釈するヨセフ」。マニエリスムなみに筋肉が・・・
グイド・レーニ「聖ペテロの磔刑」。逆さ磔が痛ましい。

ヴェネツィア共和国の絵画
ヴェロネーゼの「春」と「秋」。秋はワインを連想させる。どうせなら夏と冬も並べて欲しかった・・・

3.黄金時代のオランダ絵画
ヤン・ステーンとかオスターデとか農民を描いた絵がよい。

4.スペイン絵画ー黄金時代からゴヤまで
エル・グレコ!「聖小ヤコブ(男性の頭部の習作)」。習作ということで未完成な感じだが、まぎれもなくグレコだ。
ゴンサレス「王子の肖像」。服装が女子なんだが・・・
ゴヤ「カバリューロ侯ホセ・アントニオの肖像」。言われなければゴヤとはわからなかった。ゴヤも嫌っていた人物ということで、やや悪意が感じられるような?

5.ネーデルラントとイタリアの静物画
静物画は大好き。
なぜレモンがみな剥かれた状態で描かれているのか・・・

6.17-18世紀のヨーロッパの都市と風景
フランソワ・ド・ノメ「架空のゴシック教会の内部」。実際に見て描いたのではなく、架空だそう。すごくリアルなのだけど・・・
ドメニキーニやジュンタトタルディのローマの風景画がよかった。

7.17-18世紀のハンガリー王国の絵画芸術
ハンガリーの画家登場。ハンガリーの画家はほとんど知らないのだが、なかなかいい作品が多いですね。

8.彫刻
メッサーシュミットが2点。いや、いつみても強烈ですね。
ケルン「三美神」。優美なフォルムだ。

Ⅱ:19世紀・20世紀初頭
1.ビーダーマイヤー
日常生活の平穏や心地よさを表現したビーダーマイヤー。
ライター「小さな宝石商」。女の子は小さい頃から宝石が好き。ほほえましい。
ミクローシュ(ハンガリー)「伝書鳩」。むぎゅってされた鳩。女性がやや胸がはだけているのが気になるが。

2.レアリスム―風俗画と肖像画
ムンカーチ・ミハーイ(ハンガリー)「パリの室内(本を読む女性)」。元々は貧しい人々を描いた画家だったそうだが、貴族の女性と結婚してこうした作品を描くように。優雅だな~
ドレ「白いショールをまとった若い女性」。ウエストが細すぎるんですけど!
シニュイ・メルシェ・バール(ハンガリー)「ヒバリ」。物議をかもした作品だったようだ。確かに、ヒバリはごくごく小さく描かれていて、目がいくのは裸の女性。シュールな構図。
ミハーイ「フランツ・リストの肖像」。交友のあったリストを描いているが、威厳のある姿。

3.戸外制作の絵画
クールベ「オートヴィルのヒマラヤスギ」。荒々しいタッチ。
モネ「トゥルーヴィルの防波堤、干潮」。あまりモネらしくない感じ。ペタっとした感じ。
コロー「ヤギと格闘する羊飼い」。なぜヤギと格闘しているのか・・・
カーロイ(ハンガリー)「小川Ⅱ」。印象派っぽい。手前に脱ぎ捨ててある(もしくは帽子かな?)のが気になる。いったい何があったのか。

4.自然主義
イシュトヴァーン(ハンガリー)「孤児」。寂しい・・・孤児のかなしみが伝わってくる。

5.世紀末―神話、寓意、象徴主義
ジュール・ジョゼフ・ルフェーヴル「オンディーヌ」。まるでアングルの「泉」!
ベックリン「村の鍛冶屋を訪れるケンタウロス」。村人が驚いている。いやそりゃ驚くよね。蹄鉄でもうってもらいにきたのか・・・
カーロイ「オルフェウス」。無邪気な感じだが、その後の運命を考えると・・・
チョントヴァーリ・コストカ・ディヴァダル(ハンガリー)「アテネの新月の夜、馬車での散策」。どこかマグリットを思わせるシュールな絵。

6.ポスト印象派
ドニ「母性、または母の喜び」。いいなあドニ。やはり奥さんがモデルだろうか?
ヨージェフ(ハンガリー)「赤ワインを飲む私の父おビアチェク伯父さん」。相当飲んでますね~
ツィッフェル・シャーンドル(ハンガリー)「柵のある風景」。赤い山が強烈だけれど、あくまでも主役は手前の柵らしい・・・
アドルフ(ハンガリー)「ケシの実のケーキ」。手前のケーキが気になるが、ケシの実がかかっているのは奥のパンのような・・・

7.20世紀初頭の美術―表現主義、構成主義、アール・デコ
シャーンドル(ハンガリー)「6人の人物のコンポジション」。これ気に入った!躍動感あり。
ウィッツ・ベーラ(ハンガリー)「闘争」。キュビズムだな~

多彩な作品が楽しめた展覧会でした。
ハンガリーの画家の作品、もっと見てみたいですね。

2020/01/15

【ハプスブルク展】

art-5 【ハプスブルク展】 国立西洋美術館

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竹橋から上野に移動、昼食後は西洋美術館へ。
なんと!すごい人!チケットを買う列がすごい・・・結局30分ちょっとかかってようやく購入、中に入ったらまたこれがすごい人で・・・
いやはや人混みでくたびれました。

I ハプスブルク家のコレクションの始まり
コレクションの始まり。ということでマクシミリアン1世の肖像画からスタート。その後いつもの順路とは違っていきなり地下へ。
ほら貝、角、椰子の水差しや杯がおもしろい。
甲冑もいくつか並んでいたが、鼻がとがっていてまるで顔みたいになっているのがおもしろい。みな、馬上でつけるもののようで、スカート状になっていた。

II ルドルフ2世とプラハの宮廷
神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世はクンストカマーという部屋を設け、珍しい品を集めたという。
肖像画があったが、なかなか厳めしい感じの王様だ。
絵画は神話画や宗教画が多く・・・
やはりデューラー作品がよいなあ。ルドルフ2世は熱心に集めたという。聖母の作品がよし。
スプランゲルの作品も気に入った。
「オデュッセウスとキルケ」。動的な作品だ。

III コレクションの黄金時代:17世紀における偉大な収集
1.スペイン・ハプスブルク家とレオポルト1世
スペインハプスブルク家といえば、ベラスケス!
「スペイン国王フェリペ 4世(1605 -1665)の肖像」。あご長い(笑)。これでも控えめに描いたのだろうか・・・
なんといっても「青いドレスの王女マルガリータ・テレサ(1651-1673)」 。なんてかわいらしい。
他の画家のマルガリータ像もあったのだが、やはりベラスケスの方が出来がよいかと。
「宿屋のふたりの男と少女」。なんかドラマがありそうな感じ。
トマス「神聖ローマ皇帝レオポルト1世(1640 -1705)と皇妃マルガリータ・テレサ(1651-1673)の宮中晩餐会」。晩餐会、人いすぎ。息苦しそうだ。

2.フェルディナント・カールとティロルのコレクション
ハプスブルク家の傍系でティロルをおさめたフェルディナント・カールのコレクション。
ダンディーニ「クレオパトラ」。おなじみクレオパトラが胸を毒蛇に噛ませている絵。ドラマティック。
ヤン・ブリューゲル(父)の作品に基づく「東方三博士の礼拝」。厩ではない気が・・・

3.レオポルト・ヴィルヘルム:芸術を愛したネーデルラント総督
たくさんのコレクションを築いたというレオポルド。
ヴェロネーゼ「ホロフェルネスの首を持つユディト」。イタリアでは多く描かれるユディット。この作品のユディットは平然としている感じ。
ペーテル・パウル・ルーベンス工房「ユピテルとメルクリウスを歓待するフィレモンとバウキス」。動物と静物は専門の画家が描いたとのことだが、人物含め、非常に豊かな表情に描かれていて見応えある。
ヤン・ブリューゲル「堕罪の場面のある楽園の風景」。これは現地で見たのを記憶している。アダムとイブは完全に脇役で、様々な動植物が主役。
ダーフィット・テニールス(子)「村の縁日」。ブリューゲル的な風景。
レンブラント「使徒パウロ」。老齢のパウロ。苦悩が感じられる。斬首される運命を知っていたかのような・・・光がポイント。

IV 18世紀におけるハプスブルク家と帝室ギャラリー
マリア・テレジアからの流れ。
マルティン・ファン・メイテンス(子)「皇妃マリア・テレジア(1717-1780)の肖像 」。堂々たる姿。圧倒される。
マリー・ルイーズ・エリザベト・ヴィジェ=ルブラン「フランス王妃マリー・アントワネット(1755 -1793)の肖像」。アントワネットお気に入りの画家ルブランによる肖像画で母マリア・テレジアに送られた絵。ゴージャス。
またまた晩餐会の様子を描いた絵があったが、これまた人がいっぱいすぎて息苦しくなりそう(笑)

V 18世紀におけるハプスブルク家と帝室ギャラリー
終わりを迎えるハプスブルク家。
最後の皇帝フランツ=ヨーゼフの絵が何枚か。いかにもまじめそうな感じだが、晩年を描いた作品では疲れも見えるような・・・
ホラチェク「薄い青のドレスの皇妃エリザベト」。やっぱりきれいな人だなあ。ウエストが細すぎる・・・悲劇の皇妃、人気ですね。

ハプスブルク家の歴史に興味のある方にはよろしいかと。
是非どうぞ。

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2020/01/13

【窓展:窓をめぐるアートと建築の旅展】

art-4【窓展:窓をめぐるアートと建築の旅展】 東京国立近代美術館

窓をテーマにした展覧会に行って参りました。
窓研究所とタッグを組んだ展覧会とのこと。

1.窓の世界
バスター・キートンの映画から始まる。「キートンの蒸気船」。
家の壁が倒れてくるけれど、窓のところにいたので助かるという場面。またキートンの映画見てみなきゃ!
郷津雅夫〈Windows〉より
移民が多くするニューヨークの窓辺を撮した写真シリーズ。なんかこう、胸がざわざわするというか、貧しさがつらく見える写真だ。

2.窓からながめる建築とアート

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年表があった。窓というと建築のイメージだけれど、絵画作品も結構ある。確かに!フェルメールやハンマースホイの作品には窓が。浮世絵にも結構ありますね。

3.窓の20世紀美術Ⅰ
茂田井武 <ton paris>より 
パリのイラスト。子犬がかわいらしい。
笑っちゃったのが、ドアノー ヴィトリーヌ、ギャルリー・ロミ、パリ>より
ショーウィンドウをのぞき込む人たちを撮ったものだけど、奥さんは絵を指さしながら何かしゃべっているのに、旦那さんは裸の絵の方に釘付けになって聞いてないという・・・

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ボナール「静物、開いた窓、トルーヴィル」。ボナールらしい1枚で、暖かみのある色合いがよいなあ。

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マティス「待つ」「窓辺の女」。きっとマティスはあると思った!マティスに窓は似合う。「待つ」の方が好み。

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キルヒナー「日のあたる庭」。はっきりとした色彩でなかなか強烈。でも悪くない。
岸田劉生「麗子肖像」。おなじみの作品で、まあ窓と言えば窓か・・・


4.窓の20世紀美術2
クレー「破壊された村」。これは確かに窓あるけれど・・・
「花ひらく木をめぐる抽象」。これも窓といえばそうなのか・・・抽象絵画の発想の源に窓のモチーフがあるんだとか。リヒターの「色のオーケストレーション」もその延長といえようか。
デュシャン「フレッシュ・ウィドウ」。窓そのもの展示なんだが、フレンチ・ウィンドウとかけてるという・・・脱力するなあ。
ロスコ「無題」。まるで大きな窓のような。
リキテンシュタイン「フレームⅣ」。やはりドットだった。

5.窓からのぞく人Ⅰ
安井仲治「<安井仲治ポートフォーリオ>より 流氓ユダヤ 窓」。これ日本だったんですね。ユダヤ人の不安感が伝わってくる。

6.窓の外、窓の内 奈良原一高『王国』
北海道のトラピスト修道院と和歌山の女子刑務所を撮影した作品。いずれも外界から閉ざされた場所をあらわすアイテムとしての窓。

7.世界の窓 西京人《第3章:ようこそ西京に-西京入国管理局》
これは微妙。「とびきりの笑顔か、お腹の底からの大笑い」または「お好きな歌を1小節」または「チャーミングな踊り」を係員に見せないと入国できないとは!いや、いずれもやりませんでしたが。

8.窓からのぞく人II ユゼフ・ロバコフスキ《わたしの窓から》
ポーランドのアーティストの映像写真。自分が住むアパートの高層階から下を通る人たちを撮って、ぼそぼそとしゃべっているものだが、結構想像で勝手なことを言っていてじわじわとくる・・・

9.窓からのぞく人III タデウシュ・カントル《教室-閉ざされた作品》
なんか、怖い・・・

10.窓はスクリーン
マックだと思うけど、それならwindowsでしょ!と突っ込みたくなった。

11.窓の運動学

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シグナール「よろい戸」。これはおもしろい。3つの扇風機で鎧戸が開いたりしまったり。
「帽子」。この映像作品もおもしろかったな。この人の作品はもっとみてみたい。

12.窓の光
ホシヤマタカシの富士山を撮った作品がよい。窓をふさぎ、小さな穴をあけて、ピンホールカメラの要領で撮った作品とのこと。

13.窓は希望 ゲルハルト・リヒター《8枚のガラス》
これは不思議!特殊なガラスが8枚並んでいて、見る角度により向こうが見えたり見えなかったり・・・

14.窓の家 藤本壮介

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外にある作品。窓がすべてない状態の家・・・いや天井もないと思うのだが・・・

実にユニークな展覧会です。
是非どうぞ。

 

2020/01/08

【ルノワールとパリに恋した12人の画家たち展】

art-3【ルノワールとパリに恋した12人の画家たち展】 横浜美術館

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【横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち】に行って参りました。

オランジュリーがいま改修中ということで、コレクションの約半数くらいが来日。

オランジュリーは、改装前に2度、改装後に1度訪れているのだが、改修したらまた変わるのだろうか・・・また行ってみなければ・・・

オープニングは後半にも出てくるドランのコレクションを築いたギヨーム夫妻の肖像画から。
奥さん、なんか怖そう、気が強そう(笑)

ここからは画家ごとの展示。

アルフレッド・シスレー 1点
「モンビュイソンからルヴシエンヌへの道」心穏やかになれる風景画。。空が広い。

クロード・モネ 1点
「アルジャントゥイユ」船のオレンジ色が印象的。アトリエとして改造した小舟から描いたらしい。

ポール・セザンヌ 5点
「小舟と水浴する人々」横に細長いと思ったら、ドアの上の装飾だったとのこと。水浴画。
「りんごとビスケット」机の傾きもなく、割とフツーな感じだけれど、よくよく見ると、果物の配置が・・・さすがセザンヌ!
セザンヌ夫人の肖像画が2枚。いずれも未完成かと思うような、途中でやめたかのような仕上がりなのだけど・・・
やっぱりいいな~セザンヌ。

アンリ・マティス 7点
「ブドワール(女性の私室)」。マティスといえば南仏の海辺の窓!明るい色彩。
「赤いキュロットのオダリスク」「青いオダリスク」。よく出てくるモチーフのオダリスクだが、赤い方が好みかな~カラフルすぎる気もするけれど。

アンリ・ルソー 5点
オランジュリーにあるルソー作品はどれも印象的でよく覚えている。
「人形を持つ子ども」とても子どもに思えない・・・うっすら髭があるような・・・
「椅子工場」形がおかしい(けなしているわけではないです)。
「婚礼」記念写真的?犬がなんだかおかしい・・・色がちょっと寒々しいような。
「ジュニエ爺さんの二輪馬車」一番好きなのはこれ。皆さんなぜかカメラ目線(笑)馬車の下にいる犬はまあフツーだけど、手前にいる犬が小さすぎるし、車に乗ってる犬は人面犬???

パブロ・ピカソ 6点
奥さんの趣味だったのか、ほぼ新古典主義時代の作品というのがおもしろい。
「布をまとう裸婦」「白い帽子の女」いずれも腕が太くて手が大きいこと!
「泉のほとりの女たち」2点も、なんかがたいがよすぎる!

オーギュスト・ルノワール 8点
ルノワールは決して得意ではないのだけど、ここのコレクションは結構好き。
「桟敷席の花束」ドラマが感じられる1枚。
「桃」なんとおいしそうな桃!1つだけ籠に入っていないのがポイント。
「ピアノを弾く少女たち」柔らかな光。これいいなあ。オルセーのより好きかも。
「ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル」この絵のポイントは、背景にドガの踊り子と競馬の絵が描かれていること。
「花束」豪華。静物画がいいですね、ルノワール。

アメデオ・モディリアーニ 3点
「新しき水先案内人ポール・ギヨームの肖像」ギヨームの肖像画というとこちらの方が記憶にある。尊敬をこめて描いたとのことだけど、結構デフォルメされてるよね。
「アントニア」ピカソより。典型的なアーモンドの目。

キース・ヴァン・ドンゲン 1点
「ポール・ギヨームの肖像」これが一番本人に近い?

アンドレ・ドラン 13点
「アルルカンとピエロ」これはよく覚えている作品。ピエロはギヨームがモデルだったんですね。
好みとしては人物画より静物画かな。「台所のテーブル」、「メロンと静物」、「かごのある静物」など

マリー・ローランサン 5点
「女たちと犬」犬が描かれているのが多いですね。
「マドモアゼル・シャネルの肖像」シャネルはこの絵が気に入らず受け取らなかったそうだけど、なぜ気に入らなかったのか・・・犬はかわいいけど。

モーリス・ユトリロ 6点
「ノートルダム」と「大聖堂(オルレアンの大聖堂)」いずれも不思議な構図。白の時代の作品の方がいいかも・・・
「ベルリオーズの家」これもおもしろい構図。
一番らしい作品は「サン=ピエール教会」だろうか。

シャイム・スーティン 8点
「白い家」「風景」ぐにゃりと家や木々が曲がっていてびっくりする風景画。
「牛肉と仔牛の頭」「七面鳥」子どもの頃、肉屋の鳥の血抜き作業を見て以来、忘れられずによく描いたという。ちょっと不気味。
「小さな菓子職人」これはよく覚えている作品。なんかアンバランスで不思議。

この機会にオランジュリーのコレクションを是非どうぞ。

 

2020/01/05

【博物館に初もうで展】

art-2【博物館に初もうで展】 東京国立博物館

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恒例のトーハクの博物館に初もうで展に今年も行って参りました。
なんだか人がいっぱい!
と思ったら、高御座を見る人たちの列。どうやら90分待ちだった模様で、いや~とてもそんなに待てません・・・
高御座を見たついでにという人もたくさんいたのか、例年より混んでる気がしました。

まずはカレンダーをいただいて・・・

ねずみ年ということで、ねずみにちなんだ展示。

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拓本2点。
左は星座みたいに見えました。

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十二支。どこにネズミが?と思ったら下の方に小さく。
ネズミって小さいので見つけるのが大変!

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こういう小物はかわいいですね~

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印籠も。

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カレンダーの絵にもなっているお皿。大黒ねずみ=だいこんくうねずみ・・・
ネズミは大黒様の使いですからね。

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浮世絵にもたくさん登場しているけれど、写真ではわからないか・・・

常設展示もささっと。

今回のお気に入りの作品たち。

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これ、飛天かと思ったら蔵王権現なんですね。

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毎年ある、初夢。

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富士山を描いた絵たちの中で一番気に入ったのは、狩野探幽の「富士・美保・清見寺図」。

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玉堂はいつもいいなあ。

その他いろいろ。

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また来年!

 

 

2020/01/04

【印象派からその先へ展】

art-1【印象派からその先へ展】 三菱一号館美術館

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【印象派からその先へー世界に誇る吉野石膏コレクション展】に行って参りました。
吉野石膏コレクションというと、時々目にする機会があるのだが、まとまって見るのははじめて。いつか山形美術館にも行ってみたいなあ。

1章 印象派、誕生~革新へと向かう絵画~
まずはバルビゾン派から
コロー
「牧場の休息地、農婦と三頭の雌牛」。この色合いはまさにコロー。
ジャン=フランソワ・ミレー
「群れを連れ帰る羊飼い」。これパスエル画なんですね。夕景が素敵。
「バター作りの女」。農民画家らしい作品。足下の猫がポイント。
ブーダン
「アブウィル近くのソンム川」。空のブーダンらしく空は美しいけれど、海じゃないのでちょっと違うような・・・
ピサロ
「モンフーコーの冬の池、雪の効果」。構図が浮世絵からの影響とのことで、確かに大きく木が描かれているのはそうかも。
「ポントワーズの橋」。これは点描!
シスレー
シスレーも好きな画家だけれど、感想が書きづらい(笑)
今回一番気に入ったのは「モレ=シュル=ロワン、朝の光」。光が美しい。「モレのポプラ並木」もいいなあ。
ルノワール

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「シュザンヌ・アダン嬢の肖像」。今回のポスター作品。目がきれいな女の子だけど、わりと大人びてるような・・・
ワタクシが好きなのは「庭で犬を膝にのせて読書する少女」。これはかなり印象派寄り。
「赤いブラウスを着た花帽子の女」。これがもっともルノワール的だろうか。いろいろな色がのせられている。

ドガ
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「踊り子たち(ピンクと緑)」。ドレスの緑がぱっと目に入ってくる。
モネ
充実!

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「サン=ジェルマンの森の中で」。これは好きな絵。先日中山道を歩いていたらこういう風景があったのだ!

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「睡蓮」。睡蓮もいろいろだけれど、木々が水面に映る絵いいですね。わりとはっきり描かれているタイプの睡蓮。
「テムズ河のチャリング・クロス橋」もよくあるテーマだけれど好き。
セザンヌ
「マルセイユ湾、レスタック近郊のサンタンリ村を望む」。キュビズムの片鱗が!
ゴッホ
「雪原で薪を運ぶ人々」。ハーグ時代、農民画家としての作品。労働の厳しさが伝わってくる。

2章 フォーブから抽象へ~モダン・アートの諸相~
マティス
「緑と白のストライプのブラウスを着た読書する若い女」。ストライプがビビッド。それほど個性はまだ強くない。
静物画は結構おとなしめ。
アンリ・ルソー
「工場のある町」。やっぱり不思議なルソー。煙がちょっと変?
ミロ
「シウラナ村」。これはごくごく初期なんでしょうね。こんなミロははじめて。
ピカソ
「フォンテーヌ・ブローの風景」。こうした風景画はめずらしい。
女性を描いた作品はピカソ的。
ブラック、カンディンスキーはなにげに好き。
ヴラマンク
「大きな花瓶の花」。これこそフォービズム。
意外に風景画がよい。

3章 エコール・ド・パリ~前衛と伝統のはざまで~
ユトリロ
「モンマルトルのミュレ通り」。白の時代の作品。どれもカクカクとした感じ。
シャガール
ここのコレクションの中で、シャガールも多かったんですね。
どれもシャガールらしいモチーフが満載。
「グランド・パレード」はなんと92歳の時の作品だそう。全然衰えてないですね。

素晴らしいコレクションです。
是非どうぞ。

2019/12/30

【ゴッホ展】

art-46【ゴッホ展】 上野の森美術館

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寒い日だったがゴッホ展へ。
昨日の様子をツイッターで見たところ、午後はチケット買うのに10分、入場するのに50分とのことだったので、どうしようかちょっと迷ったけれど、えいやと出かけた。

結果的には、チケット待ち20分、入場待ち20分。寒かった・・・

Part1 ハーグ派に導かれて
展示は2部構成。ゴッホが影響をハーグ派と印象派に分けての展示である。
ゴッホというとアルル以降の印象が強いと思うが、ハーグ時代の絵はまるで違う。
スタートは、暗く重い色調で、テーマも農民など。
「永遠の入り口にて」、「疲れ果てて」はいずれもうずくまるように座り顔に手をあてている農婦が描かれ、生活に疲れているのか貧しさに絶望しているのか・・・
その他の絵含め描き方は正統的である。

ハーグ派の画家たちの作品が並んでいた。
ゴッホに絵を教えたマウフェ。
「雪の中の羊飼いと羊の群れ」。なんとも寒々しい風景。羊はわりとさらさらっと描かれているような。ゴッホはのちにマウフェと喧嘩別れしたらしい。
友人だったラッパルトとも仲違いしたりと、ゴッホは若い頃からなんとも気むずかしかったようで・・・
ハーグ派の中で気に入ったのは、ヨゼフ・イスラエルス。光の描き方が美しい。マリス兄弟の絵も牧歌的でいいですね。

さて、ゴッホの「ジャガイモを食べる人々」。完成作はオランダで見ているのだが、今回はリトグラフの展示があった。これは油彩の方がいいかも?
ここに描かれた人物が「農婦の頭部」の女性でもあり、とても特徴的。
「ジャガイモの皮を剥くシーン」のモデルは当時一緒に生活していた子連れの娼婦とのこと。この絵は暗い・・・
「器と洋梨のある静物」は色調が暗くまるでじゃがいものような・・・
一番いいなと思ったのは「秋の夕暮れ」だろうか。夕日が美しい。

Part2 印象派に学ぶ
パリに出てきたゴッホが大きな影響を受けたのがモンティセリ。
厚塗りが特徴で、ちょっとやりすぎな感じもあるくらい・・・
が、ゴッホは非常に傾倒していて、なるほど、これが後年のあの塗りになるのかと思った次第。
パリ時代のゴッホの「花瓶の花」は、まさにモンティセリ的だ。
「パリの屋根」。まだまだ色調は鮮やかではなく、落ち着いた絵。

さらにゴッホが影響を受けた印象派の画家の絵が並ぶ。ピサロ、セザンヌ、シスレー、モネ、ルノワール。
一番影響が大きいのはセザンヌ?ピサロ?

続いてアルル時代の絵。
「タンギー爺さんの肖像」。タンギー爺さんを描いた絵は何枚かあるようだが、まだまだ写実絵画だ。
「パイプと麦わら帽子の自画像」。明るくまだ病んだ感じはない。
「麦畑」。麦が美しい。空との対比もよく、これは好き。
「麦畑とポピー」はポピーの赤がアクセント。
「ぼさぼさ頭の娘」。どうした?この髪(笑)。インパクト大。

最後はサン・レミ以降の絵のコーナー。
意外とこの時代の絵、好きなんですね。
「糸杉」。うねりがすごい!
「サン=レミの療養院の庭」。これは好きな作品。意外なほどの明るさが感じられる。
「夕暮れの松の木」。浮世絵的。
「薔薇」。「花咲くアーモンドの木の枝」を思わせる色。いいなあこれ。とっても気に入ってマグネットも買っちゃいました。

新しい切り口のゴッホ展。是非どうぞ。

 

2019/12/17

【リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展】

art-45【リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展】 Bunkamuraザ・ミュージアム

続いて渋谷へ。
渋谷は恐ろしいくらいの人出で、なかなか進めない・・・

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リヒテンシュタインの展覧会には2012年も行っていて、ルーベンスの子どもの絵が印象的だった。今回はどんな作品がきているか・・・

第1章:リヒテンシュタイン侯爵家の歴史と貴族の生活
侯爵家の肖像画から。
肖像画というのは、その人を知らないとふーんなるほどと思うだけなのだが・・・
この章でおもしろかったのは、侯爵家が馬の繁殖に力を入れていたということでの馬の絵。妙につるんとしていたり、柄が牛っぽかったり、馬っぽくない感じというのもツボだったが、たてがみが編まれている!昔は編んでいたんだろうか・・・

第2章:宗教画
フォラボスコ「ゴリアテの首を持つダヴィデ」。ダヴィデの首おおきすぎない?
ヤン・ブリューゲル(子)とヘンドリク・ファン・バーレンの「風景の中の聖母子」。当然、風景をブリューゲルが描いてんでしょうね。風景画に限りなく近い。
ルーカス・クラナーハ(父)「イサクの犠牲」。近景に違う人物が描かれているところがおもしろい。
レーニが2枚。この色調が好き。

第3章:神話画・歴史画
ペーテル・パウル・ルーベンスと工房「ペルセウスとアンドロメダ」。ルーベンスらしい劇的な絵。
ヘンドリク・ファン・バーレン「エウロパの略奪」。めずらしく略奪の前の場面を描いているが、後の方にちっちゃく略奪の場面も。よくよく見ないとわからないなあ。
レーニ、ルーベンスなどの原画のカップ、絵皿などもあったが、上品な感じ。

第4章:磁器ー西洋と東洋の出会い
中国、日本の磁器、そして、デルフト、マイセン、ウィーンの窯のもの。
すごいコレクションですね。
中国のもの、日本の有田焼なども、金属装飾の装飾をつけると絢爛豪華になる。ちょっと不思議な感じではあるけれど。

第5章:ウィーンの磁器製作所
さらに磁器は続く・・・
トカゲがちょいグロテスクだったり・・・
ホットチョコレートを飲むために作られたというカップと受け皿はおもしろい。朝ベッドで飲む際にこぼさないようにとのことだけど、カップには穴があいていて???となった。
気に入ったのは、トランプ柄のカップ&ソーサー。これ、欲しい。

第6章:風景画
ヤン・ブリューゲル(父)「市場への道」。小さな作品だが、よくぞ細かく描いたなと。
フェルディナンド・ゲオルグ・ヴァルトミュラー「イシュル近くのヒュッテンエック高原からのハルシュタット湖の眺望」。この人も細かい・・・というよりは緻密で、写実的。
ロイスダール「オランダの河川風景」。好きだなあ。
ここにもまた磁器が並んでいた。

第7章:花の静物画
この章は撮影可。

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いや~華やかだな~
フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラーが2点。これまた細密な描写。
ベターの作品はいずれも鳥が描かれていて、花だけより楽しい。
アントン・デーリング イグナーツ・ヴィルトマンの金地花文ティーセットがまたきらびやかなこと!スフィンクスが怖かったけれど・・・

ゴージャスな展覧会。是非どうぞ。

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