文化・芸術

2022/11/25

【展覧会 岡本太郎】

art-24【展覧会 岡本太郎】 東京都美術館

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雨の中、岡本太郎の展覧会に行って参りました。

まず入場すると、地下一階は年代、絵画か立体作品をわけずに、これでもかというくらいに展示されているのが圧巻。

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まずは、岡本太郎のお墓にあるのと同じ作品が目に飛び込んでくる。

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立体作品では「河童」や「ノン」も好きなのだが、多分はじめて見たと思う「犬の植木鉢が」が気に入った。シュールだ。
青の手と赤の手もインパクトあり。対角線上に展示してあった。

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梵鐘は、お寺の依頼で作製したそうだが、これ、実際に吊すことになったのか・・・

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この時計欲しいな。

絵画はやはり、色が強烈で、これだけの数が並んでいたらおなかいっぱいになりそうなものだけど、そうでもないんですね。そして、これってどういう意味だろう、何が描かれているのだろうと考えてしまうので、一作品にかける時間がおのずの長くなる。

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「森の掟」(飛んでる!)、「重工業」(労働者の悲哀)など有名作品もよいのだけれど、今回のツボは

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「駄々っ子」。いやほんとに駄々っ子と、ニャロメみたいな犬がおもしろい。

この地下一階だけでも圧倒されたな。

第1章 “岡本太郎”誕生ーパリ時代ー
岡本太郎が、パリ時代に描いたと言われている三作があった。
らしさはあまりない感じもするのだけれど・・・どうなんだろう。

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「傷ましき腕」。これは何度か見ているけれど、生々しくてちょっと苦手。
この時代はよりシュルレアリスムに近いかな。

第2章 創造の孤独ー日本の文化を挑発するー
めずらしい作品があった。
徴兵されて描かされた「師団長の肖像」。ごく普通だけれど、どういう思いで描いたのだろう。

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「夜」。暗い絵だし、女性がナイフを持っているのが怖い。
「赤い兎」。黄色い方は狐??
「作家」。父親がモデルらしい。こんなかなあ。

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「樹人」。樹人が楽しそうに見える。

第3章 人間の根源ー呪力の魅惑ー
縄文土器や、民俗学の影響を受けた頃の作品。

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ちょっと作風が変わり、単純化されたり、サンスクリット文字のような作品があったり・・・
幾何学的要素が強くなった気がする。
何を表しているのかわからない作品も多い。

第4章 大衆の中の芸術
パブリックアートに力を入れるようになった太郎。
結構いろいろなところに作品があるんですね。
旧都庁舎の作品群とか、リアルタイムで見てみたかったなあ。

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椅子もいいけれど、ネクタイ!派手だ。
芸術は爆発だのCMもあの当時結構衝撃的だった。

第5章 ふたつの太陽ー《太陽の塔》と《明日の神話》ー

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岡本太郎といえば、なんといっても太陽の塔!不思議な塔だけれど、見ていて飽きない。
是非とも中を見学してみたいものだ。

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ミニチュアの生命の樹もあったが、いやー、これはおもしろい。

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そして渋谷駅の「明日への神話」の小さい版もあったが、これってそんなに古くからあったわけじゃないんですね。メキシコで描かれたものとは!

第6章 黒い眼の深淵ーつき抜けた孤独ー
晩年の作品はちょっと暗めで、テーマも若干わかりにくい気もするけれど・・・

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最後の作品の「雷人」の突き抜けた明るさに少々驚く。よくよく見ると気持ち悪いのだけど・・・

充実した展覧会でした。
岡本太郎ワールド、是非どうぞ。

2022/11/05

【日本の中のマネ展】

art-23【日本の中のマネ展】 練馬区立美術館

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マネが日本でどのように受容されていったか、日本にどれくらいマネの作品があるか、マネを現代のアーティストがどう考えるか・・・
というマネづくしの展覧会に行って参りました。
最終日だったので、少々混んでいましたね。

第1章 クールベと印象派のはざまで
まずは、マネに影響を与えた画家、同時代の画家、マネが影響を与えた画家たちの作品。
マネが日本で初めて紹介されたときは印象派とされていたそうだけれど・・・マネって印象派展には一度も出品はしていないのだ。
クールベ、セザンヌ、ピサロ、シスレー、モネ、ルノワール、ドガ。この中ではシスレーとモネが好き。クールベも迫力があって素晴らしい。
すべて日本にある作品だけれど、カサットの絵は見るのがはじめてかも?

第2章 日本所在のマネ作品
日本にあるマネの油彩、パステル画はたった17点だそうだ。そんなに少ないのか・・・
その中の10点の展示があった(あとは、版画多数)。
「スペインの舞踏家」、「サラマンカの学生たち」、「杖をもつ男」は、スペインの影響が大きい作品。ベラスケスの影響ですね。
版画作品にもそうした作品が多く、結構見応えあり。今まで版画はあまり見たことがなかったかも?
肖像画の「イザベル・ルモニエ嬢の肖像」。わりとラフな感じ。
「散歩(ガンピー夫人)」は、印象がベルト・モリゾ。どうやらモデルはモリゾの親戚とか。
一番、今回気に入ったのは「白菊の図」。ジャポニズムの影響大の扇絵。
版画作品では、エドガー・アラン・ポーの「大鴉」の挿絵がよい。雰囲気にあってるなと。

第3章 日本におけるマネ受容
マネの影響を受けた日本の画家たちの作品の展示。
石井柏亭「草上の小憩」。これはヌードじゃないけれど、草上の昼食だ!描き方は印象派だけど。
村山槐多の「日曜の遊び」。一瞬、これはセザンヌの影響かと思ったけれど、奥の人たちは草上の昼食だ。
でも安井曾太郎「水浴裸婦」は、セザンヌとルノワールっぽいなあ。
熊岡美彦「裸体」はオランピアの影響・・・というけれど、向き違うしなあ。
むしろ片岡銀蔵「融和」の方がオランピアだと思う。ゴーギャンぽくもある。
小磯良平「斉唱」は人物の描き方がマネっぽい。

第4章 現代のマネ解釈 - 森村泰昌と福田美蘭
しかし、最終章で全部もって行かれた感じ。
森村泰昌は、「笛を吹く少年」、「フォリー=ベルジェールのバー」、「オランピア」のパロディ。なりきりぶりがすごいなといつも思う。ついつい笑ってしまう。
が、今回一番すごかったのは福田美蘭だ。
「帽子を被った男性から見た草上の二人」。その視点から描くとこうなるのか~と。描き方もまるでマネだ。
新作も8点あった。
草上の昼食で「一富士二鷹三茄子」を無理矢理見つけてみたり・・・
マネがやったように絵を切断してみたり・・・
「ミュージアムショップのマネ」は、都内の美術館でマネのグッズを集めたけれど、あまりなくて、隅に寄せて描いたら余白が大きいという・・・なんか悲しい絵だ。
そして「LEGO Flower Bouquet」。マネの「花瓶の苔バラ」をモチーフにしているのだが、マネがサロンに出品することにこだわったことも真似て日展に出品したという・・・結局落選して、最後にまた展示されたわけですが。
いやー、おもしろい。

おもしろい視点の展覧会でした。
(すでに展覧会は終了しています。)

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2022/10/17

【縄文展】

art-22【縄文展】 山梨県立美術館

久々に山梨県立美術館へ、縄文展を見る。
山梨の土偶や縄文土器、小川忠博さんという写真家の写真がコラボした展覧会である。

プロローグ

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まずは山梨の遺跡から出土した土器の紹介。
山梨の遺跡めぐりというのも楽しそうだ。
こうしてみると、土器もなかなかの芸術品だなと思う。

KAWAII

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大好きな土偶がたくさん!
タイトル通り、かわいいし、ユーモラスだし、このゆるさがいいんですね。
思わず笑ってしまうような土偶たち。

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人面装飾土器も楽しい。
宇宙人???って思えるのもあったりする。

UTSUKUSHII

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美しい文様、姿の土器の展示。
渦巻きでもいろいろあって、デザイン的にもなかなか優れている。


KAKKOII

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水煙文土器がたくさんあったが、今まで火焔型土器は結構みてきたけれど、あまり水煙文は見たことなかったかも?
火焔型はとがっているけれど、水煙文は丸みを帯びてるんですね。

エピローグ

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実物の土器と小川さんのその土器の展開写真を展示。おもしろい試みだ。展開写真にするとまた違った印象になるんですね。

とても楽しい展覧会でした。
是非どうぞ。

 

2022/09/28

日本美術をひも解く展】

art-21【日本美術をひも解く展】 東京藝術大学大学美術館

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藝大美術館で開催されていた【日本美術をひも解く展】に行って参りました。
この展覧会は、皇室に伝えられた品々を収蔵する宮内庁三の丸尚蔵館所蔵の名品に藝大のコレクションを加えたもの。
三の丸尚蔵館は今まで一回しか行ったことがなく、このコレクションを見られるのはワタクシ的には貴重な機会。これは行かねばと思っていたのだけど、いろいろあって、結局閉幕間際の訪問となった。

序章 美の玉手箱を開けましょう
まずは「菊蒔絵螺鈿棚」がお出迎え。
会場内はかなり暗いのだが、だからこそ、螺鈿が浮かびあがって見えてくる。
法隆寺関係では模型がなかなかよいが(模型好き)、拓本もなかなか貴重である。

1章 文字からはじまる日本の美
正直なところ、書はまったくわからないので、感想は書けない・・・
おお、これはきれいな字だなとか、個性的だなという感想のみである。

2章 人と物語の共演
俵屋宗達「扇面散屏風」。きらびやか。平時物語が描かれているらしい。
高階隆兼「春日権現験記絵」、「蒙古襲来絵詞」は国宝。両方とも細かく描かれてますね。
個人的には気に入った絵巻は
「酒伝童子絵巻」。ちょっとユーモラス。
尾形光琳筆「西行物語絵巻」。物語がすーっと入ってくる感じ。
岩佐又兵衛「をくり(小栗判官絵巻)」。ビビッド。結構強烈だ。
「太平楽置物」。これが彫金とは驚き。
石川光明「古代鷹狩置物」。細かく表現されてるなあ。

3章 生き物わくわく
後期展示のハイライト伊藤若冲「動植綵絵」。
今回は、30幅のうちの10幅がきている。2016年の若冲展で30幅すべてを見ているのだが、圧倒されたというか・・・ちょっとおなかがいっぱいになってしまった。緻密な描写はすごいのだけれど、色彩が鮮やかすぎるというか・・・10幅でもなかなかだ。
若冲といえば鶏だけれど、一番好きなのは「池辺群虫図」。いったい何種類の生物が描かれているのか(60種類以上らしい)。ずっと見ていても飽きない。
そして、高橋由一「鮭」。うーん、やっぱりいいなあ。
谷文晁「虎図」。かわいい虎。
星野蝉水「月に亀図」。ちょっと浦島太郎を連想するのだが、なんかいいなあこれ。
西村五雲「秋茄子」。これいいなあ。かわいらしい狐たち。
高村光雲「鹿置物」。雄鹿のりりしさと雌鹿のやさしさがいい対比。
安藤綠山「柿置物」。びっくりのリアルさ。
沼田一雅「牛と童」。ほのぼの。

4章 風景に心を寄せる
横山大観「飛泉」。遠くから見ると一瞬写真のようにも見えた。墨で描かれたモノクロームの絵なのだが、くっきり描かれていて迫力がある。
五姓田義松「ナイアガラ景図」。西洋画なのだけど、日本画のようでもある。
高橋由一「栗子山隧道」。この絵は初めて見たかも。崩落により今は使われていない米沢と福島の境にあるトンネルの完成図。重厚な絵。
濤川惣助「七宝寰宇無双図額」。無線の七宝。なんかぼやーっとした感じ。
ラストは並河靖之「七宝四季花鳥図花瓶」。なんと細かく美しいのだろう。ため息が出る美しさ。

よい展覧会でした。
(すでに終了しています。)

2022/08/15

【石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 田園、家族、都市】

art-20【石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 田園、家族、都市】 アーティゾン美術館

【ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎展】を見た後はコレクション展も見学。

いつも見る作品もあり、めったに見ない作品もあり・・・

今回気に入ったのは・・・

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レジェ「抽象的コンポジション」。

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円空仏。

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ジャコメッティ「ディエゴの胸像」。

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レンブラントのエッチング「大きな樹と小屋のある風景」。

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パウル・クレー「小さな抽象的-建築的油彩」。

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猪熊弦一郎「都市計画(黄色№1)」。

特集展示コーナーは、田園、家族、都市。

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シスレーの「レディーズ・コーブ ウェールズ」は、青木繁の「海」を連想させる。

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ピラネージの版画作品もよいのだが、ちょっとおもしろいと思ったのが、ホガースの「ビール街」と「ジン横丁」。風刺が効いている。ジン横丁、ひどすぎ(笑)。

 

2022/08/14

【ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎展】

art-19【ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎展】 アーティゾン美術館

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アーティゾン美術館で開催中の青木繁と坂本繁二郎の二人展に行ってまいりました。
アーティゾンは久留米生まれ同い年のこの二人の作品を多く所蔵していて、この美術館ならではの展覧会。二人展は1956年以来66年ぶりの開催だそう。

第1章 出会い

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坂本繁二郎の墨画「立石谷」からスタート。ちょっと写真みたいな画だが、まだまだ特徴はない。
青木、坂本はともに森三美の画塾で絵を学んでおり、それぞれが師と同じ風景を描いていて並んで展示されていたけれど、いずれも師の作品の方がよいかな~
青木は先に上京、画壇デビューを果たしており、その後坂本が追う形で上京する。
それぞれの修行時代のスケッチ、デッサンなどを見ると、やはり方向性の違いは見てとれる。

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これははじめて見たが、青木は博物館に通い、舞楽、伎楽面をスケッチをしており、これがのちに古事記などを神話を題材とした作品へのスタートになったのかなあと思う。

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青木「輪転」。裸で輪になって踊る女性たちを描いているが、神秘的。

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一方の坂本「町裏」は非常にリアルな庶民の姿を描く。という具合に違いが次第に明白に。

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青木、坂本らは千葉の布良へと写生旅行に出かけ、坂本から聞いたことをもとに青木の代表作の一つ「海の幸」が描かれる。いつみても不思議な絵だ。まだ未完成のような・・・一人だけこちらを向いている白い顔の人物は誰なのか・・・
青木は天才肌というか、芸術に対する思いがほとばしるような作品を描くのですね。「自画像」も力がみなぎるような姿が描かれている。

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「海」と題する作品がいくつかあるが、点描っぽいタッチで荒々しい波が描かれており、クールベを連想させる。

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「大穴牟知命」は蚶貝比売と蛤貝比売が死んでしまった大国主命を生き返らせようとしている場面を描いているのだが、妙にリアルな感じもあり、このお話自体を知らなかったら、いったいなんだこれは?と思いますね、きっと(笑)
旧約聖書の挿絵ははじめてみたが、なかなかよいですね。古事記などに通ずるものがある。

第2章 別れ

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青木繁「わだつみのいろこの宮」。代表作の一つだが、東京勧業博覧会で3等賞の末席という不本意な結果に終わり、久留米に戻り二度と東京に戻ることなく、経済的に追い詰められる中、放浪の末28歳で亡くなる。
「わだつみの・・・」は古事記の海彦山彦を題材にとっているが、とても洋風な絵。海山彦がちょっと中性的で不思議な感じ。
九州に戻ってからの絵は、注文に応じて描いた風景画、肖像画などが多いが・・・もちろんいい作品もあるのだが、本意ではなかったのかも・・・

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漁村風景などなかなかいいと思うけど。

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青木の「自画像」と坂本の「自画像」が並んで展示されていたが、圧倒的にインパクトがあるのは青木の方。

第3章 旅立ち 坂本繁二郎
燃え尽きた青木繁に対し、坂本繁二郎は、次第に名声を得て、87歳まで穏やかに絵を描き続けた。

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この頃から、坂本は牛を描くようになる。
そしてあまりイメージなかったけれど、パリに留学もしているんですね。
色が変化したのかな?水色、ピンクなど淡い色を使った作品が多くなっている。

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アーティゾンでよく見る「帽子を持てる女」もそう。

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この頃の風景画「放水路の雲」や「熟稲」など、雲の表現含めていいなあ。

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帰国後、好んで描いたのは馬。坂本繁二郎といえば馬のイメージだが、どれもあたたかみのある絵で素敵。
やがて、馬が減ったのと、視力の衰えもあって、静物画へと移行。

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りんご、梨、柿、植木鉢、鶏卵(ピンクだったり水色だったりちょっとシュールだが)など。

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案外よかったのが、風景版画である。

第4章 交差する旅

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坂本は能面をたくさん描いていて、練馬区立美術館で見た展覧会でもたくさん見たのだが、青木もまた描いていて、共通する題材があったのですね。
青木は正確なデッサン、坂本の作品は趣味という感じ(自ら買い集めた能面を描いたという)。

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青木は壁画を描いたことはないが、壁画を念頭に描いたと言われるのが「天平時代」。めずらしく楽しそうな絵だ。
「漁夫晩帰」は「海の幸」を連想させる作品。

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80歳を過ぎて坂本は月を描くようになる。幻想的な作品が多く、絶筆「幽光」も不思議な感じだ。
対する青木の絶筆は「朝日」。荒い波の上に朝日が昇ってくる様子を描いて力強い。

とても見応えのある展覧会でした。
是非どうぞ。

2022/08/12

旧新橋停車場 鉄道歴史展示室

汐留美術館の行き帰りにいつも通る旧新橋停車場。
いつかは入ろうと思っていたのだけど、今まで機会がなく・・・
ようやく入ってみることに。

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建物は鉄道開業時の新橋停車場の外観を再現したもの。
このあたりの再開発の際、昔の駅舎、プラットホームの遺物が発掘されていて、これは常設展示室でも展示がある。

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行ったときは、「鉄道開業150年記念 新橋停車場、開業!」という企画展をやっていた。開業式典の様子を描いた浮世絵が興味深かった。

東京ステーションギャラリーでは、次回展示が【鉄道と美術の150年】ということで、これは是非見にいきたいですね。

 

2022/08/11

【キース・ヴァン・ドンゲン展】

art-18【キース・ヴァン・ドンゲン展】 パナソニック汐留美術館

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【キース・ヴァン・ドンゲン展】に行って参りました。
キース・ヴァン・ドンゲンの絵、たまに見ることはあるのだけれど、まとまってみたことはないですね。なんでも日本での回顧展は44年ぶりとのこと。
そもそもこの展覧会はスルーしようかと思っていたのだけど、【スイス プチ・パレ展】で1枚見て、たくさん見てみようかなという気になり行くことに。

第1章 新印象派からフォーヴィスムへ
キース・ヴァン・ドンゲンはオランダ生まれだが、パリに移住、挿絵画家として名を知られるようになる。
数枚展示があったが、ロートレック風だ。
その後、新印象派からフォービズムへ。なかなかに色彩は強烈で、インパクトのある絵が並ぶ。
「私の子供とその母」。のちに離婚することになる妻と娘を描いた絵だが、あたたかみがある。
官能的な女性の絵などもあるが、おもしろいのは「パリジェンヌ または 美の小径」。なぜ二人の女性は同じポーズでこちらを見ているのか・・・

第2章 フォーヴィスムの余波
やがてヴァン・ドンゲンがパリで成功、社交の場で多くの女性の絵を描くようになる。
女性は皆細長くデフォルメされて描かれているのだけれど、非常にエレガントな作品もあり(ポスターにもなっている「楽しみ」など)、不思議な絵もあり(「羽飾り帽の婦人」は「パリジェンヌ・・・」と同じテイスト)・・・
エジプトやスペインを旅しての絵はエキゾチックだ。

第3章 レザネフォル
第一世界大戦後の狂騒の時代、ヴァン・ドンゲンの名声は頂点に。
相変わらず、女性を多く描いているけれど、優雅な感じ。
ドレスの色が目を引く「ドゥルイイー指揮官夫人の肖像」がいいなあ。
しかし、意外とよいのが挿絵と風景画。
ヴァン・ドンゲンといえば女性像というイメージだけれど、パリ、カンヌ、ドーヴィルなど明るい色彩で華やかだ。
お花の絵はちょっとルドンの「グラン・ブーケ」を連想したり。

キース・ヴァン・ドンゲン作品がまとまって見られる貴重な機会。
是非どうぞ。

 

2022/08/10

【浮世絵動物園展】

art-17【浮世絵動物園展】 太田記念美術館

港区郷土歴史館に行った後昼食をとり、向かったのは原宿。
久しぶりの太田記念美術館である。

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何度か開催されている浮世絵動物園が今年も。
動物の絵は好き。
ということで鑑賞。

まずは鈴木春信「猫に蝶」からスタート。何度となく見ている作品だけれど、きめ出しの手法で立体的なのがおもしろい。
これまたよく見る広重「名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣」。ご主人の仕事が終わるのを待つ猫の後ろ姿、ちょっと哀愁漂う。
ということで、はじめのコーナーはペットとしての動物。
猫、犬ですね。
普段あまり注目していないけれど、国芳のみならず、広重や北斎の作品にも描かれてるんですね。

お次は馬牛。
人の役に立ってきた馬牛。
なんといってもこれは広重の「名所江戸百景 四ッ谷内藤新宿」。構図がおもしろいし、馬糞まで描かれているとは・・・
河鍋暁斎「東海道 高縄牛ごや」。大名行列を描いた作品だけれど、牛が確かに気になる!

国芳「木菟に春駒」。疫病退散かな。
森光親「厄病除鬼面蟹写真」も同様。
なまずは地震が怖いという絵かな。

ファッションとしての動物も。
着物の柄が蟹だったり、コウモリだったり・・・
蛇はちょい気持ちが悪い気も・・・
かんざしにもついていたりするんですね。

見世物。
やはり虎は猫っぽいし、象もちょっとちょっと違うんですね。
まあ見たことがなくて描くと仕方ないのでしょう。

動物の擬人化はおもしろい。
国芳「蝦蟇手本ひやうきんぐら」。これカエル?ちょっとシュールなんだが・・・
歌川芳藤「廓通色々青楼全盛」。さぎとカラスがけんかをしていて、まわりにつばめやらカワセミやら・・・顔だけが鳥という。なかなかユーモラスだ。
歌川芳藤「兎の相撲」。この当時うさぎを買うのがはやったというのだが、いやいくらなんでもこんな柄のウサギはいないでしょうというのがいるのだ。

伝説としての動物。
港区郷土歴史館の展示でも見たけれど、化け猫といえばの、楊洲周延「佐賀の怪猫」。皆さん怪談好きだよね~
おなじみの坂田の金太郎も何枚かあり。

もっとも奇妙な動物といえば、虎小石。
歌川芳員「東海道五十三次内 大磯 をだハらへ四り」に描かれている、なんとも珍妙な生き物。きもかわいいというか・・・太田記念美術館のマスコット?としてグッズやLINEスタンプなんかも売っている。

動物画はどれも楽しめますね。
是非どうぞ。

 

2022/08/08

【"Life with ネコ"展】

art-16【"Life with ネコ"展】 港区立郷土歴史館

猫の展覧会があると聞いて行ってみることにした。
やっていたのは、港区立郷土歴史館。

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この建物は、昭和13年竣工の旧公衆衛生院を平成21年港区が取得、改装し、平成30年郷土歴史館としてオープン。

安田講堂に似てると思ったら、設計者は同じ、内田祥三氏だった。
重厚な建物だ。

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展覧会は、2階(入ったフロア)の特別展示室にて。
そんなに広いスペースではないのだけれど、効率的に場所を使ってうまい展示だ。

縄文時代の狩猟獣ーオオヤマネコ
Ⅰ ネコの痕跡
日本最古の猫(弥生時代)の骨が出土したのは、壱岐のカラカミ遺跡だそう。犬よりあとに出現したようだけど、案外古くから猫もいたんですね。
古墳でも猫と思われる動物の足跡が残った器なども出土されている。

Ⅱ ネコの記帳
今まで気づいていなかったけれど、なんと鳥獣戯画にも猫が!(甲、丙)
そして、枕草子、更級日記や源氏物語にも・・・
と聞くとちょっと読んでみたくなる。

Ⅲ 暮しに溶け込むネコ
猫の絵といえば、国芳!
ということで、国芳や歌川派の絵師たちの浮世絵がいろいろ。
さすが、国芳は猫好きだけあって、よく特徴をとらえていると思う。
擬人化されたねこたちも楽しい。
猫好きといえば、徳川慶喜もそうだったのだろうか?慶喜が撮影したという飼い猫ハンの写真の展示もあった。
玩具の展示もあり、猫鼠十六むさしというゲームは是非やってみたい!
招き猫はたくさん並んでいるとちょっと怖いけれど(笑)、丸〆猫(今戸焼)はかわいい。
猫の皮は三味線になるとは聞いていたけれど、あまり実際の皮は見たくなかったな・・・犬の皮より薄くてなめらからしい・・・

Ⅳ ネコの仲間たち、日本へ
虎が日本にきた時は物珍しく、全国に巡回、こぞって見に行ったらしいが、中にはヒョウを虎として見世物にしてりもしていたとか・・・
みんな知らないからな~
しかし、虎はめったに見ることができる動物ではなかったから、絵にすると、ほぼ猫だ(笑)

Ⅴ 永遠のライバル~イヌ~
日本最古の犬の骨が見つかった時代は縄文時代。
日本書紀や古事記にも登場する。
江戸時代になると洋犬も輸入されて、細い犬(ボルゾイとか?)なども描かれるようになる。

展示の点数が結構多く充実。

せっかくだからと常設展示もくまなく見てまわったら、時間がかかりました。
時間に余裕をもってお出かけを!

ネコネコクイズラリーや、ネコ写真のギャラリー投票などもあります。

 

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